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第九十一話 弄ばれる無力な男 その一

お疲れ様です。


本日の投稿になります。


それではどうぞ!!




 早朝の出発に備えての荷物整理を滞りなく終えると、額に浮かんだ嬉しい疲労の汗を手の甲で拭う。


 まだ焦る時間帯でもないのにこうして何かしら仕事を見つけてはいそいそと取り掛かる姿を見て、友人達は俺の事をクソ真面目だと罵るのだろうさ。


 大抵の荷物は厩舎に預け、必要最低限の荷物しかこの屋敷には運んでいないが……。それでも、翌朝。急な予定が発生して、出発をせざるを得ない状況に追い込まれ。


 外敵が陣地に攻め入って来た時の蟻さん達みたいに慌ただしく右往左往したくないし。


 当然と言われれば当然の行動をしたまでなのですよっと。




 少しだけ硬い椅子の上に座り。心地の良い木の香りに包まれた素敵な部屋の中で一息付く。



 ふ――。今日も良く頑張った。



 これで後は寝るだけだな。



 腹も満たされ、極上な空間で享受する睡眠はきっと格別だろう。


 普段は喧しくてとてもじゃないが……。素直に眠りに落ちる事は出来ないからねぇ。


 静寂というなの御馳走を咀嚼しつつ特に考える事もなく宙を眺めていると。




『――――ィァァァァッ!!』





「――――。ん?? 何だ、今の声??」



 ボーさんの叫び声が聞こえた様な気がするけど……。


 まぁ気の所為か。きっと、久々に訪れた静寂が幻聴を生み出したのだろう。


 出発の用意も済ませたし、風呂が空くまで本でも読んで時間を潰しましょう!!



 本棚へと向かい、適当な一冊を手に取り再び椅子へと戻る。



 何々??


 おぉ!! 料理本じゃないか。勉強がてら読破しようかね。



 足を組み、椅子に背を完全に預け楽な姿勢で読み始めた。



 最初の題目は……。



『おにぎりの美味しい握り方』



 おっ。早速、使えそうな題目が書いてあるぞ。



『ふわりと空気を包むように素早く握り、そして長時間手に持たないようにする』



 ふむふむ……。習った通りの事が記入されていますね。



『一番のコツは頂いてもらう相手の顔を想像して作る事です。御飯を食べた時の笑顔を想像しながら作る。そうすれば自ずと腕も上達するでしょう』



 でしょうって。


 もっと詳しく書いて欲しいよなぁ。


 それに相手の笑顔の想像って……。パっと思い浮かんで来たのは。



『んまぁいっ!! おらあ!! じゃんじゃん作ってお代わり持って来いやぁぁああ!!』



 死刑宣告された凶悪犯の口内に大変硬い生唾を発生させてしまう恐ろしい顔の持ち主なのですけども……。



 文字を頼りにするのもまた一つの勉強方法ですが、やはりものを言うのは経験。


 明日、フェリスさんに握り飯のコツでも聞いてみようかな??


 料理の師範であるフェリスさんの指南風景を想像していると、背後から扉を叩く乾いた音が響いた。



 誰だろう??



