第二百三十五話 賭場に轟く雷鳴 その二
お疲れ様です。
後半部分の投稿になります。
「さぁ次はダンさんの親番ですよ??」
「ひゃ、ひゃい。分かりやした」
スイギョクさんに手札の束を手渡され手際良く手札の束を切って行く。
これで手持ちの金貨は残り十枚。
このまま何もせず防戦一方になれば行き着く先は目に見えて居る。そう、絶望の表情を浮かべて地面に蹲る敗北者の姿だ。
ちまちまと金を賭けてもどの道行き着く先は同じ、それならば一縷の望みを掛けて上限額一杯の金貨五枚を賭けて勝負に出るか??
「ふぅ――……。参ったな……」
手札の束を机の中央に置き、良く晴れ渡った空を仰ぎ見つつ心に浮かんだ言葉を一切の装飾を加えずに漏らした。
そりゃ普通の人の年収約四年分が数時間で消えようとしているんだぜ??
弱気な声の一つや二つは出て来るでしょうに……。
「ダンさん、賭金の選択を。私は金貨五枚を賭けます」
はいはい……、そう急かさなくても宜しいでしょう??
貴女の目の前には俺から奪い取った金貨が積み上げられているのですからね。
こちとら最終最後の攻防に出ようとしているんだからもう少し考えさせてくれよ。
「……っ」
空にポツンと浮かぶ綿雲をぼぅっとしたまま見上げていると白き綿は風に流されて徐々に形を変えようとしている。
博打は運の流れ、幸運の女神様の気分次第、そして己の才運。
幾つもの要素が重なり合い混ざり合い賭場を熱気の坩堝と化す。
「あ、アイツ。残り僅かな金でどうするんだろう??」
「どうするも何も……。このまま押し切られて負けだろ」
「あれだけの大金を失うなんて可哀想だねぇ」
「私も同感――。大敗を喫して涙でグッチャグチャになった泣き顔を見てみたいなっ」
「あはっ!! そしたら私達の店で飼いつつ慰めてあげようよ!!」
「それ良いわね!! あ、でも店長が何て言うかな??」
「大丈夫だってぇ。店長も愛玩動物は好きだしっ」
これまで俺とスイギョクさんが繰り広げた博打により周囲を取り巻く群衆達は興奮冷めやらぬ瞳で俺の選択を待ち続けていた。
そりゃ俺の負けが確実なのだから大盛り上がりするだろうさ。でもな?? 勝負は最後の最後まで分からねぇんだよ。
詰みに詰んだ盤面を引っくり返す為に、そして更に場を熱気の坩堝と化す為にも此処は大勝負に打って出るのが正解さ!!!!
後、先程も言いましたけどもそこのお嬢さん達??
俺の負け顔を想像するのは勝手ですけども飼う飼わないの相談は止めて下さいましっ。
「ふぅ――……。じゃ、俺は金貨五枚を賭けるよ」
卓上に上限額一杯の金を賭けると。
「「「「オォォォォ……」」」」
群衆から感嘆にも呆れにも似た吐息が響いた。
「な、何を考えておるのじゃ!! このばかものめ!!」
「ダン!! もしもこれで負けたら次の戦いが出来ないかも知れないじゃん!!」
「ば――か。このままチビチビと賭けていたらどの道ぶっ潰されちまうんだよ。賭場に漂う目に見えない運ってのは時に、強引に自分側に引き寄せなければいけないのさ」
なけなしの金貨五枚を卓上に置くと後ろでギャアギャア騒いでいるイスハ達にそう言ってやった。
「うふふ。ダンさんの仰っている事は正解ですよ?? これまで多くの博徒と対峙して来ましたが……。どの人も終始圧倒されると最後には理にしがみ付こうとしていましたので」
「理?? 理とはなんじゃ」
「頭の中で銭勘定や負けを最低限に抑えようとする理性みたいなもんさ。金は生きて行く上でどうしても必要になってくる。言わば己の命みたいなもんだ。それが全て失われたらどうする??」
そう話して体を微かに捻ってイスハに視線を向けてやる。
「むっ……。生きて行けなくなるな」
「だろ?? 真面な考えを持つ奴等なら絶対勝てない奴に反旗を翻そうとは思わない。自分の命が大切なのだから。目の前に鋭い刀の刃が迫れば誰だって命乞いをするだろう。でもな?? そこで諦めたらそこまでの奴って事なのさ」
