第百九十三話 覇王継承戦 決勝戦 第三試合 その一
お疲れ様です。
本日の投稿になります。
二人の傑物が残して行った熱気は今も闘技場内に渦巻き観客達と戦士達の心を温め続けている。
それに当てられたのか将又己の昂った感情を制御する事が叶わないのか、観客席の方々から喝采の声が勢い良く天へと昇って行く。
「二人共良くやったぞ――っ!!!!」
「すっげぇ試合を見ちゃった……。俺はこの試合を絶対に忘れない!!」
「南龍の勝利に祝福の雄叫びを上げろ――――ッ!!!!」
「「「「オォォオオオオオオ――――ッ!!!!」」」」
歓声に湧くのは結構だがこれで勝負は五分と五分。
此方側としては二連勝して一気に優勝に王手を掛けたかったのだが……。事はそう上手く運ばぬか。
「い、いてて……。レイミーちゃん、早く治療を開始してくれないかしらね??」
激闘を終えて闘技場内の壁際で治療を開始したダンが息も絶え絶えにそう話す。
至る所に負った傷、枯渇寸前の魔力と体力、そして所々に確認出来る骨折。
正に満身創痍の状態だがそれでも南龍側の次鋒、ビビヴァンガを倒す事が出来なかった。
ダンが全てを賭して攻撃を加えたが戦士としての役目を果たすべく奴は戦闘場に立ち尽くしていた。
龍族特有の強力な膂力や魔力だけではダンの攻撃に耐えられずに倒れていただろう。それでも尚立ち、戦闘状態を継続させたのは己の意思の強さだ。
目の前に聳え立つ敵を倒す為、己に課せられた使命を果たす為、より強くなる為。
ビビヴァンガは己の魂を鼓舞して戦い抜いた。ダンもまた己の魂を燃焼させて傑物を越える化け物をあと一歩の所まで追いつめた。
両者に対して素直に賛辞を送ってやりたい所だが……。今は自分の役割を果たす事だけに集中しよう。
「これより第三試合を始める。互いの中堅は戦闘場に上がれ」
進行役の男性から試合の始まりの声が上がるとその声に従い静かに戦闘場に足を乗せる。
ふむっ……、前回の試合と変わらぬ景色だ。
周囲の景色が良く見えて居るのは緊張感が良い方向に働いている結果だろう。
「シュ――ちゃ――ん!! 絶対に勝てよ――!! 負けたら承知しないからなぁ――――!!!!」
「ふん、事の重大さは某が一番理解している。貴様は怪我の治療に専念しろ」
同郷の者から檄にも揶揄いにも似た声援が送られたので応えてやる。
「シュレン!! お前が負けたら向こうが優勝に王手を掛けちまうからな!? そこだけは忘れないで……。あぁ!? レイミーちゃん!! 何でフウタばっかりに治療を続けているの!? 俺の方が重傷なんだよ!?」
ダン。貴様を一人の戦士と認めようとしたが前言撤回だ。
鼻の下を伸ばして女性の手を取ろうとしおって……。
本物の戦士なら女性に現を抜かす事はせずに精神を研ぎ済ませて常在戦場を心掛けるのに、あの馬鹿者と来たら自分の戦いが終わった事に安堵して女性に気を送っているのだから。
「俺様の方が重傷なの!! ねぇ――、レイミちゃ――んっ」
「ちょ、ちょっとぉ!! 何処を触っているんですかぁ!!」
「テメェ!! ずりぃぞ!! ほらぁ、俺の傷も結構酷いでしょう?? もぉっと近くで君の治療を受け取りたいなっ」
「きゃはは!! ダンさん駄目ですぅ!! そこは触っちゃ駄目ぇぇええ!!!!」
負傷を良い事にさり気なく女性の双丘に触れ、剰え臀部にも手を伸ばす始末。
あれが同郷の者と同じ釜の飯を食う仲の者の行為だと思うと羞恥心の重さで圧し潰されてしまいそうだ。
鼻の下を伸ばしに伸ばしたあの二人の愚行を反面教師として、某は例え負傷したとしても毅然とした態度を保って治療を受けよう。
それが筋の通った男性が取るべき態度なのだから。
「はぁ――……」
馬鹿者共の行為に対して重い溜め息を吐くとそれを敢えて視界に入れぬ様にして南龍側の中堅に向かって視線を送った。
「いよぉ!! おチビちゃん!! そぉんな小さな体で俺の相手を務められるのかい!?」
コイツの名は……、確かカイベルトと言ったか。
某の背よりも二回りも大きく余裕で此方を見下ろせる視点の高さからして、身長は恐らくニメートル前後であろう。
