表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日も今日とて、隣のコイツが腹を空かせて。皆を困らせています!!   作者: 土竜交趾
過去編 ~素敵な世界に一時の終止符を~
1160/1237

第二百二十一話 指導者足る立ち位置 その二

お疲れ様です。


後半部分の投稿になります。




「勝利を予感した生徒の生き生きとした顔も、貴方の指導者面も苛つきますねぇ。今からはぁ……」


 来るか!?


「貴方の体を穴だらけにして生徒達の恐怖で歪んだ面を見せて貰いましょうかねぇ!!」


 女戦士の背に生える四枚の羽が苛烈に稼働して耳障りな音を奏でると強力な風が生まれ、それと同時に敵が常軌を逸した速度で俺の間合いへと踏み込んで来た。


「ちぃ!!!!」


 立ち上がりを抑えられ鋭く突いて来た敵の切っ先を剣の腹で受け止めてやった。



 眼前で弾けた火花が視界を明滅させ両腕に感じる衝撃の強さがコイツの剣技の強さを物語っている。


 軽そうな刺突に見えてその実、一度でも受け止めれば致命傷を免れない力を持っているのか……。


 此処で尻窄んでいてはコイツが話していた通り体中を穴だらけにされてしまう。


 そうならない為にも此方から打って出るぞ!!!!



「すぅっ!! 第一の刃……。太刀風たちかぜ!!!!」


 敵から距離を取り、敵の体を両断するという明確な殺意を籠めて風の刃を放射してやった。


「あははぁ!! 中々の威力ですねぇ。でもぉ、ちょっと速さが足りないみたいですよ!!」


 女戦士が風の刃の軌道上よりも更に低い位置から再び突貫を開始して俺の間合いに潜り込むと、先程と似た軌道で刺突を繰り出す。


 武人相手に二度も同じ軌道の斬撃を繰り出すとはな!!


「ふんっ!!」


 剣の腹で切っ先を往なし、相手の勢いに合わせて此方も前に出ると左手に強力な力を籠めた拳を形成。


 微かな隙の匂いが漂う腹部に向かって解き放ってやった。


「あはっ!! 惜しい!! 外れですよぉ!!」


 拳の速度よりも速く胴体が後方へと流れて行き、俺の攻撃は虚しく空を切る事になった。



 ふむ……。


 踏み込みの速度、刺突の速さ、攻撃の間合い、そして付与魔法の威力。


 コイツが持つ力は凡そ掴めた。


 次の突貫に合わせて確実に葬る!!!!



「貴方、中々強いですねぇ。それに物凄くカッコイイ顔をしていますよぉ」


 女戦士が剣の切っ先を指先で摘まむと手前に引き寄せて剣芯自体を大きくしならせる。


「私の名前はロルウェ。美男子イケメンさんの名前は何て言うんですかぁ??」


「俺の名前はハンナだ」


「ハンナ……。良い名前じゃないですかぁ。どうです?? 私達の下で働く気はありません??」


「無い。俺は己の武を磨き高める為に旅を続けている。貴様等に力を貸す訳にはいかんな」


「その辛辣な言葉と態度も堪りませんねぇ。毎日、毎日。代わる代わる女の相手をして次世代に生を繋げる。優秀な貴方の子達が生まれればそれこそ無敵の軍団が完成します。この世界を制服する事も可能かも知れませんよ??」


「貴様は一つ勘違いをしている」


 大きな溜息を吐きつつ言葉を漏らす。


「例え優秀な力を持って生まれてもそれを使いこなせなければ意味が無い。血の滲む様な修練の先にこそ真の武がある。それに……。この世界には貴様が想像しているよりも強力な力を持った魔物達が居る。彼等全てを抹殺し、世界を我が物にしようと考える事自体が烏滸がましいのだ」