本物の命のやり取りを行う実戦でも最後まで勝利を諦めずに抗う奴が勝利を収める。それは博打でも変わらない。
後一押しで殺されそうになっても必死にその場に留まり、やり返せる奴こそが賭場を制するんだよ。
「では手札を配りますね」
慣れた手付きで先ずは俺に一枚の表示手札を配る。
その数は……。『九』 だ。
お次にスイギョクさんの目の前にも表示手札を配る。彼女の前に示された数は俺と同じく『九』 。
「お、おいおい。二人共九を引いたぞ」
「ま、まさか二人同時に一と九なんて引かねぇよな??」
「分からねぇぞ?? 今までの流れならそうなってもおかしくねぇから」
さぁって……。運命の二枚目を配りますか。
三百六十度から放たれる群衆のどよめきを受けつつ自分とスイギョクさんに二枚目を配布。
そして、祈る想いで二枚目の数字を確認した。
「……ッ」
き、き、来た来たぁぁああああああ――――――ッ!!!!
やっぱり幸運の女神様は最後まで抗う俺の心を救って下さったのですね!?
二枚目の手札には俺が恋焦がれて待ち望んでいた『十』 という数字がしっかりと、確実に描かれていた。
よ、よぉしっ。後は最強の手役である『九十九』 を引くだけだ。
己の心の動揺と指先の震えを相手に悟られぬ様、大変ゆっくりとした所作で手札を伏せるとスイギョクさんが微かに笑みを浮かべて俺の所作をじぃぃっと見つめていた。
「どうかしました??」
日に焼けた健康的な肌に良く似合う軽い笑みを浮かべている彼女に問う。
「あ、いえ。ダンさんの嬉しそうな表情を見つめていました」
おっと……。無表情を努めていましたがどうやら心の空模様が僅かに表情に出ちゃったみたいですわね。
「これだけボッコボコにされて嬉しそうな表情浮かべる奴はいませんよ。さて、三枚目を引くかどうか選択ですね。俺は勿論引きますけどスイギョクさんはどうします??」
体の前で腕を組み、その所為で余計強調されてしまう胸元に極力視線を送らず問う。
「ん――……。どうしましょうか……」
おっ、勝負が始まってから初めて熟考する姿勢を見せてくれましたね。
そりゃそうだ。最強の手役の可能性が残る俺の表示手札なんだから少し位考える姿勢を取って貰わなきゃ困るぜ。
「――――。では三枚目を引きましょう」
スイギョクさんが長きに亘る熟考の末に最初の賭金である金貨五枚に、更に五枚を上乗せして机の中央に置かれている手札の束から一枚の手札を手に取り。そして配布されている手札の真横に提示した。
「い、いやいや!! 嘘でしょう!?」
その数は俺が最も引いて欲しくない数、そう『九』 であった。
やっべぇ……。これで向こうにも最強の手役が完成してしまった可能性が出て来たぜ……。
相手に最強の手役を作らせたくなければ己が引けば良い。単純明快な理だがそれを実践しようとするのなら常軌を逸した運が必要になって来る。
例え己の数字が弱くなっても構わない。手役が出来なくても結構。それで相手の手役を殺せるのだから。
何たる豪運、何たる異才、何たる狂運。
俺と対峙している奴は化け物であると改めて認めざるを得ないぜ。
「ふふっ、その様子ですとどうやらその伏せられている数字は十の様ですね」
まぁ全てお見通しですよねっ。
「はぁ……。此処まで来たら見せますよ。スイギョクさんが仰る通り、俺の伏せられている数字は十です」
厭らしく口角をニィっと上げた彼女の表情を捉えると静かな所作で伏せられている数字を日の下に表示してやった。
「これで残る九は三十五枚の中でたった一枚……。いいえ、それがあるかどうかさえ分からない状況です。ダンさんはその一枚を果たして引けますでしょうかね」
「引く、引かないも……。俺にはどの道それしか生き残る術は残されていないですって」
スイギョクさんの伏せられている二枚目の手札が『九』 だった場合。あの手札の束の中には乾坤一擲となる一枚は存在しない。
もしもその一枚があったとしても、正真正銘最後の一枚を引ける豪運は俺にあるのかと聞かれれば無いと断言できる。
