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第百三十一話 深い緑の中から、文明社会への帰還 その二

皆様、お疲れ様です。


週末の夜にそっと投稿を添えさせて頂きます。


それでは御覧下さい。




「それじゃあ!! 失礼しますね!!」


「シオンさん!! フォレインさん!! またね――!!」


「シオン殿。再び拳を交わす時を楽しみにしているぞ」



 娘の友が礼儀正しい挨拶を交わすと、明るい笑みを置いて部屋から退出して行く。



「――――。喧しくて申し訳ありませんでした。皆を代表して謝意を述べます」



 そして、最後に残った海竜の娘が大変美しい所作で頭を下げ部屋から去ると……。



「……、大変静かで御座いますね」



 シオンが静かに零した通り、いつもの静寂がこの部屋に帰って来た。



「これが普通なのですよ。所で、シオン」


「はい?? 何で御座いましょうか??」


「彼等から受けた恩は決して忘れてはいけませんよ??」


「勿論で御座います。アオイ様の御心を温めてくれた彼等には足を向けて眠れませんよ……」



 シオンが静かにそう話すと、執務に向かう為か。美しい歩行で扉へと向かって行く。



「理解しているのなら良いわ。彼等はこれから長きに亘って共に行動し、共に苦痛を共感し、共に幸せを感じ取る。ふぅ――……。少しだけ羨ましいですわ」



 もう随分と昔の記憶がふっと私の脳裏を過って行った。


 私達も彼女達の様に共に肩を並べて行動していたのよねぇ。



「どうですか?? 偶には…………。彼女達と親身な交流を図っては」


「嫌よ。私も、そして向こうも相応の地位に就く者ですし。それ程暇じゃないのです」


「またまた。この大陸に平穏が訪れたのならそれも一考ですよ。それでは、失礼します」



 シオンが一つ静かに頭を下げると、少しだけ寂しい静寂が訪れてしまった。



 この大陸に平穏、ですか。


 幸せな平和を掴み取る為の行動に至るまで数百年もの長き時間を掛けてしまった。


 そして、その時間の中で不幸になってしまった者達の為にも我々はもう止まれないのです。



「ふぅ――……。前途多難、ですわねぇ」



 巨大な溜息を吐き尽くすと。



『んぎゃぁぁああああ!!!!』



 彼の絶叫が扉の隙間から零れて来た。



 まぁまぁ……。お盛んですわねぇ。


 願わくば、彼等の間で結ばれた固い絆がいつまでも続きますように……。


 鳴りやまぬ彼の絶叫に対して私の願いを放ち、椅子の背もたれに重苦しい体を預けて静かに瞳を閉じた。
































 おまけ。



= 行政特区レンクィスト アーリースター邸にて =




 レイテトールの屋敷のベッドに比べ、少しだけ硬いベッドの上でこれでもかと四肢を伸ばし超巨大な愚痴を何の遠慮も無しに宙へ放ってやった。



「あ――!! もう!! 疲れたぁ!!」


「あのねぇ。友人が労いに訪れてあげたってのに、いきなり愚痴を放つのはどうなの??」



 ベッドの脇。


 相応の大きさを誇る椅子に若い女性が長い足を組んで腰掛け、ふぅっと小さな溜息を零しながらそう話す。



「別にロレッタを呼んだ訳じゃないもん。タンドア議員が訪れたついでに来たんでしょ」



 彼女の呆れた瞳から逃れる様にコロンっと寝返りを打ってやった。



 はぁ――。


 こうしてゴロゴロ出来るのも本当に久々ね。



 屋敷で行われた式典後、アーリースター家の跡継ぎの為。次期当主に相応しい知識と人脈構築の為にお父さんの秘書として働いているのだけれども。


 自分が想像していたよりもびっくりする程に多忙なのよねぇ……。



「うっわ。レシェットの数少ない友達に向かって言う台詞??」


「良いですよ――。絶交してくれても――。あ、そこにあるクッキー取って」



 化粧台の上に置かれているあまぁい御菓子が乗せられた皿に指を差す。



「へいへい。――。んっ!! うふぁい!!」



 いやいや。


 取ってって言ったのに、どうして貴女はこの部屋の主人である私の指示を無視して美味しそうに食べるのかしら。


 まぁ、沢山あるから別にそこまで気にしてはいませんよ??



