第二百二十七話 不穏な影が漂う街へ その一
お疲れ様です。
本日の前半部分の投稿になります。
清らかな森の空気が漂う空間に良く似合う陽光が木々の合間を縫って空から降り注ぐ。
人の気持ちを陽性な方向へ傾けてしまう明かりを満足気に見つめて息を吐くと額に浮かぶ労働の汗をクイっと男らしく拭った。
間も無く五ノ月に突入する春らしい光は人の心を温めてくれる効用が認められるのですが、生憎俺の凍った心を溶かすまでには至らない。
「ふぅ――……。うぅっ、何だかまだまだ悪寒が続いている気がしやがるぜ」
ほぼ完成に至った簡易家屋の壁を見つめつつ独り言を漏らす。
背中がゾクリとする悪寒の主な原因は……。
昨日、俺のお茶目な行動がマリルさんのナニかに触れてしまったのか。俺と親友は空気が薄い空の果てへと送り届けられてしまいほぼ強制的に空の自由落下を味合わわせられてしまった。
肺が困惑してしまう程の物すごぉく薄い空気が漂う空高い位置から落ちる感覚はこれまで経験して来た拷問よりも強烈且熾烈であり、落下の最中は常に背後に死神がしがみ付いていると錯覚してしまった程だ。
顔面に襲い来る強烈な風が頬肉をグニャグニャと波打たせ、瞳から零れ出る瞳は風で押し流され、俺とフウタの大絶叫は風の轟音で掻き消されてしまい目に見えぬ空気の中に瞬く間に消失。
泣こうが叫ぼうが無慈悲に近付く地面と比例する様に叫ぶ音量が上昇して行き、眼前一杯に緑が広がると死を覚悟した。
穢れ無き地面を俺達の臓物で穢す訳にはいかぬと考えたのか、体が森の木々に触れるとほぼ同時に相棒が馬鹿げた速度で死の窮地から救出してくれたのですが……。
『あ、相棒!! 助かったぜぇ!!!!』
『やっぱりテメェは最高だなっ!!』
『貴様等……。何か勘違いしていないか??』
『『勘違い??』』
俺の懐から顔を覗かせた小鼠と共に首を斜め四十五度に傾けた姿が彼の心象を悪くしてしまったのか。
『俺はマリル殿から貴様等を空の彼方へと誘う役割を頼まれているのだ』
ほぼ童貞の白頭鷲ちゃんは俺の体を鉤爪でぎゅっと掴んだまま再び空の果てへと誘い始めてしまったのだ。
『や、止めろ!! これ以上強風に晒されたら風邪を引いちまうよ!!』
『これからの行動は貴様の強風に耐える訓練と俺の高高度に素早く上昇する訓練を兼ねている。安心しろ、俺が満足したら解放してやる』
『『安心の意味が違いますッ!!!!』』
俺とフウタが抗議の声を放つものの相棒は有無を言わさず飛翔能力を持たぬ俺達を空の果てへと拉致し、青というよりも黒という表現が似合う空の高さから再び投下。
味わいたくも無い恐怖の自由落下と急上昇を日に何度も味わう破目に。
たかが女性物の下着を拝借しようとしただけなのにこの仕打ちは幾ら何でも酷いとは思いません??
