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今日も今日とて、隣のコイツが腹を空かせて。皆を困らせています!!   作者: 土竜交趾
過去編 ~素敵な世界に一時の終止符を~
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第二百五話 自称隊長のわんぱく龍 その三

お疲れ様です。


本日の三話目の投稿になります。




「――――。ちょっと、フィロ!! 交代の時間よ!! 起きなさいよ!!」


 私が心地良い眠りに興じマリル先生との初めての戯れの夢を見ていると、非情が跋扈する現実世界から起床の命令が下された。


「ふぇ?? あぁ――、もうそんな時間かぁ……」



 ちょっと硬めの砂の上に敷いていた毛布の上で上体を起こしてまだまだボゥっとしている頭を起こす為に後頭部をガシガシと掻く。


 何か久し振りに先生との戦いの夢を見たわね。


 アレから何度か手を合わせているけれども未だ勝ち星は得られていない。


 ううん、先生は勝負すらしてくれないのが本音かしらね。いつも軽くあしらわれて負けちゃうし。


 先生が言っていた通り、この世界の強さってのは正に青天井よねぇ。



「あんたねぇ。引継ぎの時間になっても全然来なくてこっちに来てみたら馬鹿みたいに眠って……。私の貴重な時間を返しなさいよ!!」


 これでもかと眉の角度を鋭角にしたエルザードが腰に手を当てて私を見下ろす。


「はいはい、そんなに怒鳴らなくても聞こえていますよ――っと」



 今の凡その時間は……。


 放牧中の牛さんも思わずウムっと納得してくれる大欠伸を放ちつつ夜空に向かって視線を向けると、満点の星空の中に浮かぶお月様がそろそろ御就寝なされる時刻へと向かっていた。


 つまり、明け方に近いけれどもまだまだ夜の漆黒が蔓延る超深夜って感じかしらね。



「ったく。こんなくだらない訓練に付き合わなきゃいけないこっちの身も考えて欲しいものだわ」


 プリプリと可愛い怒気を撒き散らすエルザードが朝までの残り僅かな時間を有効活用しようとして己の毛布にくるまると砂浜の上に転がっている倒木を枕にした。


「そう言っている割には結構楽しそうにしてんじゃん。ほら、森を抜けた時とか。わぁっ!! 海が綺麗っ!! って乙女全開の声色していたし??」


「うっさい!! 私は猛烈に眠たいんだからさっさと行け!!!!」


 そんなに叫ぶと眠っているフォレインとミルフレアが起きちゃうわよ??