 この世界には星の命を生み出した九祖の末裔達が居る。


 彼等の逆鱗に触れてしまえば魔物が持つ命等、道端に転がる塵芥よりも容易く消し去ってしまう事であろう。


 それ以外にも強力な魔物が居る事は周知の事実であり又、生まれ育った愛する国を守ろうとする力は想像以上に強く強固なのだ。



「あはっ、安心して下さい。貴方の子達は私達が鍛えてあげますから」


「下らん押し問答は此処までだ。ロルウェとか言ったか。貴様も戦いを生業とする者であろう?? 自分の考えを通したければ力で俺を捻じ伏せてみろ」


「勿論そのつもりですよぉ。この島に上陸した不届き者を成敗してぇ、貴方を倒してぇ故郷に連れ帰りますねぇ!!」



 ロルウェの背の羽が激しく振動すると先程同じ様な速さと軌道で俺の間合いに踏み込んで来た。


 踏み込みの速度、明確な殺意を乗せた剣技は見事の一言に尽きるがそれを馬鹿の一つ覚えというのだ!!!!



「ふんっ!!」


 愛剣を上段に構え、強烈な速度で此方に向かって来る敵の軌道上に対して苛烈な勢いで斬撃を見舞ってやった。



 俺相手に馬鹿正直な突撃は役に立たぬ!! 此処で貴様の頭蓋を叩き切ってやるぞ!!


 相手の一挙手一投足を完璧に捉えながら剣を振り下ろし、頭の中で敵の頭蓋が切り裂かれる姿を想像して勝利を確信したのだが……。



「私達の羽はこうした使い方も出来るんですよぉ??」


「なっ!?」


 勝利を渇望した剣の切っ先はロルウェの頭蓋を叩き割る事は叶わず、羽の動きで突撃の勢いを相殺させてその場に踏み止まった彼女の前髪を掠めるだけに留まってしまった。



 こ、こいつ!! 背の羽を苛烈に動かして突貫の速度を相殺したのか!?


 だが此処で動揺している様では武人は務まらぬ!!!!



「ふぅっ!!」


 上段から振り下ろした剣を両腕の力を駆使し、相手の胴体を分断させる為に下段から上段に向かって切り払う。


 剣が空間を切り裂き、確実に敵との距離を縮めて行く中。


 ロルウェは恐怖で竦む処か口元を歪に曲げて癪に障る笑みを浮かべた。



「クフッ、想像通り……。我が剣よ敵を穿て!! 一点集穿エイムショット!!!!」


 それは此方の台詞だ!! その刺突は先程見たぞ!!


 俺の左肩に向かって放たれた素早い刺突技を体捌きだけで回避しようとして、微かに左肩を斜に構えた。



「……」


 よし、確実に通過して行ったな。


 風の圧を纏った刺突が肩口を抜けて行った事を確認すると敵を両断する明確な意思を持って剣の柄を握る手に改めて力を籠めたのだが……。


「ぐぅっ!?」


 左肩に痛烈な痛みが生じ、強烈な敗北の匂いが漂う敵の間合いから素早く飛び退いた。


 い、一体何が起こった……。



「ちっ……」


 左肩辺りに手を添えるとこれまで生きて来た中で何度も味わった生温い血液の感触を捉えてしまう。


 傷口から零れ出る血の流れが左腕を伝い生温い感触が左手一杯に広がって行った。


 確実に避けた筈の攻撃が何故当たる?? 