さぁって参った、これまでの戦いからして俺が引けるのは精々此処までって感じだし。どうしたものか……。
金貨五枚を机の上に置き、手札の束に強烈な視線を送り続けていると。
「ダンさん……」
直ぐ後ろからマリルさんが俺の勝利を願う声が鼓膜をそっと揺らした。
「ふぅ――……。よしっ、決めた!! マリルさん!! 俺の代わりに手札を引いて下さい!!」
「えっ!?」
「勝利の女神様に俺の運否天賦を任せます。そしてこの賭場に雷鳴を轟かせて下さいまし」
「い、いやいや!! 私の運なんて良くないですよ!?」
マリルさんが慌てた様子で体の前で両手を振る。
「スイギョクさん。俺の代わりに彼女が手札の束から引いても構いませんよね??」
「別に構いませんけど……。あの人にダンさんが仰る様な博打打ちとしての才運は見受けられませんよ??」
「それで良いんです。それじゃ、最後は不正が出来ない様に手札の束をゆっくりと崩しますね――」
机から立ち上がると不正防止の為。人差し指をピンっと立てて手札の束を右方向に、均一に崩して行く。
「……ッ」
スイギョクさんの目は俺が不正出来ぬ様に一挙手一投足を見逃すまいとして鋭い瞳で監視していた。
穴が開く程見つめても不正はしませんって。
此処に来てそれはちょいとお門違いですからね。
「これで不正が出来ない様に手札を崩せました。さぁマリルさん!! あの手札の束の中からたった一枚の九を引いて下さい!!」
「そんなの出来る訳無いじゃないですか!! 三十五枚の中からたった一枚を引くなんて!! しかもあるかどうか分からないんですよ!?」
マリルさんがスイギョクさんの伏せられている手札を勢い良く指差す。
「それが絶対にあると俺の直感が言っているんですよ。ほら、見えません?? あの手札の束が微かに光っている様を」
「見えませんっ。それに今の手役で満足すべきではありませんか?? そうすればもう一度勝負が出来ますので」
「俺もそうしたいんですけど……。恐らく、これを逃せば一生勝機は舞い込んで来ません。それだけ今日の幸運の女神様の機嫌は宜しく無いのですよ」
勝負が始まって漸く手に入れた千載一遇の大大好機。
『ぷいっ!! もう知らないっ!!』
気分屋の幸運の女神様がたった一度だけ俺に与えてくれた僥倖を見逃せば恐らく彼女はそっぽを向いてしまい。
『ハハ、さぁ冥府へ行こうかぁ??』
その代わりボロボロの外蓑を被った死神が巨大な鎌を俺の首に掛けて魂を刈り取ってしまうだろう。
命のやり取りを行う実戦でも、博打でもそれは全く同じ。
勝利へと繋がる好機を見逃せば己の命はそこで断たれてしまうのさ。
「クスッ、引く前から無理と言う人には到底引けませんよ。ダンさん?? 此処はやはり貴方が引くべきなのです」
「そうは思いませんなぁ。俺だけの女神様は確実に勝利を齎してくれると信じていますのでっ」
困惑の極みに達しているマリルさんの右手をキュっと強く握ってそう話す。
すると彼女は更に困惑を極めてしまい口元をむにゃむにゃと波打たせて俺から視線を外してしまった。
「せ、先生が引いた手札が金貨百枚になるかも知れないのよ!? し、慎重に選ぶべきよ」
「そ、そうじゃな。じゃが……。先生なら引けるであろう!!」
「貴女達まで……。ふ、ふぅ――。分かりました。引きますけど九以外の数字を引いても恨みっこ無しですからね!!!!」
「えぇ、勿論です」
命運を託され失敗が許されない緊張感と俺の不意な急接近によって顔を真っ赤に染めているマリルさんに対して静かに一つ頷いてあげた。
「で、では引きますよ!!」
俺の手を結構強引に解除すると大股で机へと向かいそして人差し指をピンっと立てると手札の束に向かって本当にゆっくりとした所作で選択を開始する。
「……ッ」
この手札だろうか?? それともこれだろうか……。
彼女の心の迷いが指に現れる様にマリルさんの右手の人差し指は広い街中で迷い子を探す母親の様に手札の束上を右往左往。
指だけでは無く瞳にも濃い迷いの色が現れていた。