 いや、この騒ぎを受けて起きているかも。


 もう既に篝火の役目を終えた焚火の側で静かに眠る二人に視線を送るが……。


「すぅ……」


「……」


 彼女達は私とは大違いの大変行儀の良い寝相で貴重な睡眠を貪り続けていた。


 ミルフレアは兎も角、フォレインは例え起きていたとしても私達の絡みが面倒だと考えて寝たふりを続けるでしょうねぇ。


 将来確実にイイ女になるであろう美顔とは裏腹に結構腹黒い一面もあるし。


「う――い。これ以上揶揄うと私の可愛いお尻ちゃんに火を付けられるかもしれないし。朝までの哨戒任務に行って参りま――す」


「ふんっ!! 朝になったら起こしなさいよ!? いいわね!!」


 何で今年十歳になる子に命令されなきゃならないのよ……。



 これも全て強くなる為。


 微妙に納得のいかないもう一人の自分に強くそう言い聞かせると闇が跋扈する森と月光が降り注ぐ砂浜の狭間へと向かう。


 怪しい月明かりが照らす砂浜よりも色濃い闇が漂う森の方が夜襲に適している。


 そう考えた私達は二人一組で森の監視任務に就こうと決めて砂浜を東進し続けている。


 森を抜けて素敵な潮風が漂う砂浜に到着して東進を開始してからはや五日。


 森の中でも夜の砂浜でも私達と敵対関係にある彼等は一度足りとも姿を見せず、私達は見えない敵に対してずぅっとやきもきし続けているのだ。



 見えない敵に割く体力ってのは思いの外強烈であり、隊全体の疲弊具合は私の想像よりも余裕で上回っている。


 失った体力は食事と睡眠で補うべきなのだが……。


 夜はこうして交代で夜警の任に就き纏まった睡眠時間は取れず、食料も節約してはいるのだが予定よりもかなり減っていた。


 徐々に削られて行く体力と気力が精神を蝕み隊の雰囲気も出発時より険悪な物となり、友人達の少しのすれ違いが更にそれを悪化させている。


 まぁ、その原因は殆ど私なのかもね。今日の夜御飯とかさり気なく二人前をペロっと平らげちゃったし。



「腹が減っては戦は出来ぬと言われているからしょうがない!! よっし!! 朝まで頑張って起きていよう!!


 己の持ち場に着くと気合と眠気覚まし、その両方の意味を籠めて己の両頬をパチンと強く叩いてやった。


「ねぇ――!! イスハ!! 起きてる――――!?」


 ずぅっと東側で砂浜の上にちょこんと座っている狐ちゃんに向かって叫ぶ。


「じゃかましいぞ!! 起きているから一々叫ぶな!!」


 んまっ、辛辣だ事。折角友人である私が気に掛けて叫んでやったのに。


 あの子も年の割には元気よねぇ。確かエルザードの一個下だから今年で九歳か。


 子供にとってこの時間は猛烈な眠気が襲い掛かって来る時間だってのに懸命に起きて哨戒の任務に就いている。


 まぁイスハは元気過ぎるのが偶に瑕って場面も多々あるけどもこういう時は素直に尊敬しちゃうな。


「はぁ――い。朝まで起きていよ――ね――!!!!」


「いいかげんにせぬか!! 黙らぬとその微妙にデカイ尻をけとばすぞ!?」



 前言撤回ね。


 私の尻をデカイと揶揄った狐ちゃんはこの先何があっても助けてあげない。


 大体、私のお尻って結構可愛いと思わない?? 大人の女性であるマリル先生よりも張りがあって形も良いし。


 本人の前でこんな事を口走ったらアノおっそろしい顔が襲い掛かって来るので言いませんけども……。



 龍一族の中でもまぁまぁ上位に属する形の良いお尻ちゃんをヨシヨシと撫でつつ森の中の暗闇をじぃっと見つめていると。



「……」


「ン゛ッ!?」


 木の影、若しくは何かの影の中に動く色濃い闇を私の龍眼が捉えた。



 今の動きは何??


 もしかしてダン達が闇の中でこっちの様子を窺っているのかしら……。


 二つのお目目ちゃんをきゅぅっと細めて闇の中を注視し続けているが先程の動きは見られず、海から届く潮風がサァっと揺らす木々の枝と葉のみが闇の中で蠢き続けていた。



「気の所為……。かしらね」


 人の興味をこれでもかと惹き付けてしまう瞬間であったがそれを確かめに単独行動は憚れるしぃ。でもやっぱり超絶怒涛に気になるのは確かだ。



 隊を束ねる隊長殿が迂闊に動いても良いものだろうか??


 だが、隊の安全を確保するのもまた隊長の役目。



「ん――……、うんっ。ちゃちゃっと覗いて来よう!!」


 動きが見えたのは森に入って約十メートル先の短い距離だし。


 パパっと見て、ササっと帰って来れば問題無しっ!!!!


「うっし。いざ、闇の中へっ」


 首を左右に傾け、これから喧嘩をおっぱじめるかの如く手首を適度に解して大変踏み心地の良い砂浜の上を進みそして土と砂が混在する深夜の森へとお邪魔した。



「……っ」



 一歩、また一歩。目的の場所に近付く度に拍動の勢いが徐々に増して行く。


 強烈になりつつある心臓の音は恐怖心から齎されているものなのか将又興味心からなのか。それは定かでは無いけども不思議な高揚感が心の大半を占めていた。


「さぁって、到着っと」


 目的の場所に着くとほぼ同時に周囲を見渡すが、見えて来るのは闇と少し向こう側の砂浜の上に降り注ぐ美しい月光のみ。


 これと言って特筆すべき箇所はぁ……。



「お゛ぉうっ!?」



 無いと決めつけようとしたのだが地面に刻まれた大きな足跡を捉えてしまったので自分でもちょっと気持ち悪いなぁっと思える声がお口ちゃんから飛び出てしまった。


 ちょ、ちょっと!! この足跡ってぇ!!