「貴方は今、こう考えていますよね?? 回避した筈なのにって」


 ロルウェが切っ先に付着した俺の血を妙に長い舌で舐め取りながら話す。


「この細剣は大変便利でしてぇ。ある程度のしなりを生み出してくれるんですよぉ」


 そう話すと細い指で切っ先を摘まみ竹製の釣り竿をしならせる様に手前に引いた。



 あぁ、成程。前に放った切っ先を手首の返しで大きくしならせて俺の背を突いたのか。


 全く……。世には珍妙な剣も存在するのだな。また一つ勉強になったぞ。



「さぁさぁ!! 戦いはまだまだこれからですよ!?」


 ロルウェが素早い踏み込みを見せると先と同じ刺突を俺の急所目掛けて放った。


 己が最も自信のある攻撃方法に武人としての誇りを乗せて打つ。



 相手の間合いに踏み込んで只穿つという単調な攻撃だが絶対の自信を持つソレは最強の攻撃に成り得るのだ。



「ちぃっ!!」


 眉間、心臓、首、そして五臓六腑。


 一撃でもそこに食らえば死を免れない急所に正確無比な攻撃の数々が襲い来る。


 剣の腹で己の急所のみを防ぎ、刺突を受け止め、奴の体と剣に纏う風の刃は己の風の付与魔法で威力を抑える。


 回避と防御。


 それを交互に繰り返し、辛抱を越える強烈な忍耐力で相手の当て気に逸った一撃を只待ち続けた。



 貴様は己の技に誇りを持って俺に放っているのだろうが、俺もこの剣に誇りを持っている。


 お前の誇りと俺の誇り。


 どちらが上か、今からそれを証明してやる!!!!



「あぁ!! 苛つきますねぇ!! いい加減に当たって下さいよぉっ!!!!」


 当て気に逸ったロルウェが深く腰を落とすと鋭い切っ先を俺の胴体に向けて照準を絞った。


 来た!!!! これを待っていたのだ!!!!


「はぁっ!!」


 ロルウェが俺に向かって素早く踏み込み、足と体そして腕の速さを加算させた刺突を繰り出した刹那。


「第一の刃!! 太刀風!!!!」


「グゥァッ!?!?」


 敵とほぼ同じ速度で前へと飛び出し、ロルウェの体と己の体が交差する際に風の刃を彼女の体では無く背に生える羽に向けて解き放ってやった。



「う、うぐぅ!!」


 羽の一枚を切り落とされ憎しみの炎が渦巻く瞳で俺を睨み付ける。


「まだやるのか??」


 砂浜の上に華麗に着地を果たし、ほんの少しだけだが弱気の影を纏うロルウェに剣の切っ先を向けつつ話す。


「あ、あはは!! この羽は時間が経てば生えて来ますので御安心を。そしてぇ、たった一枚の羽が切り落とされても私の速さは変わりませんよぉ」


「絶対的な自信を持つ剣技を避けられ更に背の羽を切り落とされた。速さはそうかも知れないが自信、誇りはどうだろうな」



 何故、コイツは背を切り裂かなかった。何故、胴体を切らなかったのか。


 頭の中に渦巻くのは疑問ばかりであろうが次に湧くのは目に見えて居る。そう……。



「き、き、貴様ぁぁああああ!!!! 私を侮辱する気かぁぁああ――――!!!!」


 敵を確実に屠ろうとする明確な殺意だ。



 激昂した雄叫びを放つと彼女の瞳が深紅に染まり体に纏う魔力の圧も桁違いに膨れ上がった。


 そうだ、戦いはこうでなければならない。


 互いの武と武、闘気と闘気、そして絶対に自分は負けないという自信と想いをぶつけ合うのだ。


 俺も貴様の闘志に応え全力を賭して戦う!!!!



「はぁぁああ……。せぁぁああ!!!!」


 古の時代から続く力を解放しロルウェに負けない魔力の圧を、闘気を纏った。


「私は貴様を……。確実に倒すッ!! 食らうが良い!! 我が奥義を!!」


 ロルウェの背に生える羽が常軌を逸した速度で稼働を始めると彼女は絶対に後退はしないという明確な意思を持って前傾姿勢となる。


「全てを穿て我が剣先よ。そして我が手に勝利を齎せ!!!!」


 奴の全身全霊の力が籠った攻撃が来るぞ……。絶対に気圧されるなよ!?


 剣を握る手に力を籠めてその時に備えていると遂に素晴らしい武の塊が俺に向かって突撃を開始した。



散点羅穿エイムバースト!!!!」


 彼女の足元から強烈な砂塵が舞い上がり魔力が爆発的に上昇すると一筋の光の線となって襲来した。



「セァァアアアアアア――――ッ!!!!」


 ロルウェの右手から繰り出される刺突は音を越え、目の力だけではとても追えない速度にまで膨れ上がっている。


 この速度から刺突が放たれれば人の肌は勿論、鉄や鋼でさえも彼女の力の前では紙屑以下の装甲へと成り下がってしまうであろう。



 不退転の決意を籠めた武人の一撃を真面に受け止めたら後手に回る!!