小さな飴泥棒には幾らかの金銭の賠償、青痣が残る程度の傷害には数日間の拘留、財産の盗難には数年の投獄等々。
比例原則に従いそれ相応の罪を与えるべきだと思うのですよ。
まっ、取り敢えず命があっただけで儲けものって事かしらね。
これからは細心の注意を払ってマリルさんの下着を拝借……、じゃあなくて。死の危険が及ばない程度に距離を保って鑑賞しましょう。
「よぉ――、ダン。そっちは終わったか――??」
俺達の寝床及び生活圏である簡易家屋の一画の死角からフウタがぬぅっと顔を覗かせる。
「今し方終わったよ」
「おぉ――。窓は一箇所しないけど、まぁまぁの出来だよな」
背の低い彼と共に腕を組み平屋一階建ての建築物の壁を満足気に見つめて何度もコクコクと頷いた。
「俺様達が暮らす家は完成したけどよ。お前さんは此処でどれだけ過ごすつもりなんだ??」
「ん――……。問題はそこなんだよねぇ。地図に印されていた丸印の意味もまだ分かっていないし、それにフィロ達の指導も中途半端だし」
俺がそう話すと。
「貰ったぁぁああああ――――!!!!」
元気一杯の龍の娘の覇気ある声が静かな森に響いた。
「ふんっ、それは某が敢えて見せたのだぞ!?」
「ぐぇっ!?」
あらまっ、シュレンちゃんが敢えて見せてくれた美味しそうな隙に食い付いちゃったみたいね。
彼は攻めも守りも完璧に熟すので迂闊な接近は御用心と伝えた筈なのにどうしたお前さんは何度も同じ過ちを繰り返すのでしょうかねぇ。
甚だ疑問が残るばかりで御座います。
「ジャリ餓鬼共の世話、ねぇ。俺様達は自分を磨く為に故郷を出たんだぜ??」
フウタがそう話すと鼠の姿に変わり四つの足を器用に動かして俺の頭頂部に登頂する。
「それは分かっているさ。時間を見つけては俺達と組手をしているし、それに自分よりも実力が劣る者達に指導を施す機会は己を見つめ直す良い機会にならないかい??」
「まぁ――それもそうだけどよぉ。俺様が言いたいのはさ!! 偶には息抜きもしたいって事なんだぜ!?」
いやいや、数秒前のお前さんの会話からどうやってそれを掬えって言うんだい??
「知らねぇよ。後、それ以上叩いたら余計に馬鹿になるから止めろ」
「別にいいじゃねぇか!! ダンの頭は叩き易いから勝手に前足が動いちまうんだよ!!」
俺の頭を右前足で無意味にペシペシと叩く阿保鼠に釘を差すと、本日も訓練に汗を流す者達に合流した。
「い、いたた……。シュレン先生、少しは加減してよね」
地面の上で片膝を着くフィロが黒頭巾の中から冷徹な瞳を覗かせているシュレンに苦言を吐く。
「加減し過ぎて某が逆に疲れる程だぞ。某が本気で打てばお主の命は今頃冥府へと送られていただろう」
「うへ、相変わらず辛辣ね。よっと!! おっしゃ!! もう一本!!!!」
シュレンの掌底を真面に食らいながらも数秒で回復に至る貴女の体の構造は一体どうなっているのでしょう。
龍一族の身体能力の高さは人の姿でも変わらずで御座いますね。
「ハンナ先生、お手を煩わせて申し訳ありませんが今一度指導を願えますか??」
「構わん。お前が満足するまで付き合ってやる」
「は、はい!!」
何やら意味深な瞳の色を浮かべているフォレインの願いを相棒が引き受けると正面で対峙し。
「はぁ――……。術式の構築がいつまで経っても終わらないぃぃ……」
「わしの横でピーチクパーチクぐちをこぼしおって。それを聞かされるわしの気持ちを考えた事はあるのか??」
「うっざ。馬鹿には一生理解出来ないからその口を閉ざしなさいよ」
「はぁっ!? き、きさま!! 今何んと言った!?」
「私の言葉も理解出来ないなんて……。何?? 狐一族は馬鹿の集まりなの??」
「し、し、し、死ねぇぇええええ――――!!!!」
少し離れた位置では淫魔のお子ちゃまと狐のお子ちゃまの戯れが始まり。
「良く立ったな。その心意気は良し」
「おうよ!! 私はいつか龍族の頂点に立つべきだから……。って何?? ミルフレア」
「こうたい」
「い、いやいや。あんたにまだ組手は早いから」
「シュレン先生とあそぶじかんだから」
そして、訓練の意味を履き違えている頑是ない子供の対応に困惑する二人。
今日も静かな森の中で高みを目指そうとする者達は素敵な汗を流しつつ昨日の自分よりも確実に一つ強くなろうとしていた。
うんうん、皆様イイ感じに汗を掻いていますわね!! これならマリルさんも納得してくれる事でしょう!!