「アイシャの手作りだからね」


「仕事も出来て、御菓子も作れて、そしてまぁまぁ強い。何でも出来る超優秀な使用人さんじゃない」


「私達の身辺警護も出来るからねぇ。彼女は」



 サックサクのクッキーをハムっと齧りつつ話す。



 あはっ。


 今日も丁度良い甘さでおいしっ。



「身辺警護、か。そう言えばさぁ……」



 うっわ。出ましたよ……。


 私だけ知っているけど、折角だから貴女にも教えてあげますぅって笑み。



「何よ」


「そぉんな怖い顔している子には教えてあげませ――んっ」


「別に下らない情報でしょ?? 私は偶に訪れる休息を消化するのに忙しいのだっ」



 手元に複数枚のクッキーをキチンと収め、ベッドの上でコロコロと転がり回っていると。この可愛い動きを止めてしまう情報が彼女の口から放たれた。




「先日さ。すっごい昔に建てられた屋敷の調査に傭兵を向かわせたんだけどね?? その屋敷は不帰の森南南東に位置して、屈強な傭兵達も尻尾を巻いて逃げる大変恐ろしい景観だったらしくて。調べる前に逃げ帰って来ちゃったのよ……。でも、どうしてもお父さんがその屋敷を調べたいと考えていたから。コネを使って、軍部の人を借りてその屋敷へ派遣したんだって」




 話、なっが。


 良く一呼吸で全部言えたわね??


 随分長い台詞の間に埋もれてしまっていたが……。



『軍部』



 この大変短い単語が彼女の口から出て来ると、私は一人の男性を頭の中で思い浮かべた。



 御主人様の指示に忠実で、立ち塞がる敵を打ちのめす力を持ち、そして……。誰よりも優しい男性。


 もしも、誰かに今欲しい物はあるのか?? と、問われたら私は確実にこう話すだろう。



『犬が欲しい!!』 と。



「ふ、ふ――ん。そうなんだ」



 まっ、軍部と言えども沢山の人が居るし。何でも屋紛いの彼でも屋敷の調査には向かわないでしょうねっ。



「でさぁ――……。どういう訳か、ほらこの前暗殺者を倒した彼が居るじゃん?? その彼の所属する部隊が調査を担当してね?? つい先日、屋敷の調査結果が出たのよ」


「はぁ!? 何でロレッタの家の指示に従っているのよ!!」



 あ、あの馬鹿犬めぇ……。


 私以外の女の人に厭らしい涎に塗れた長い舌をハァハァと覗かせて擦り寄り、しかも!! 私の了承を得ずに従うなんて許せないっ!!



「いやいや。偶々彼の所属する部隊が担当したんでしょ」


「あ、そ、そっか……。ちょ、調査の結果はどうだったの??」



 あの駄犬は軍属の身。


 上からの指示には従う義務があったのを忘れていたわね……。



「おんぼろ屋敷はこの前の嵐の落雷によって消失。父さんは屋敷を手放す事にしたんだってさ」



 まぁ、好き好んで危ない森の中に入ろうとする者も居ないし。消失していて御の字って所かしらね。


 駄犬も可哀想に……。


 長い移動時間の果てに辿り着いた屋敷はものの見事に消失して、任務である調査が徒労に終わったのだから。



「父は彼の報告に大変ご満悦でさ。ほら、この前レシェットの屋敷で襲撃事件があったじゃん」


「うん」



 あの事件は一生忘れられない思い出だ。


 狂気の魔の手から駄犬が身を挺して私を守ってくれた。彼は仕事だから私を守る義務があったんだけど……。



 凶器を持った襲撃者が放つ恐ろしい殺気に負けない勇気。


 敵を打ちのめそうと断固たる決意を持ったカッコいい瞳。


 そして……。男らしい背中。



 瞳を閉じればあの時の光景が鮮明に瞼の裏に映し出される程、私の記憶の中に強烈に残っているのよね。



「あの事件後。父さんは彼の事がいたく気に入ったらしくて、しかも!! 傭兵が尻尾を巻いて逃げる森の中へ向かって行ったのが彼だと知ったからさぁ大変。どうにかして軍部から彼を引き抜こうと画策しているみたいよ??」


「だ、駄目っ!!!! それはぜっったい駄目だからねっ!?!?」



 お父さんがグズグズしているから捨て犬が他の家に貰われちゃうじゃん!!



「あはは!! 慌てふためく様がまぁ――可愛い事でっ」



 ロレッタが悪戯な笑みを浮かべてベッドの上に乗ると、私の頬をちょいちょいと突く。



「あの犬の所有権は私達にあるのよ!!」



 その横着な手を女性らしからぬ力で叩き落としてやった。



「残念でした――。彼は今の所軍部に籍を置いています――。でも、好条件を提示すれば直ぐにでも私達の家に来るでしょう」



 俯せの状態で嬉しそうな笑みを浮かべ、パタパタと足を動かすその様は。


 待ち望んでいる贈り物が早く届かないかと願う、うら若き女性そのものの表情と所作であった。



「むむむ……。だ、大体!! ロレッタは別にあの駄犬の事は気に入っていないんでしょ?? だったら今の使用人達で満足しなさいよ!! 元傭兵とか集めているんでしょ!?」