「……ッ」


 地面にしゃがみ込み木々の合間から差す月明りを頼りに大雑把な大きさを測ると……。


「二十八って所かしら」



 ハンナ先生はもっと大きしい、チビのフウタとシュレン先生はもう少し足が小さい。


 ちゅまり!! この足跡の持ち主はあのド変態野郎の物に違いないッ!!!!


 此方に一切確知させない身のこなしに思わず唸ってしまいそうになったが、龍の眼は一切誤魔化せぬ。


 私が先程捉えた影の動きは姑息な変態野郎の動きって決定付けられたのだ。



「野郎……。闇に紛れて私達の様子を窺っていたのか」


 この事を報告すべきか、それとも森の奥に続いて行く足跡を追って変態野郎に鉄拳を食らわせてやろうか。


 その二者択一に迷いに迷ったが隊長である私は隊を守るという役割を与えられているのだ。


 敵性対象をブチのめして久々に思いっきり眠りたいという欲求に駆られた私は世界最強の拳を両手に形成して森の奥へと続いている足跡を追い始めた。


「おっしゃぁ。顎が無くなるまでボッコボコのギッタンギッタンにぶっ飛ばしてやる」


 十の指からポキポキっと戦闘意欲をグワングワン高めてくれる音を奏でつつ闇の中を進んで行くと。





































「――――――――。だぁれの顎を無くすつもりなのかい??」

「オンギャラ――――――ン゛ッ!?!?!?!?」


 直ぐ後ろから聞き慣れた変態野郎の囁き声が脳に直接届き、出したくも無い乙女の悲鳴を上げてしまった。


「気色悪い叫び声を放つなよ……」


「い、い、いきなり後ろから声を掛けられたら誰でも変な声の一つや二つ出すわよ!!!!」


 手で両耳を塞ぐ変態野郎に向かってそう言ってやる。


「あっそ。所でお前さん、良く気付いたな。俺が見張っているって」


「んっふっふふ――ん。龍の眼は何でも見通す千里眼の力を備えているのだよ。例えあんたが闇に紛れて行動していたとしても私は全て!! すべからく!! お見通しなのさ!!!!」


 体の前で腕を組み呆れた笑みを浮かべているダンに向かってビシッ!! と指差してやった。


「もうちょっと離れるべきだったかぁ――。まぁいいや、はいコレ」


 むっ?? 何だ、藪から棒に。


 ダンが背負っていた背嚢を地面に下ろすと此方に向かって大きな麻袋を差し出してくれる。


「お前さん達の食料はもうそろそろ危ない量まで減っているだろ?? マリル先生には内緒にしてやるから受け取れ」


 おっひょう!! 何よ何よ!! 只の変態野郎だと思っていたけどもイイ所もあるじゃん!!


「いいの!? 悪いわね!! 私がついつい食べ過ぎちゃってさぁ!!」


 彼から麻袋を受け取る手に嬉しいずっしりとした重量感が心を潤してくれる。


 うふふ、これだけあればルミナの街まで余裕で到着出来そうね!!


「食べ過ぎなのもそうだけどもうちょっと隊全体の行程を遅らせろ」


「は?? 何で?? 予定通りに進んでいるじゃん」


「元気だけが取り柄のお前と違って隊全体の体力が相当消耗してんだよ。今日のお昼過ぎ、ミルフレアちゃんが砂浜の上で何度も足を取られていただろ??」



 あぁ、そう言えば砂に足を取られて重いって言っていたっけ。


 ってかその場面も監視していたのか。抜け目のない奴め。



「体が出来つつあるお前さんと違って彼女はまだまだ子供だ。皆に置いて行かれまいとして見栄を張っているんだよ。イスハの右足首、三人分の背嚢を背負っていたフォレインの両肩の擦り傷、エルザードの両足のふくらはぎ、ミルフレアちゃんの両足全部。各々が訓練を達成しようとして無理をして負傷している。自分だけじゃなくて他の奴の状態を気に掛けろ。それが隊長の役割だろうが」