「どうぞ――。開いているよ――」



 大方、マイ達が風呂から出た知らせだろう。


 特に気にする事なく、文字の波に目を泳がせながら生返事を返した。



「えぇっと、お次は……。お米の美味しい炊き方か!! いいね!! こういうのを待っていたん……。へっ??」




 突如として顔の横から二本の白い腕がぬるりと生え、軟体生物の触腕が如く。柔らかく首に絡んで来た。


 そして、風呂上りの誰かさんから放たれる強烈な女の香りが鼻腔を直撃。


 自分でも笑えてしまう上擦った声を放ってしまった。



「レイド……」



 こ、この声は……。



「カ、カエデ?? どうしたの??」



 正に青天の霹靂であり、虚を突かれた俺の顔はきっと。


 大好物である豆を顔面へ思いっきりぶん投げられた鳩みたいにポッ!? と目を丸くしているのだろう。


 いつもみたいにアオイが揶揄いに来たのかと予想していたのだが……。


 それとは真逆の御方の突拍子もない行動にしどろもどろになってしまった。



「体が……。熱いんだよ……??」


「あ――。多分湯あたりしたんじゃないのかなぁ??」



 顔を捻ってチラリと窺うと。


 少女と大人の中間点に位置する顔は色気を帯び、藍色の目はトロォンと垂れ下がって恍惚の表情に染まっている。


 口からは正常な思考を阻害する甘い吐息が漏れ、数分前までは正常であった室内の空気を侵食し始めていた。



 湯上りの火照った細い体、そしてしっとりと濡れた藍色の美しい髪。


 そして……。


 大きな手拭い一枚で隠された魅惑的な体の線には、美を司る女神も湧き起こる嫉妬心を誤魔化す様に地面の上に転がる石を蹴り飛ばす事であろうさ。



「違う……。と思う」


「そ、そうなんだ。へ、へぇ――」



 え――っとぉ。


 ごめんなさい。状況が全く掴めません。


 俺が本を読んでいる事に憤りを感じている訳では無いよね。明日からの行動も打合せの結果、全員で把握済み。


 御飯も食べて、御風呂も入って、後は眠るだけなのに一体全体彼女は何を考えてこの行動に至ったのだろうか??


 そ、それに。


 あの傍若無人で、悪の権化で、無頼漢である御方が居ないのも気になります。



 カエデの行動に目を白黒させ、触れてしまったら傷がついてしまいそうな柔肌に触れない様。


 一人の売れない芸術家が作り上げた不細工な彫刻の様に動かないでいると、耳を疑いたくなる発言が飛び出して来た。



「レイド……。私と、一つになろう??」


「いやいやいやいや!! 状況が上手く飲み込めないんだけど!!」



 俺の肩付近に華奢な体には不釣り合いのふくよかな双丘をあてがい、首筋には理性を吹き飛ばそうとする甘い吐息を吹きかけられる。


 この状況を打破する算段が全く思いつかん。ここは一つ時間を稼いで、何が起こったか聞き出そう。



「どうしたのかなぁ?? いつものカエデらしくないよ??」


「いつもの……??」


「普段ならもっと冷静に、物事を良く考えて行動するよね」


「いつも見てくれているんだ……。嬉しい」



 その甘えた声は止めて!!


 と、言いますか!! 俺の知るカエデはこんなふしだらな行動はしないんだけど!?



「そりゃ見ているさ。カエデの知識や判断力、そして卓越した情報処理能力。そのどれもが欠かせないからさ。頼ってばかりで申し訳ないと思っているよ」



 こ、こういう時は淡々と、感情を込めないで話した方が昂った相手を宥める為には効果的であろう。


 …………、多分ね。



「いつも見てくれて有難う……」



 そう話すと、首筋に温かく潤んだ唇を当ててしまった。


 逆効果でしたね!!



「ひゃぁっ!!」



 形容し難い感覚が、恥ずかしさで上擦った声が出てしまった。



「良い匂い……。私、レイドの匂い大好きだよ……??」


「まだ御風呂入っていないから汗臭いでしょ。離れた方が良いよ」


「うぅん。男の人って感じで……。スンスンっ、好き」



 はい、大変悪い子です!!


 ま、全く人の話を聞かないじゃないか!!



 カエデの身に何かが起きたに違いない。品行方正の欠けらも見出せない彼女にあるまじき行為ですからね!!



 これ以上此処にいては恐らく海竜の餌食になってしまう。身を捩り、腕の拘束からの脱出を試みた。


「外の空気に当たって来ようかなぁ――!!」


「駄目……」



 しかし、横着な腕はそれを許さなかった。


 この細い体の何処からこんな力が出てくるのだ。そう思わせる程の力で体を密着させてくる。



「駄目って言っても……!! うわっ!!」



 彼女の拘束を解こうとしたのが誤算だった。



 カエデと絡み合う形となって床に倒れ込んでしまう。




「いてて……。大丈夫??」


「うん。平気……」



 俺の体の上に跨り、こちらをじぃっと見下ろしている。


 貴女はほぼ湯上りの状態で此方へと赴いたのですね?? いつもは解いている髪を後ろできゅっと纏め、柔和な線の頬が露わとなり。


 普段とは異なる姿と服装……、じゃあなくて。しっとりと濡れた布一枚の姿に心臓が猛烈な勢いで屈伸運動を開始してしまった。



「「……」」



 彼女は俺を見下ろし、俺は彼女を素直に見上げている。


 そして、この姿勢を僥倖と捉えたのか。



「……っ」


 大蛇が大好物を目の前にした時の様に、粘度の高い淫らな液体を上唇に纏わせ淫靡に口角を上げてしまった。



 く、食われる??


 俺の体なんか食べてもお腹を壊すだけですよ??