昨日の事もあってか、彼女には頭が上がりませんので少しでも御機嫌を取る為に俺も本来の職場に戻るとしますかね。
「よぉ、イスハ。暇なら俺が組手に付き合おうか??」
「よ、よけるなぁぁああ!!」
「は?? あんたが勝手に外しているだけでしょ??」
子供とは思えない速度の正拳突きを放った彼女の小さな背に問う。
「おぉ!! 終わったのか!?」
俺の声を捉えるなり新しい遊び相手を見つけた時の様な煌びやかに瞳を輝かせて俺の下へと駆けて来る。
「御蔭さんでね。さて、取り敢えず軽く一手交えますか」
「うむ!! よろしくなのじゃ!!!!」
「ん――」
彼女が体を斜に構え、そして左右の手をスっと肩口付近まで上げると此方もそれに相応しい構えを取った。
「む、むぅ」
俺の構えを捉えるとイスハの顔が険しく曇るが後ろ足加重になる事は無く、此方の一挙手一投足を見逃すまいとして瞳を険しくする。
「へぇ、本物の実戦を経験したからか。気負ってはいない様だぜ??」
頭頂部からフウタの感心した声が届く。
「だな。ってか、降りないの??」
「俺様も一応指導者の立場だからなぁ。それに暇だしっ」
暇ならその辺りにでも行って珍しい虫でも捕まえて来なさいよっ。
まぁ此処で愚痴を零していてもイスハの為にならないので軽く捻ってあげましょうかね!!
「行くぞ!! ぜぁっ!!!!」
狐のお子ちゃまが大地を蹴ると己の間合いに俺を収め、そしてまぁまぁ鋭い角度で拳を突き出して来る。
自分の間合いに相手を収める踏み込みの速さ、勝利の想いが籠められた拳の角度、確実に相手を打ち倒そうとする意志は見事だと頷けるものなのですが……。
「愚直過ぎ」
「ぬぁっ!?!?」
俺の腹に迫り来る拳を右手で掴み、手前側に勢い良く引っ張り体勢を崩してやった。
「おぉおぉおぉ!?! いじゃいっ!!!!」
三本の尻尾を持つ少女が、緑が生い茂る地面の上をクルクルと回転して行き森の幹が彼女の軽い体を受け止めると漸くその勢いが止まった。
「い、いたた……」
「あのなぁ。実力が劣るお前さんがいきなり拳を突き出したら不味いでしょう??」
痛そうに小さな尻を擦るイスハに言ってやる。
「これがわしの最も得意とするこうげきじゃからな!! 得意なこうげきを放って何が悪い!!」
「ば――か。それをいきなりぶっ放すんじゃなくてその前に下拵えをしろって意味なんだよ」
頭頂部に乗っかるフウタが欠伸混じりに話す。
「要は料理と一緒さ。下味を付けないでいきなり肉を焼いても美味くないだろう?? 肉を叩いて柔らかくして、下味を付けて、完璧な火加減で焼いて行く。それと同じ様で攻撃を与えるのにも段階があるのさ。敵よりも実力が劣るのなら頭で考え策を講じろ。敵の呼吸、瞬きの回数。視線の動き、景色の変化を見逃すな。んで、何が起こっても決して心の凪を乱すな。これが……そう!!!! 極光無双流の教えなのさ!!!!」
ちょいと大袈裟に両手一杯に広げて得意気に鼻息を漏らしてあげた。
「ふんっ!! もう耳にナスじゃよ!!」
「ば――か。それを言うなら蛸よ」
「阿保――。それを言うなら蛸だ」
イスハの言葉の間違いにエルザードとフウタが速攻で食いつく。
頑張って言葉を覚えている最中なんだからそこまで酷く言わなくてもいいんじゃない??