 むぅ……。何もそこまで強く言わなくてもいいじゃん。



「訓練を成功させたくて逸る気持ちは痛い程理解出来る。でもな?? それだけじゃ目的地まで到着出来ない。全員が同じ方向を向いてこそ偉業は成し得るものだ」


「ふ、ふんっ。変態のクセに良い事言うじゃない」


「幾つもの死線を潜り抜けて……、じゃないな。そうしなきゃ生き残れない戦況を何度も味わって来たからだよ」



 そうしなきゃ生き残れない、か。つまり周囲の状況を確認出来なければ死を免れない非情な戦場から帰って来たのよね。


 本物の死が蔓延る戦地から帰還した本物の大人の言葉が心に突き刺さり、チクンとした得も言われぬ痛みが体の内側に広がって行く。



「これはあくまでも訓練だけどお前さん達はいつか本物の危険が待ち構えている冒険へと出発するんだろ?? 今からでも遅くない。そういう事を想定して毎日の訓練に身を置け」


「うん、分かった」


 彼の真剣な眼差しを体の真正面で受け止めて素直な言葉を放つ。


「随分物分かりがいいな?? 本当に分かったのかよ」


「えぇ、勿論。ダンの……、ううん。ダン先生の目を見れば分かるよ」


 厳しい瞳の中にも大人の優しさが広がる。


 マリル先生と同じ目をしているのだから。


「そっか。ルミナまで残り……、五日から六日か。後少しだし、頑張れよ――」



 私に向かって一つ頷き、右手をヒラヒラと揺れ動かしながら森の奥の闇の中へと消えて行ってしまった。


 私は危険を知らない未熟で経験不足なお子ちゃまだと思い知らされたが、今回の訓練を糧にして更に強くなってやろうという猛烈な闘志が心に湧いて来た。


 いつか、そういつか……。


 私は彼女達と本物の冒険に出掛ける為に昨日よりも、今日よりも強くならなければならない。


 そしてぇ!! 世界中の不思議と危険を平らげて世界最強になる為に頑張るわよ!!!!



「うっしゃ!! 気合を入れ直して頑張るぞ!!」


 右手……、は麻袋を持っているから危ないので左手に超硬い拳を作って夜空に向かって掲げてやった。

























「――――――。意気込むのはいいけどよぉ、その元気が空回りにならない様に気を付けろよ」

「バッハァァ――――ン゛ッ!?!?」


 私の直ぐ後ろの木の幹からフウタの声が突如として鳴り響いたので本日二度目の気色悪い声を叫んでしまった。


「うるさ!!」


「な、何よ!! あんた達!! 私の心臓を虐めるのが趣味なの!?」


「趣味も何も……。テメェ等の鉢巻を奪うのが俺様達の任務だからなぁ」



 木の幹にピタっと止まった鼠が鋭い前歯を覗かせて私の額を注視する。



「と、取るつもり!? いいわよ掛かって来なさい!! 私が相手になってやるわ!!」


 たっぷりの御米が入った麻袋を地面に置いて戦闘態勢を整えてやる。


「ば――か。取るつもりなら初日で終わらせているって。お前等どんだけ隙だらけなんだよ」


 フウタがハァっと溜息を吐くと地面に降りてダンの足跡を辿って森の奥へと進んで行く。


「はぁ?? じゃあ何で態々声を掛けて来たのよ」


「ダンの奴が深夜にこっそり起きて何やらゴソゴソやってんなぁ――っと思って後を付けて来たんだよ。そしたらどうだい?? 甘ちゃん達をも――っと甘やかそうとしているではありませんか」