「っと。カエデさん?? 一体全体どうしちゃったのかな――?? いつもの貴女らしくありませんよ――」



 頑是ない子供に言い聞かせる様に話し掛ける。



「分かっている。分かっているけど……。止められないの」



 そう言うと、女の子らしい小さな手をシャツの中に潜らせ。


 男の性欲を促そうと怪しく蠢いてしまう。



「ちょ、ちょっと!!」


「もうどうなってもいい……」



 意を決したか、優しく瞳をきゅっと閉じると。此方に向けて端整な顔を近付けて来た。



「だ、駄目です!! 落ち着きなさい!!」



 粘液接触は御法度ですよ!!


 あの筍擬き騒動で懲りたでしょう!?



「私は落ち着いているよ??」



 肩を押し返した此方の手に、己が手を淫らに絡め俺の人差し指に。



「んっ。ふっ……」



 ちゅぴっと。


 リスの御口さんと同じ位に小さな唇をやんわりと当ててしまった。



「こらっ!!」


「ふふふ。楽しい……。ね??」



 御免なさい、こちとら全然楽しくない。


 精神が真面じゃないカエデとそのような行為に至っても後悔しかしないだろう。


 ちゃんと段階を踏んで、互いに深い信頼関係を結んでからこういう行為はすべきだと考えていますのでね。


 あ、いや。


 カエデ個人とそういう関係を構築しようと考えている訳じゃないのですよ?? 例え、俺がお願いしても力の差を鑑みて断られるだろうし。


 女性は優秀な男を求めるのが道理。


 世知辛い世の中です事……。



「さ、一つになろう?? 赤ちゃん貰うの……」

「いたっ!!」



 甘く絡めて手をドンっと地面に押し付け、組み伏せられてしまった。



「や、止めなさい!!」



 彼女から放たれる甘い香りと、怪しい瞳の光が体を縛り付け。全く身動きが取れない。


 これが……。魔性の女の力、なのか??



「頂きます……」



 狼狽える俺の瞳をじっと見つめ。此方の唇に、己の唇を確実に当てようとゆるりと迫って来た。



「だ、駄目っ!! 止めて!! 話を聞いて!!!!」



 先日拝見させて頂いた海面から飛び出る海豚の動きを模倣する為、腰を天井へと向けて若干大袈裟に突き上げ。


 体の上に乗っかる横着なお肉さんを退けようと画策するが。



「駄目なんだよ?? 大人しくしなきゃ」



 彼女の両足が胴体に絡みつき最後の抵抗虚しく、完璧に拘束されてしまった。




 誰かぁ!! 誰か居ませんか!! いつもなら恐ろしい顔を浮かべて突入してくるあの人は何処へ!?



 彼女の鼻頭と俺の鼻頭がちょんと触れた刹那。



「――――。クスッ」



 彼女が勝ち誇った笑みを浮かべ。



「私の初めて。受け取って……」



 甘い吐息が脳を蕩けさせると、この体は彼女を受け入れる姿勢を取ってしまった。










 ――――――。



「おらぁぁああ!! 見た目は真面目な海竜!! 抜け駆け……。も、基。正気に戻りなさい!!!!」


「カエデちゃん!! 一人だけなんてずるいんだからね!!」



 絶体絶命の窮地を救うが如く。


 英雄達が颯爽と扉を開けて登場し、カエデの可愛い顔が元の位置へと戻って行った。



 た、た、助かったぁ……。


 カエデさんの暴走行為を未然に防いで頂き、誠に有難うございます!!



「ふぅ――。皆さん、抜け目がないですね」



 俺の体からすっと立ち上がり、ちょいと開けてしまった手拭いを体にキチンと巻き付け。


 少しだけ様子がおかしい五名の女性とたった一人で対峙した。



「それはこっちの台詞よ!! 私達にバレない様に、餌を求めて部屋の隅っこをそそくさと走り回るドブネズミみてぇに出て行って!!」


「そうだよ!! 一人だけでレイドとイチャイチャするのはズルイもん!!」



 あ、いや。ルーさん??


 そういう問題じゃあ無いのです。この乱痴気騒ぎ自体がおかしいのですよ??



 複数の視線が衝突し合う中。


 変な角度で腰を引きつつ、五名の女性側へと静かに移動を開始した。




「ボケナス、大丈夫??」



 しっとり艶々の髪のマイがカエデから視線を外さずに話す。



「大丈夫も何も……。一体どうしたんだよ」


「多分、だけど。さっきの胡麻団子に何か入っていたみたいなのよ。それでしか説明がつかないもん」



 あの美味しかった胡麻団子が??