濃い緑色の半袖の服から覗く二つの腕は女性の胴体回りと変わらぬ太さであり、浅黒い肌には所々に傷跡が目立つ。
刻まれた傷跡からして……、鋭い刃物では無く凹凸の激しい刃物で傷付けられたものと推測出来る。
薄緑色の蓬髪気味の頭髪と戦いの場に相応しくない人を見下した様な笑み、更に余裕な態度が某の癪に障った。
「誰がチビ助だごらぁぁああ――!! テメェの玉袋を噛み千切って鳩の餌にすんぞ!!!!」
「体格は戦いの場に置いて重要な要素だが……。最も必要とされるのは決して折れぬ魂だ。貴様の魂は腐りに腐っている。見るに見かねないな」
外野の声は無視して今も挑発的な態度と目を浮かべている奴に向かってそう言ってやった。
「お――お――。体は小さいのに態度だけは一丁前か。安心しろって、俺がす――ぐに楽にしてやるからよっ」
「そうはならぬと某が証明してやる。其方こそ警戒心を怠るな」
「「……っ」」
互いの鋭い視線が宙で衝突すると目に見えぬ火花が飛び散る。
心に渦巻く野性を剥き出しにした戦いを相手は望んでいるだろうが、某はそれに付き合う気は無い。
己が最も得意とする戦法で確実な勝利を収めるのだ。
「双方使用する武器はあるか」
進行役の男性が某達に問う。
「俺は無いぜ」
「某はこのクナイを使用する」
懐から複数の鉄製のクナイを取り出して進行役の男性に見せてやる。
「分かった。それでは第三試合を始める!! 双方構え!!!!」
「「ッ!!」」
男性の鋭い声が響くと同時に某はカイベルトから距離を取り、奴は重心を低く構えて突撃の姿勢を取った。
何と分かり易い姿勢だ……。
開始の合図と共に某の体を穿とうとして突貫を開始するのだろう……。
いいか?? 奴の動きを、呼吸を、気の動きを見失うなよ!?
「ふぅっ……。ふぅっ……」
緊張感と高揚感が入り混じる何とも言えない感情が胸に渦巻き、逸ろうとする足を必死に御して戦いの合図を待つ。
そして、待望していた烈戦の開始の合図が放たれると。
「始め!!!!」
「ギャハハ!! 死にやがれぇぇええ――――ッ!!!!」
戦闘狂が雄叫びを放ちながら何の工夫も無い、己の膂力に任せた突貫を某の予想通りに開始した。
己の間合いに某を収めると右手に炎の力を宿して大きく振りかぶる。
「食らぇぇええ――――ッ!!!!」
半身の姿勢になるまで体を捻ると至る所に大きな隙が生じる。
どうぞ打ち込んで下さいと言わんばかりに大きく開いた体の正面、ゴツイ顎にもそれと同程度の隙があり、下半身は打ち放題の権利が此方にある。
何処から攻めても某の戦闘の優位性を齎すだろうが……。
コイツが何故これ程までに隙だらけの攻撃を某に加えたのか。
その一点だけが気掛かりであった。
それに右の拳に宿る猛火の威力も懸念材料だな。初手は定石通り見に回ろう。
「おらぁぁああああ!!!!」
右の拳に宿る炎が空気を焦がしつつ大変分かり易い軌道を描いて某の体に向かって襲い来る。
鳥肌が立つような速度では無く手に取る様に判別できる遅い拳速、無駄に力んだ拳に籠められた魔力だけは立派なものだ。
一度下がって攻撃の威力を確認。
それから奴が態勢を整える前に此方から攻撃を仕掛けるぞ。
「ふっ、遅過ぎて欠伸が……。ッ!?」
向かい来る拳に対して素直に真っ直ぐに下がろうとした刹那に、奴の右手に宿る炎が強さを増して猛炎へと昇華。
それを捉えた体は頭が反応するよりも早くカイベルトの左後方へと飛び出した。
そして奴の右の正拳が戦闘場に着弾すると某が回避しようとしていた方向に火炎の大波が発生し、それは砂浜に打ち寄せるさざ波の様に不規則な変化を生じさせながら直進。
「どわぁぁああああああっ!?!?」
闘技場内の壁際で治療に専念するダン達の直ぐ隣の壁に炎の波が到達すると灼熱の熱波が霧散した。
戦闘場に、地面に、そして堅牢な石造りの壁に刻まれた焦げた跡からして直撃を受けたら無傷では済まなかった様だな。
某が感じた寒気は今の攻撃なのか?? それとも奴が持つ本来の野生なのか??