「え?? ダン達が決めたんじゃないの??」


 てっきり皆で決めて差し入れを送ってくれたと思っていたのに。


「俺様達の飯は俺様達の飯で食う。それなのにアイツは……」


 あ、あはは。こりゃあ訓練から帰ったら結構なお返しをしなきゃいけないわね。


 ダンの優しい気持ちが詰まった麻袋を見下ろしていると本当に温かな気持ちが湧いて来る。


 私もいつかマリル先生みたいに何でも出来てダンの様に優しい隊長になれればいいな。


 フゥっと本当に嬉しい気持ちが籠った吐息を吐いて麻袋を見下ろし、汚いお尻を左右にフリフリと振りつつ森の闇に消えて行こうとする鼠を見送っていると……。




「あ、そうそう。お前、用を足す時はもっと周囲に気を張れよ?? あれじゃあどうぞ鉢巻を奪って下さいって言っているもんだからな!!」



 何を考えたのか知らないがフウタが後ろ足で立ち、私のアノ時の様子を揶揄って来るではありませんか!!!!



「こ、こ、こ、この変態クソ鼠がぁぁああああああ――――――ッ!!!!」



 私の怒りが瞬時に沸点に達し、人の姿から龍の姿に変わるとクソ鼠に向かって炎の波を放射してやった。


 ちぃっ!! 体が小さいから外しちゃったわね!!



「あちちっ!!!! 炎は反則だろうが!!!!」


 灼熱の炎の壁の向こう側からフウタの叫び声が届く。


 テメェ!! そこにいたのか!!


「人の恥ずかしい姿を覗く変態が悪いんだよぉぉオオオオ――――ッ!!!!」



 食らいなさい!!!! 父さんや母さんもビックリ仰天した炎の一撃を!!!!


 憤怒、憎悪、激情。


 心に湧く激烈で強烈な感情を籠めた炎を一切躊躇せずに森の奥へと向かって解き放ってやった。


 するとその数十秒後。



「ギィィィィヤアアアアアアア――――――――ッ!!!!」


 森のずぅっと奥の方からダンの泣き叫ぶ声が此処まで届いてしまった。



 あ、あははっ。やっちゃった。


 野営地に帰る途中のダンまで私の炎が届いちゃったみたいね。


 まっ!! ダンとフウタは馬鹿みたいに体が頑丈だから大丈夫っ!!!!


 自分に体の良い言い訳を言い聞かせて人の姿に変わると、彼から頂いた麻袋を胸の中に大切に仕舞って私達の野営地へと戻って行く。


 きっとこれを見せれば皆ニッコニコの笑顔になると思っていたのだが……。どうやら私は考えが甘かったらしい。



「馬鹿者!! 森を燃やしてどうするのじゃ!!!!」


「あんた一体何をしたのよ!?」


「森林火災とはあり得ませんわねぇ」


「もりのどうぶつさんたちがこまっているよ」



 仲間達からの口からは続々と辛辣な声が出て来る始末。


「あ、あははぁ……。ごめんって」


 こうなるに至った経緯を説明するのは取り敢えず後にして私はいつも通りにアハハと乾いた笑みを浮かべてやった。


 そして怒り心頭の隊員達に向かってキチンとお辞儀を放った後、彼との経緯を説明して深夜の消火活動に勤しんだのであった。




お疲れ様でした。


いやぁ、年が明けましたね!!


皆様、明けましておめでとう御座います。今年も一年、何卒宜しくお願い致します。



さて、新年になった事で今年の抱負を述べましょうか。


去年の一発目の投稿で今年中に連載を終えると息込んでいたのですが……。過去編が思った以上に長引いてしまったのでその抱負は叶いませんでした。しかし!! 今年こそはこの作品を書き終えます!!!!


何度も申していますが、まだこの作品は三部作の内の第一部に当たるので完結させる為にいつまでも足踏みをしている訳にはいかないのですよ……。


過去編が終わると現代編に戻り、物語りはいよいよ佳境へと向かいます。


今現在、過去編の執筆と同時に現代編最終章の全体プロットも書いていますので読者様が思っているよりも早く第一部は完結するかと思われます。どうかそれまでの間、もう暫く彼等の冒険を見守っていて下さいね。



いいねをして頂き有難う御座います!!


執筆活動の嬉しい励みとなりましたよ!!!!



それでは皆様、お休みなさいませ。

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