「き、きさまら!! 誰だって間違いくらいあるじゃろうが!!」
「馬鹿過ぎる間違いだから突っ込んだのよ」
「だな――。流石の俺様も今の間違いはしねぇって」
「こ、このクソたわけがぁぁああ――――!!!!」
二人の口撃に激昂したイスハが顔を真っ赤にしたまま俺に向かって突貫を開始してしまった。
はぁ……。だから感情の赴くまま攻撃を加えたら駄目だって何度言ったら分かるのかしらねぇ。
思いっきり横っ面も叩く訳にもいかないし、此処は一つ。優しいダンちゃんがお腹を優しぃくポコンと叩いてそれは間違いだと教えてあげましょう。
「食らえぇぇええええ――――!!!!」
俺の頭頂部で寝そべる阿保鼠に向かって飛び蹴りを仕掛けるイスハを視界に捉えた刹那。
「只今戻りましたぁ――」
俺の耳はイスハの攻撃音よりもマリルさんの清らかな声を最優先で捉えてしまった。
「マリルさん!! お帰りなさい!!!!」
今日も朝早くから薬草を取りに出掛けていたので彼女の顔は少しばかり疲労が募っているものの、可愛らしい御顔ちゃんは健在であった。
昨日の事件もあってか。
彼女には暫くの間、お得意先に訪れた御用聞きの様に両手をコネコネと合わせて機嫌を窺わなければならないのですよっと。
「はいっ、今戻りました……」
暴力狐から視線を切りマリルさんの可愛らしい顔を捉えていると件の彼女が大きな瞳をキュっと見開いた。
「ば、馬鹿野郎!! 戦いの最中に余所見する奴が何処にいやがる!!」
し、しまった!! 鶯も思わずうっとりしてしまう大人の女性の魅力溢れる声につられてつい!!!!
宙に舞う狐のお子ちゃまを捉えるべく猛烈な勢いで視線を戻そうとするが、俺の視線は残念ながら金色では無く地面の茶を捉えてしまいましたとさ。
「勝機ッ!!!!」
「ウゲベッ!?!?」
イスハの飛び蹴りが左の頬を強打すると首の筋からミチッ!! という鳴ってはいけない音が響き、その直後に鼻頭が大変御硬い地面と挨拶を交わしてしまった。
「あ、あ、当たったぞ!!!! なはは!! ついにわしは師をこえたのか!!」
「今のは無し!! 無効なの!! マリルさんの可愛い声につられたから当たっちゃったの!!!!」
飛蝗も驚く速度で上体を起こすと勝鬨を上げる馬鹿野郎に向かって抗議の声を放つ。
「それでも当たった事には変わりないじゃろう??」
ちっ!! 腰に両手を当てて見下ろしがやって!!
大人を怒らせるとどうなるか、その身を以て分からせてやるからな!?
俺のお尻に必死にギュっとしがみ付く横着な砂ちゃん達をパパっと払い立ち上がり、ちょっと大人げない攻撃を画策した刹那。
「ダンさん、少々お時間宜しいでしょうか??」
「はぁいっ!!」
心がキュンっと鳴ってしまう大人の女性の声が鼓膜にぬるりと侵入して来たので戦の心を速攻で解除。
人によっては大変気持ち悪いなぁっと判断出来る声を放って彼女の下へと数秒で駆け付けてあげた。
「えへへ、お待たせしました!!」
「まぁ、あれだけ派手に蹴られても全く傷付いていませんね」
俺の左頬を見つめつつマリルさんが話す。
「頑丈なのが取り柄なので。それで?? 御話とは??」
「これ!! わしの指導はまだ終わっておらぬぞ!! フウタ!! お主が相手をせい!!」
「だ――!! 止めろ!! 俺様の尻尾を引っ張るな!!!!」
「私はこれから傷薬の軟膏を街に売りに出掛けるのですけど、その際に食料品を購入しようと考えています。荷物が少々多くなりそうなので付き合って頂けますか??」
あぁ、荷物持ちとして労働力を確保したいのですね。
と、言いますか。とても人に向けるべき瞳の色を浮かべていますので先ずはそれを治めて頂けますでしょうか??