それは定かでは無いが相手は他種を凌駕する身体能力を持つ巨龍一族。今以上に気を引き締めるべきだ。
「チッ、外したか。お前さんは素早い身の熟しで後ろに飛んで躱すのが得意っぽいから真っ直ぐ打ったんだけどなぁ――」
「ほぅ?? 先の某の戦闘を観察していたのか」
「いや?? 観察というよりかは愛玩動物の鑑賞って感じだな。それに俺が思いっきり殴ったらお前さんの体は粉々になっちまうだろうし、適度な手加減が必要かなぁって」
「安心しろ。某の体は鉄よりも強固に出来ているのだ」
カイベルトから距離を取り、全方向からの攻撃に対処出来る様に浅く腰を落として構える。
「はは!! おいおい、笑わせてくれるじゃん。その小さな体で俺に勝とうっていうのかい??」
「だから小さいって言うんじゃねぇぇええ――――ッ!!!!」
「この大馬鹿野郎が!! 大火傷する所だっただろ!! 俺達に当てない様に攻撃しなさいよね!!!!」
「その通りだ。能書きはもういい。早く某に手の内を見せてみろ」
外野の声を無視し、両の瞳に火炎を宿したカイベルトの両目を注視して話す。
「はいはいっと。御注文通り俺の手の内を徐々に明かして行きましょうかね。所で……。アイツ等がピーチクパーチク騒いでいるけど、無視していいのかい??」
カイベルトがギャアギャアと五月蠅く騒ぐ大馬鹿者二人へ指を差す。
「一々構っていられん。それにアイツ等の馬鹿騒ぎは今に始まった事じゃないからな」
「シューちゃん!! 俺様がいつも五月蠅いみたいな感じに言うんじゃねぇ!!」
「そうだそうだ!! 口が悪い子にはもうご飯を作ってあげませんよ――!!!!」
「あはっ!! あのお尻の可愛い鼠ちゃんの仇名はシューちゃんだって!!」
「良い事聞いちゃった。時間があればあのお尻をもふもふしたいなぁ――」
くっ……。馬鹿が観客席まで伝播してそこら中から笑い声が放たれてしまうでは無いか。
戦いの場にはこうした陽性な感情は不要だというのに!!
「ははっ、五月蠅い連中に囲まれて大変そうだなぁ」
カイベルトが微かに口角を上げて話す。
「お気遣い感謝しよう」
「まっ!! 俺もそういう雰囲気は嫌いじゃねぇけど……。今は、そう今だけは……」
来るか!?
「戦いに集中しようぜッ!!!!」
奴の魔力が一気苛烈に膨れ上がると両手に炎の力を宿す。
二つの拳に籠められた炎の力によって空気が朧に揺らぎ、離れた距離だというのに肌に熱さを感じてしまう。
「さぁド派手な攻撃を見せてやる!! 炎祭連破!!!!」
カイベルトが右の拳を戦闘場に叩き付けると先程と同じ炎の波が某に向かって最短距離を突き進んで来た。
武人に対して同じ技を二度使用するのは愚の極み。
つまり本命はこの後だ!!