「ふふふ……。さぁ、貴女には引けますか?? 彼を救う手札が」
スイギョクさんがマリルさんだけに聞こえる微かな声量で語り掛ける。
「少し静かにして下さい」
「あ、そうだ。彼とは別に私達だけで賭けをしませんか??」
「賭け??」
マリルさんが迷いの指を停止させ、何故か良く分からないが怒りの色を滲ませた瞳でスイギョクさんを捉える。
「貴女がここで九を引けなければダンさんを私に下さい」
「何故その様な下らない賭けに私が付き合わなければならないのですかっ」
「下らない?? 貴女は彼の価値を分かっていないようですね。彼の体は類稀なる強さに満ち溢れています。ほら、感じませんか?? 彼の美味しそうな体から放たれる雄の光を」
スイギョクさんが俺に向かって指を差すとそれに倣ってマリルさんが俺達の方へ振り返る。
えっ?? 私、何か悪い事でもしましたか??
いきなり理不尽な痛みが襲い掛かって来るかも知れないので取り敢えず己の臀部を両手でサっと守ってあげた。
「彼は私にとって、そして私の街の発展にも必要な人物なのですよ」
「ダンさんは貴女様な下賤な人には合いません」
「ふふっ、強がる台詞が大変良く似合いますね」
「強がり?? いいえ、これは私の本心です。彼はこれからまた広い世界へと飛び立って行きます。彼を必要としている場所は私の指では数えきれない程に多く存在しているでしょう。そして、そして…………」
マリルさんの指に迷いが消えて右往左往していた指の動きが一枚の手札の上でピタリと停止。
「私は彼と共にそこへ訪れたいと考えています」
一枚の手札を手元に引き寄せ、俺の二枚の手札の横にキチンと角度を揃えて置いてくれた。
「それが叶うかどうか……。運命の一打を見せて貰いましょう」
「えぇ、喜んで貴女の賭けを御引き致します。私の想いと貴女の思惑。どちらが強烈かこれではっきりするでしょうね。ダンさん!! 選び終えましたよ!!」
「へ、へい!! 只今!!!!」
何故かプンスカと怒っているマリルさんの御呼出しを食らったのでいつまでもうだつの上がらない駄目夫ばりの速足で席に着くと、自分でも驚く程に拍動の回数が上昇してしまう。
他ならぬマリルさんが選んでくれた手札だ、文句は言わない。
けれど幸運の女神様よ、偶には俺に……。いいや、俺達に振り向いておくれ。
「……」
不正が出来ぬ様に袖を捲ると慎重にそして本当に遅々足る所作で森の女神様が選んでくれた手札を捲って行く。
「「「「「…………ッ」」」」」
俺達を取り囲む群衆も俺の所作を固唾を飲んで見守り。
「頼むぅぅうう!! お願いだから九でありますよにぃぃいい!!!!!!」
「狐の守り神よ!! わしらにしょうりをもたらしてくれ!!」
直ぐ後ろのフィロ達もたった一枚の手札に勝利の願いを唱えていた。
安心しろって。俺達の……、いいや。俺の女神様が選んでくれた手札だ。
絶対に負けない自信があるぜ。
「……っ」
両手の指で静かに手札を徐々に折り曲げて行くと遂に…………。
真の闇に潜んでいた数字が地上の光に照らされた。
「ふぅ――……。この場を制するのはあんたじゃなくて……。俺の女神様だったみたいだな??」
マリルさんが懸命に選び抜いた手札を卓上にお披露目してあげると。
「「「「「「ウォォォオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」」」」」」
固唾を飲んで勝負の行く末を見守っていた群衆から蒼天を割らんばかりの大歓声という名の雷鳴が轟いた。
「そ、そんな!? 有り得ない!!」
スイギョクさんが驚愕の瞳を浮かべて席を立ち上がり卓上の手札の『九』 を見つめる。
「有り得ない?? はは、それじゃあ勝利の女神様に嫌われちまうぜ?? 俺は絶対にマリルさんなら引けると確信していたよ」
出来るだけ心の空模様を相手に悟られない様に至極冷静を保って話す。
この数字が出て来るまでほ、本当は心臓がバックバクのドッキンドキンでしたもの!!!!