「ふんっ!!!!」


 彼女と同程度の速さで下がり視界に彼女の影を収めると下段から剣を振り上げ初手の刺突を防いだ。


 だが、此処で一息を付く訳にはいかぬ。何故なら奴はもう既に二撃目の体勢に入っているのだからな!!


「まだまだぁぁああああ!!!!」


「うぉぉおおおおおおッ!!!!」


 巨大な壁と見紛うばかりの刺突の連撃が眼前に迫る。



 その一つ一つは敵を容易に突き殺せる威力を備えておりたった一発でも直撃を受けたのなら向こうに戦況が傾いてしまう。


 此方の攻撃の付け入る隙が一分も見当たらない連続攻撃に己の魂が震える。


 これが貴様の勝負を賭けた奥義なのだな。


 それなら此方もそれ相応の力を発揮させて貰うぞ!!!!



「ダァッ!!!!」


 連続突きの合間を縫って強力な一撃が俺の頬を掠めて行く。


 この後に切っ先がしなるのだろう!? それは十二分に理解しているぞ!!


「フンッ!!!!」


「何ッ!?」


 背に届く筈であった切っ先が空を切り驚愕の瞳を浮かべているロルウェの姿を捉えると右足に力を籠めて彼女の背後へと向かう。


「第一の刃!! 太刀風ッ!!!!」


「グァッ!?!?」


 そして体と体が交差する瞬間を狙い彼女の背に生える羽の一枚を風の刃で切り落としてやった。



 これで……。二枚!!!!


 二枚の羽を切り落とされればこれまで通りの速度は得られまい!!!!



「ま、まだまだですよ!! 二枚の羽を切り落とされたからといって私は絶対に負けないッ!!!!」


 俺の剣技を捉えても闘志を折れずに向かって来る勇気は賞賛に値する。


 しかし、それだけでは戦いに勝利する事は出来ん!!!!


「ハァァアアアアアア――――ッ!!!!」


 俺を突き殺そうとして先程と同程度の速度で連続突きを放つ。


 しかし、その速度は羽の負傷と大量の魔力と体力を消費した所為か。


 若干の陰りが見えた。


 無数に突いても倒れぬ敵の出現によって心の中で焦りが生まれ、微かにだが剣を引く速度に遅れが生じて手先に乱れが生まれた。


 これを見逃す程、俺の武は甘く無いぞ!!!!



「第七の刃!!!!」


 敵の斬撃の合間の僅かに出来た隙を狙い、輝かしい勝利を掴み取る為に武の結晶を我が刃に乗せて敵の懐に潜り込んだ。


 さぁ、これで勝負を決する!!!!


「ククク……。敢えて呼び込んだのに気付かないとは全く愚かですよねぇ」


「ッ!?」


 ロルウェが憎たらしい笑みを浮かべると俺の突撃と同程度の速さで後方へと向かって激しく後退した。


 咄嗟に距離を取って俺の斬撃を躱す算段か!?


「馬鹿な女を庇った時にその速度は見ました!! 今の私でも貴方の速度は余裕で上回っていますよ!!!!」


 距離に余裕が生まれた事により彼女の鋭い切っ先が俺の眉間に目掛けて放たれた。



 このままでは俺の刃が届くよりも速く奴の剣が俺の脳天を穿つだろう。だが……。それはあくまでもこれ以上の速さを得られぬ結果の話だ。



 貴様の物差しで俺の強さを測るな、この大馬鹿者め!!


 武人の魂の熱量は青天井なのだぞ!!!!