「強い者が好きなのは父。そして私は……。強くて、優しい人が好みなのよ……」



 うっわ……。


 凄い可愛い顔……。



 端整な顔に掛かった黒みがかった明るい茶の長髪をふるっと左右に震わせて覗かせた顔は、女である私でも思わずほぅ?? っと頷いてしまう。好意を寄せる男を待ち侘びる女の柔らかい表情であった。



「と、兎に角っ。あの駄犬の所有権は私達にありますからね!! 勝手な事しないでよ!?」


「ふふっ。はぁ――いっ」



 こりゃ駄目だ。


 絶対言う事聞かない顔しているもん。


 どうにかしてアイツの評価を爆下げしてやろうと、大変格好悪い姿を思い返していると。部屋の扉から乾いた音が響き渡った。



「――。お嬢様。宜しいでしょうか??」



 ん?? アイシャだ。



「どうぞ――」


「失礼致します。レシェット様宛にお手紙が届いています」



 静かな歩調でベッド脇に到達すると。いつもと変わらぬ冷静な口調で、ちょいと安っぽい便箋を此方に向かって差し出す。



「ど――せ下らないお見合いの誘いでしょ??」



 お父さんと一緒に仕事を始めてからというものの……。



 やれ、貴女の御側に居させて下さい――。


 やれ、貴女の仕事振りに感銘を受けました――。


 やれ、貴女の美しさは宝石にも勝る――。



 仕事を通じて知り合った鬱陶しい男共が隙あらば私にすり寄って来るのよね。



 家名を傷付ける訳にはいかないので、やんわりと断り続けているのだが。それがど――も男共には、俺達にも付け入る隙はあると勘違をさせてしまっているのだ。


 あんた達が送って来た手紙は一切手を付けず、暖炉の中でゴウゴウと燃え盛る炎の中で消失していますよ?? そう教えてやったらどんな顔を浮かべるのか。


 物凄い意地の悪い考えが浮かびますが……。


 私はもう大人の女性なので、そんな事はしませんよっと。



「捨てて良いわよ。いつも通り暖炉の中にでも放りこんでおきなさい」


「まぁ……。宜しいのですか??」



 うん??


 いつもならニっと笑って私の指示に従ってくれるんだけど。今回は意味深な笑みを浮かべているわね??



「誰からの手紙??」



 彼女の意味深な笑みの正体を探るべく。



「わっ。レシェット、また大きくなった??」



 私の背後から了承を得ずに胸を鷲掴みにしてきた横着な両手を叩き落として問うた。
























「――――――――。レイド=ヘンリクセン様からのお手紙で御座います」

「捨てちゃ駄目っ!!!!!!!!」



 アイシャから手紙を強奪すると、決して誰にも渡さないぞと大切に己が胸の中に仕舞った。



 え、えぇ!? な、何で!?


 うっそ!?


 急にどうしたのよ!?!?



「何でも?? 屋敷に何度か訪れて頂けて、ベイス様並びにレシェット様が不在でしたので。筆を取った次第だと伺いましたよ??」



 あ、そっか。


 私が外に出て忙しい事知らなかったんだ……。



「それでは、失礼致します」


 アイシャが静々と頭を下げ、部屋を出て行くのを見届けると。私は早速便箋を開け、彼の想いが刻まれた文字の海へと視線を泳がせた。




『レシェット=アーリースター様へ。


 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。


 何度か屋敷に訪問させて頂きましたが、御二人が不在でしたのでこうして筆を取った次第です。



 さて、私は現在とある任務を拝命致しまして南西へと向かっております。危険渦巻く地への任務でありますが、任務達成がこの国で生きる人々の為になると考えますと身が引き締まる思いです。


 レシェットさんは現在ベイスさんの側で跡継ぎの為の勉強に励んでいらっしゃると、屋敷にいらした方から御伺いしました。


 私は地位ある方々がどの様な勉強をすればいいのかが理解出来ませんが、恐らく。名のある家名を継ぐのは相応の努力と知識が必要だと考えています。


 私もレシェットさん同様、日々弛まぬ前進と努力を重ねていますので。互いの努力の結果がいつか実を結び、花を咲かせ。この国の為になれば良いと考えています。』





 あはっ!!


 も――。相変わらず御堅い奴めっ!!



 彼の真面目な性格がものの見事に再現された御堅い文面についつい笑みが零れてしまう。



「へ――。彼、真面目な文を書くのね」



 ロレッタが私の肩越しから手紙を覗いてきたので。



「……」

「あぁ!! ちょっと!! 私にも見せてよ!!」



 ロレッタの死角へと手紙を置き、続きを読み始めた。




『 続きまして。


 ベイスさんの体調はお変わり無いでしょか?? 上院議員であれられるベイスさんはレシェットさんが考えている以上に疲労が蓄積されていますので。


 御父上の側で勉強する以上、ベイスさんの指示には従い。アーリースター家の名に恥じぬ様、慎ましい行動を心掛けて下さいね??