真面に直視したら正気度が物凄い勢いで下がってしまいそうです。
「勿論です。荷物が多くなりそうならこの中から何人か連れて行きます??」
イスハとフウタの喧しいやり取りを物凄い怖い瞳で見つめている彼女に了承の言葉を伝えてあげた。
「そうですねぇ……。では、此方からはイスハとフィロの両名を。ダンさんとフウタさんの五名で如何です??」
前線で戦う事が三度の飯よりも好きな狐と龍、そして指導に悪影響を及ぼす阿保鼠を此処から遠ざける作戦ですか。
「構いませんよ。おら、フウタ。これから街に買い出しに行くぞ??」
狐の横着な手と徒手格闘を繰り広げている鼠の尻を指先で突いてやる。
「おお!! 此処にいるより楽しそうじゃん!! それじゃ俺様は早速用意をしてくるぜ!!!!」
フウタが陽性な感情を籠めて叫ぶと出来立てホヤホヤの家屋へ向かって駆けて行く。
「イスハ、フィロに出掛ける準備をしなさいと伝えて来なさい」
「分かったのじゃ!! フィロ――!!!! いつまでそこでくたばっているのじゃ!! これから先生と買い出しに出掛けるぞ――!!!!」
「う、うぅん……」
あ、あはは。アイツ、シュレンにコテンパンやられてのびているな。
指導だとしてもうちの真面目な鼠ちゃんは容赦しないからねぇ……。
「では私も準備して来ますので。十分後に集合しましょうか」
「あ、はいっ!! それじゃ俺も用意しますね――!!!!」
「ふふ、そこまで叫ばなくても聞こえていますよ??」
そりゃ叫んでしまいますって!! お子ちゃま達の世話じゃなくて大人の女性とお出掛け出来るんだもの!!
まぁ余分な奴等は居ますけどもこの機会を利用して何んとか彼女との距離を縮める事は出来ないでしょうか??
淫靡な気持ちが湧く一方で昨日の反省はどうしたのかとクソ真面目な自分が問いかけて来る。
お出掛けの最中はこの相対する気持ちでヤキモキしそうですねぇ……。
「いい加減に起きろ!! こ、このひんにゅうぜっぺき娘が!!」
「誰が嘆きの壁だごらぁぁああああ―――――!!!!」
へぇ、あいつを起こす時は標高の低い双丘を弄ればいいのか。いつか機会があれば是非とも揶揄ってやろう。
「や、やめろ!! からかったのはわしじゃなくてフォレインじゃよ!!!!」
「何ッ!? フォレイン!! あんた今、私の胸を馬鹿にしたの!?」
「それは今だけでは無く常々馬鹿にしているではありませんか」
「こ、この野郎ぉぉおおおお――!! そこに直れ!! 思春期全開の蜘蛛野郎が――――!!!!」
指導がいつの間にか乱痴気騒ぎになっているし……。そうやって暴れ回っているからいつも叱られるんですよ??
マリルさんがアイツ等に対してアノ顔を浮かべる理由が朧にではなく、確実に理解出来てしまった瞬間であった。
お疲れ様でした。
一万文字を越えに越えてしまったので本日は幾つかに分けての投稿となります。
現在、後半部分の編集作業中ですので次の投稿まで今暫くお待ち下さいませ。