「雷轟疾風閃…………。四連ッ!!!!」


 己の影をその場に置き去る勢いで開始した突撃の軌道を無理矢理修正。




「これが武人の魂の籠った一撃だ!!!!」


 下半身の力を全て駆使してロルウェの背後へと移動を果たし、隙の匂いが漂う背に乾坤一擲の一撃を解き放った。


「ギィィアアアアアア――――ッ!?!?」


 上段からの一撃により背に生える羽が全て切り落ち、切り裂かれた肌から大量の血液を噴出。


 分厚い雲の隙間から覗く月光に照らされたそれは美しい勝利の雨となって周囲に降り注いだ。



「馬鹿者め。強者相手に何度も己の剣技を見せる等、愚の骨頂だぞ」


 背負っている鞘に愛剣を静かに収め、砂浜の上に横たわる血だらけの彼女の背に向かってそう話す。


「貴様の敗因は油断や驕りが招いたものだ。もっと精進しろ」


「ふふっ、本当にイイ男ですね。ま、また手合わせを願いましょうか……」


「あぁ、貴様が生きている限り俺は何度でも勝負を受けてやる」


「ふふ、それは……。楽しみですね……」


 漸く気を失ったか。


 これだけの血液量だ、無理も無い。



「フォレイン!! こいつの背の傷を治してやってくれ!!!!」


 離れた位置で俺達の戦いを見守っていた彼女に向かって叫ぶ。


「――――。宜しいのですか?? 怪我が治ったらまた襲い掛かって来るかも知れませんわよ??」


 素早く静かに駆け寄って来たフォレインが指示通りに治療を開始する。


「その時は再び倒せばいい。俺達は殺し屋でも無ければ暗殺者でも無い。無益な戦いを終わらせに来た使者なのだ」



 敵幹部を一体撃破出来たが他の戦地はどうなっているのだろうか。


 コイツと同程度の力を持つ幹部の存在が気掛かりだ。


 もしもあの馬鹿者が担当している南側に幹部が居るのなら奴の実力を以てしても激戦は免れないであろう。


 助太刀に向かおうにも先ずは此処に居る敵性対象を無力化しなければならない。


 森が燃え盛る橙の明かりが灯る戦場では相も変わらず戦闘が繰り広げられており、各地では覇気ある声が鳴り響いていた。



「キャアアアア――――ッ!?」


「おっしゃぁぁああああ!! 一体撃破ぁぁああ!! 私ってやっぱ最強よね!!」


「それは私が援護したからでしょう!? あんたは馬鹿みたいに壁役を演じていなさいよね!!」



「ヒィィアアアアアア――――ッ!? そ、そこだけは駄目ですぅ!!!!」


「うっひょ――!!!! 何ココ!? サッラサラの密林地帯に急に出て来ちゃったんだけどぉ!?」


「こ、この変態鼠め!! 早くそこから出て来なさい!! 私が成敗してあげるんだからなぁ!!」



 各地の状況を捉えると疲労と辟易が含まれた溜息が口から自然と出てしまった。


「はぁ――……。一息つく暇も無さそうだな」


「ふふっ、その様ですね」


 大きな溜息を吐くとフォレインがそれを労う様に柔らかい笑みを浮かべる。


 作戦通りこの地を制圧してから中央に向かおう。


 勿論!! 大馬鹿鼠に鉄拳を加えた後でな!!!!


 刹那の勝利の余韻に浸る事も無く、俺は鞘から静かに愛剣を取り出すと戦いという名目を良い事に己の欲望の限りを働いている色ボケ鼠を成敗する為に再び戦場へと向かって行ったのだった。




お疲れ様でした。


先日の後書きでも報告した通り、まだまだ花粉症が収まらずに苦労しております。しかも!! この数日間は黄砂のダブルパンチというとんでもなく辛い日々でしたね。


花粉の季節が早く過ぎる様に只々願うばかりです。絶不調の為、次の投稿は少しだけ遅れるかもしれませんので予めご了承下さいませ。



そして評価をして頂き有難う御座いました!!!!


本当に嬉しくて思わず拳をギュっと強く握り締めてしまいましたよ!! 執筆活動の嬉しい励みとなりました!! 本当に有難う御座います!!



それでは皆様、お休みなさいませ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