「ふんっ!!」
まだまだ余力が残る足に力を籠めて炎の波に対して右側に回避する。
着地とほぼ同時に炎の波が闘技場内の壁に衝突。
「わぁっ!?!?」
「あ、あっぶねぇ!! おいおい!! もう少し威力を抑えて打てよ!!!!」
熱波が渦巻く闘技場の壁際の上部に腰掛ける観客席から悲鳴に似た声が放たれた。
「ギャハハ!! それは無理な注文だな!! これから……。もっと、もぉぉおおっと!! 激しい炎の祭りが開催されるんだからなぁ!!」
奴が左の拳を戦闘場に叩き付けるとまたもや先程と同じ威力、速度の炎の波が発生。
同じ技を三度、某に放つと思いきや……。
「オラオラァァアアアア!! 超派手な戦いにしてやるぜぇぇええ――――ッ!!!!」
左の拳の次は右の拳を。
そして右の拳を叩き終えれば更に左の拳を打楽器を激しく叩く様に戦闘場に叩き付け、目の前を全て覆い尽くす炎の波の連波が某の体に向かって襲来した。
成程、これが奴の本命か!!
「くっ!?」
「ハハハハァ!! 逃げろ逃げろぉ!! 逃げ回れ!!!! テメェの体を焼き尽くすまで攻撃の手を止める事はねぇぞ!!!!」
常軌を逸した熱量の炎の波の連撃を回避しようとして広い戦闘場を半時計回りに駆け続けるが宣言通り奴の攻撃の手は止む事無く、某の体を確実に焼失させようとして繋ぎ目の無い連続攻撃を継続させた。
ちぃ!! 威力もさる事ながら攻撃の範囲が厄介だな!!!!
少しでも足を止めれば炎の餌食となってしまうぞ!!
「ぎぃや!! あっつぅぅう!?」
「おらぁ!! 俺様達は治療を受け続けているんだからもう少し威力を落として戦えやぁぁああ――――ッ!!!!」
レイミー殿の治療を受けているダンと馬鹿者に向かって幾つかの炎の波が向かって行く。
「御安心下さい。私の結界で防ぎますので」
彼女が展開している結界が炎の波を防ぎ、そして戦闘場を囲む各戦士達にもその余波が襲い掛かるのだが。
「ふんっ!!」
ハンナは炎の力を宿した剣の一閃で炎の波を切り裂き。
「中々の威力だな」
グシフォスも右の拳に炎の力を籠めて襲い掛かる波を掻き消す。
「ふっ……。準備運動には丁度いいかもしれんな」
「カイベルト!! ストロード様に攻撃を向けるな!!!!」
南龍の大将は炎の波に対して右手をすっと掲げ、素の力で炎の波を受け止めた。
「うるせぇぞ!! ディアドラ!! 俺は好きな様に戦うんだよ!!!!」
ほぅ……。この攻撃を生身で受け止めるのか。
南龍を纏めるストロードの膂力はどうやら某が考えているよりも一つ、二つ上の様だな……。
このまま駆け続けていればいずれ奴の攻撃が観客達にも及ぶやも知れん。
無関係の者達を某達の戦いに巻き込む訳にもいかぬし一度、足を止めて反撃に出るか??
心に微かな迷いが生まれ戦闘場を取り囲む戦士達から大勢の観客達に向かって視線を、気を向けた刹那。
「はっはぁ――――!! そっちは行き止まりだぜぇ!?」
某の進行方向に炎の波が迸り進路を防がれてしまった。
「そしてぇ!! 後ろも遮断させて貰うぜ!!!!」
「むっ!?」
巨大な炎の壁が某の退路を遮断してしまい、空気を焦がし尽くす呆れた熱波と逃げ場の無い恐怖心が某の心に微かな焦りを生じさせてしまった。
し、しまっ……。
「止めだ……。すぅぅ――……。ゴァァアアアアアアアア――――ッ!!!!」
カイベルトの瞳が朱に染まり、胸一杯に空気を取り込むと奴の口から某を取り囲む炎よりも更に強烈な熱を持つ火炎の息が放たれた。
左右は炎の壁、後ろは場外、更に正面から骨まで焼き尽くす温度の炎の息。
袋の鼠とは正にこの事だな!!!!