手札を捲るまでは九の数字に近付けばまずまず、九になれば御の字って感じでしたからねぇ……。
「さぁって!! スイギョクちゃん!? こちらの手札の役は十倍払いですので金貨百枚を頂けますかっ」
「ちっ……。本当にツイていましたね」
スイギョクさんが一応己の手役を表示すると二枚目の手札には『四』 と表示されていた。
そして彼女の背後で控えていた御供その一が卓上の金貨の山を俺の方へ差し出してくれた。
おっひょう!!!! お帰りぃぃいいいい!! リーネン大陸で俺達が血を流して稼いだお金ちゃん達!!
卓上に置かれていた最初の賭金と金貨百枚が俺の手元に来ると双肩の重さがドっと勢いを増した。
これで此方の資金は百十五枚。
つまり博打を始めてから金貨が十五枚も増えたって訳だ。
異彩を放つ博徒に何んとか一矢報いる事が出来たけどもこの疲労度は異常だぜ……。
命のやり取りを行う本物の戦いよりも強烈な疲労感が背に、双肩に圧し掛かりそれを誤魔化す為に青き空を見上げると太陽は俺とマリルさんの勝利を祝う様に光輝いていた。
くぅっ!! 青さと陽光が目に沁みるぜ!!
「ダンさん!! やりましたね!!」
「さっすが先生じゃ!!」
「あはは!!!! これで勝ったも当然よ!!!!」
「何を無意味に騒いでいるのですか?? 勝負はまだまだこれからですよ??」
燥ぐ女子達の声を割ってスイギョクさんの冷たい声色が賭場に響く。
そう、スイギョクさんに一矢報いても彼女はまだまだ戦える資金を有しているのだ。
この手役は言わば終始圧倒されていた鍔迫り合いの状態を元の位置に戻したまで。
「さぁ、ダンさん。続きを始めましょう。そう……。互いの魂が消えるその時まで勝負は続けられますので」
出来ればその台詞は聞きたくなかったですっ。
勝ち逃げに拘る訳ではありませんが、可能であればこの資金を持って地の果てに逃げ遂せたいぜ。
「りょ、了解しやしたっ。ですがもう少し休憩させて下さい。感情の乱高下で心が参ってしまいそうなので……」
スイギョクさんに勝負再開を申し込まれても力無く椅子の背に体をドカっと預け、暫しの間その状態を保ったまま巨大な疲労の塊を空に吐き捨ててやったのだった。
お疲れ様でした。
いよいよ梅雨のシーズンが始まりましたね。ジメジメとした空気と肌にじわりと滲む汗が嫌悪感を与える何とも言えない季節なのですが……。そんな空気も吹き飛ぶニュースが舞い込んで来ました。
そう!! 今年の九月にボーダーランズの新作と来年の二月にバイオハザードの新作が発売されるという驚天動地のニュースですよ!!!!
待ちに待った新作の発表にもうテンション爆上がりです!!!!
個人的に十月、十一月は忙しいのでボーダーランズは年末に購入する予定です。
そして、沢山のブックマークをして頂き本当に有難う御座いました!!
間も無く狸一族侵略編の終盤に突入しますので執筆活動の嬉しい励みとなりました!!!!
それでは皆様、お休みなさいませ。