 時節柄、レシェット様のご健勝とご活躍を祈念いたします。』



 ぐ、ぐぬぬぅ!!!!


 あ、あの駄犬めがっ!!



 何で手紙越しだと、いけしゃあしゃあと私に指示出来るのよ!!



「あはは!! つ、慎ましい行動を心掛けて下さいって……!! ぶ、ふふ!! 会ってもいないのに、彼に見透かされているわよ!?」


「う、五月蠅いっ!! 勝手に読むなって言っているでしょ!?」



 便箋の中へ大切に手紙を仕舞い、机の上に置くと笑い転げる友人へと襲い掛かってやった。



「きゃあ!! ちょ、ちょっと!! 何するのよ!!」


「勝手に人の手紙を読む奴が悪いのよ!!」



 ちょいとお高い服の前を無理矢理開き、その奥に存在する私よりもちょいと大きい双丘をお披露目してやった。



「止めなさい!! この服高かったんだから!!」


「ビッリビリに引き裂いて着れなくしてやるっ!!」



 やんちゃな女性が逃げ惑えば、それを獰猛な犬が追い始める。


 とても貴族が住む邸宅で響く音では無い事に憤りを覚えた女中は扉の前で小さく溜息を吐き。


 一言二言注意してやろうかと考えたのだが……。



「そうでした。ベイス様とタンドア議員にも報告がありましたね」



 うら若き美しい女性達の声を他所に、彼等が待つ部屋へと静かに歩みを進めて行ったのだった。









= 同街 同時刻 =




 女性の小さな体では余りある大きな執務机の前で、美しい黒き髪の女性が疲れ果てた面持ちで執務に追われていた。



「――――。ふぅ」



 彼女が一枚の紙に印章を終えると、背の高い背もたれに体を預け。疲労を滲ませた溜息を吐く。



「少し、疲れましたね」



 右肩に左手を添え、凝り固まった筋力を解していると。少々けたたましい足音と共に一人の女性が何の遠慮も無しに扉を開いて室内へと現れた。



「シ、シエル様っ!!」


「エアリア。部屋に入る前に、部屋の主人に了解を得るのを忘れていますよ??」


「勿論理解しています!! し、しかし。それよりも素敵な報告があったので、それを省きました!!」


「素敵な報告??」


「御覧下さい!!」



 黒き髪の女性が小首を傾げると、エアリアが彼女の執務机の上に一通の手紙を置いた。



「――――。まぁ……。うふふ……。流石、ですね」


「猛者の中の猛者が集う特殊作戦課に召集された人達でも叶わなかった前線の調査を終えたと、先程パルチザン上層部へ伝令鳥が届きましたからね!!」



 鼻息を荒げるエアリアに対し、シエルは静かに。そして、大変満足げに一つ大きく頷いた。



「エアリア。彼が帰還したのなら、此処へ来る様に伝えておいて下さい」


「何故ですか??」


「彼へささやかな贈り物を贈らせて頂く代わり、彼の御口から直接此度の任務内容を伺いたいのですよ」


「分かりました。その様に伝えておきますね!!」



 彼女が再びけたたましい足音を奏でて扉から出て行くと。



「扉は静かに閉めなさい」



 シエルは彼女が描いた軌跡に向かって大きな溜息と共に苦言を吐いた。



「さぁ、レイドさん。大変なのはこれからですよ?? 我々……。いいえ。私は貴方という存在を決して誰にも渡しはしませんからね……」



 彼女が冷酷な笑みを浮かべると、再び執務を開始。


 しかし、その男性の姿が頭の中から離れないのか。



「――。少々散らかっていますよね??」



 仕事が円滑に進められる様、己自身が満足する配置に仕事道具。並びに書類一式を纏めて置いてあるのだが。


 傍からみればそれは彼女が話した通り、少々乱雑に置かれている様にも見えてしまう。



「彼が訪れるのはまだまだ先ですが……。気分転換を兼ねて、少し掃除でもしましょう」



 室内に置かれている椅子を無意味に動かし、仕事道具と書類一式も向こう正面から見て机の線に従って平行な角度になる様に整える。


 彼女の気の早い整理整頓の所為ですべからく仕事は遅延してしまい。


 結果的には吉報が凶報となってしまったのだった。





最後まで御覧頂き誠に有難う御座いました。


さて!! 次の御話からいよいよ第二章、最終話へと突入致します!!


年内に終わらせようと考えていますが。少々長めの話になりますので、進行次第では年を跨ぐ恐れもありますので、長い目で見守って頂ければ幸いで御座います。


それでは皆様、良い週末をお過ごし下さいね。

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