「俺には異常無いけど……」



 ただ唯一外見から見て判断される可笑しな点は、首を傾げたくなる角度で腰を引いている点ですけども。



『よぉ!! 俺の出番かい!?』



 いいえ、お呼びではありません。


 元気溌剌な彼の存在を彼女達に悟られまいとしている所為だから、やむを得ないのです。



「やい!! カエデ!! さっさと正気に戻ってレイドをあたしに返せ!!」



 おやおや。


 ユウさんもちょいとおかしくなっていますね。


 カエデを正気に戻す事が問題の根幹であり、俺の体は決して貴女達が自由に扱ってはいけないのですよ??



「レイド様の命をお腹に宿すのは私の役目なのですわ!!」



 うん。


 この人はいつも通りっ。



「邪魔をする泥棒猫には……」



 そして、猫では無く。海竜さんですよ?? アオイさん。



「こうしてくれますわ!!」



 アオイが蜘蛛の糸を飛ばし、カエデの体を素早くそして強烈に拘束する。



「この糸は筋力では決して解けません。もがけばもがく程その拘束はきつくなりますわ!!」


「んっ……!!」



 おっとぉ。


 これは目に良くありませんなぁ。


 水分を含んだ手拭いがみっちりと体に密着し、カエデの体の線がくっきりと浮かび上がる。



「こんなもの……!!」



 右手の指先に小さな薄緑色の魔法陣が浮かぶと。鋭い風の刃が現れ糸を的確に寸断して行く。



「やりますわね!!」



「私とレイドの……。邪魔しないで!!」



 カエデが右手を天井へ向けて翳すと、黒ずんだ光の魔法陣が浮かび上がり。


 強烈な発光が刹那に部屋を照らすとマイ達は床へ四つん這いの姿勢で床へと伏せてしまった。



 え!?


 何が起こったの!?



「ぐ……。おっも!!」


「うっ……。こ、これは……」



 アオイが目を丸くしてカエデの足元を見つめる。



「重力の変化は如何ですか?? 貴女達の体に掛かる重力を数十倍にしてあげました」



 す、すっげぇ。そんな事も出来るのか。


 横着者共を一手に纏める分隊長の実力は伊達じゃないって訳ね。


 しかし、この状況では手放しで喜べないのが辛い。



「くっ……。用意周到だな」



 リューヴも必死に歯を食いしばり襲い掛かる重さに耐えていた。



「こういう時の為に日々精進しているのです。さ、レイド……。赤ちゃん作ろ??」



 こちらを振り返り、柔和な笑顔になる。


 普段はほぼ感情を覗かせる事の無い彼女がふと浮かべる笑みは破壊力抜群なのですが。今はその笑顔が大変恐ろしい……。



 迫りくるカエデから後退を続けていると、あの煌びやかな肉の音が何の前触れもなく室内に響き渡った。



「どっせぇぇぃぃいい!!」



 ユウが室内の空気を震わせる声を叫ぶと……。


 うっそ、何。アレ……。


 大量の荷物を運搬するお馬さんの足にも似た、ドデカイ筋力で襲い掛かる重力に抵抗。



「はっは――!! 残念だったな!! あたしを足止めしようとするのならもっと重くするこった!!」


「しまった。範囲を広げ過ぎた」



 再び手を翳して詠唱を開始しようとした華奢な体へと向かい。



「遅い!!」



 新たなる魔法が詠唱される前に、カエデの腹部へとモキュっと盛り上がった肩のお肉さんを直撃させてしまった。



 重力?? 魔法??


 いやいや、物理こそ至高の攻撃方法さ!!


 それを体現した攻撃方法なのですが、もう少し手加減してあげたら??



「キャッ!!」



 彼女の軽い体では衝撃を吸収出来ず、そのままベッドまで吹き飛ばされてしまったし。



「主!! 今の内に!!」


「お、おう!!」



 リューヴの手が俺の腕を掴み、そのまま部屋の外へと連れ出されてしまう。


 獰猛な海竜さんがいらっしゃる此処よりかは外の方が安全でしょう。それに、リューヴは他の誰よりも真面そうだし……。



 シンっと静まり返った廊下の奥に存在する闇の中へと。



「リュー!! 待って――!! 置いていかないでぇ――!!」



 遊びに置いて行かれると考え、一人ぼっちは嫌だと泣き喚く子供の声を放つ金色の瞳の女性が合流。


 我を失い、敵に回したら末恐ろしい海竜さんから逃れる為の行動を開始した。




最後まで御覧頂き有難う御座います。


そして、ブックマークをして頂き有難う御座いました!!


投稿する時に確認させて頂きましたが、複数の方々の応援に思わず拳をきゅっと握ってしまいました。

本当に有難う御座います。


これで今週はガッツ溢れる心持ちで過ごせそうです!!


それでは皆様、おやすみなさいませ。

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