「ふぅんっ!!!!」
丹田に強烈な力を籠めて魔力を炸裂させる。
そして、炎の息が着弾する瞬間に強固な結界を展開させたのだが……。
「ぐぐぐっ……ッ!!!!」
某の体に襲い掛かる炎の熱量が結界を徐々に剥し始めてしまった。
空に逃れる方法もあったが……。某の強固な結界を炎の熱量だけで剥す威力からしてこれが観客達に直撃すれば恐らく数名の死者が出ていただろう。
任務遂行の際は私情を殺し与えられた任務を最優先させるのが忍ノ者の定め。
任務の為には民間人の犠牲を厭わない冷徹な鉄の掟。
これを心に焼き付けて任務に臨むのだが、奴等と行動を続けている内に某の心にも甘さが音も無く侵食してしまった様だ。
ふんっ……。某も随分と丸くなったものだな。
だが、これもまた強くなる為の修行の一環だと思えばいい。某はその為に生まれ故郷を出たのだから。
「お、おいおい!! シュレンは大丈夫なのかよ!!!!」
「シューちゃん!? 生きているのなら返事をしやがれ!!!!!」
「ぎゃはは!! 安心しやがれ!! 俺の炎の息は骨をも焼き尽く……。はぁっ!?」
「――――。ふぅぅ……。中々の湯加減であったぞ」
地面を、空気を焼き焦がす濃厚な炎が止み。微風に乗って黒煙が晴れ渡り某の前に姿を現したカイベルトの目を直視してそう言ってやった。
「す、すっげぇぇええ!! アイツ、あの炎の中から生還しちゃったよ!!」
「で、でも……。服が焼けて至る所に火傷してんじゃん!!!!」
某の生還に驚く観客達の声がどよめく。
この程度の火傷等怪我の内には入らん。
某の前に戦った二名が負った傷に比べれば掠り傷程度なのだ。
「へぇ!! 黒頭巾で顔が覆われて良く分からなかったけどぉ、シュレンちゃんの顔ってけっこ――可愛いじゃん!!」
「ねぇ――!! 顔は可愛いけど目は鋭いのがまた堪らないかもっ!!」
ふ、ふん。だから顔を出すのは嫌なのだ!!!!
顔の良し悪しで人を判断するのは愚の骨頂なのだぞ!?
「……っ」
某の顔の半分を隠す焼け残った黒頭巾を器用に被り直す。
「ふ、ふっざけんなよテメェ!! 顔が露見したからって黄色い声援が起こるのはおかしいだろうが!!」
「そうだぞそうだぞ!!!! 俺だってもっと黄色い声援を受けたかったのにぃぃいい!!」
「へ――……。名前はシュレンっていったか。喜べ、シュレン」
「何がだ」
外野の声を完全完璧に無視して今も古代種の力を解放しているカイベルトを睨む。
「テメェは遊び相手から倒すべき敵に昇華した。此処から先はちょいと苛烈な戦いになるぜ??」
「望む所だ。某もたった今、準備運動を終えた。この先は一切の手加減はしない」
某に与えられた任務は敵性対象の排除。
それを実行する為に甘さ、驕り、油断。全ての不必要な事象を捨て去り……。貴様を倒すッ!!!!
体中にしがみ付く疲労と痛みを振り払い、刻一刻とその高さを膨れ上がらせて行く巨龍の壁に対して気合を入れ直すと改めて対峙した。
お疲れ様でした。
本日の夕食は日曜日という事もあり、黄色い看板のカレー店に赴き。チキンカツカレー御飯400グラムをペロリと平らげて帰還しました。
しつこい風邪も漸く治り、少しずつですが涼しくなって来た秋らしい空気を満喫しながら執筆していましたよ。
しかし、季節の変わり目は体調を崩し易くなると言われておりますので引き続き警戒を続けていこうと考えております。
そして、ブックマークをして頂き有難う御座いました!!!!
これからも読者様の期待に応えられる様に執筆活動に励んで行きたいと考えております!!
それでは皆様、お休みなさいませ。




