第百三十八話 質素な宿屋で行われる作戦会議
お疲れ様です。
本日の投稿になります。
満面の笑みを浮かべる太陽の下で普段通りの生活を続けている街の人々は本日も朗らかな笑みを浮かべてそれぞれの道へと向かって進んでいる。
その足は赤の他人を誘う程に軽やかであり俺もその歩調に合わせて着の身着のまま何処かへお出掛けしたいが……。
己の責務を果たすまで自分の用事を優先するのはお預けだ。
いや、例え屋敷を占拠している反政府組織の人員を確保して見事依頼を達成して王都に帰ったとしてもドナに襟を掴まれて無理矢理依頼を押し付けられ。
更にキマイラ達との交渉も終えていないのでゼェイラさんから尻を蹴飛ばされて南へ発たなければならない。
なぁんかさぁ……。年が明けてからずぅっと働き詰めじゃない??
人よりも体が頑丈なのは自負しているけども体力には限りがあるし、それと何より度重なる激務による精神的摩耗は否めない。
このままあの御二人に対してずぅっと首を縦に振り続けていたら過労死するんじゃないの?? 俺。
偶には気丈に振る舞い頑とした態度で首を横に振ってやろうか……。
『は?? 貴様に拒否権は与えられていない。黙って私の言う通りに行動しろ』
『はぁぁああ!? あんた最近ずっと気に食わない連中の依頼ばかり請け負っているじゃん!! つべこべ言わず箒を持って清掃作業へ行って来い!!!!』
あ、駄目だ。
気の強い二人の前では俺の気丈な態度等、強風に晒された蝋燭の火の様にあっと言う間に掻き消されてしまうだろう。
体力的に限界が来たら相棒に我儘を言って背に乗せて貰おう。そして誰も居ない島にでも出かけて有意義な時間を過ごせばいいのさ。
燦々と光り輝く太陽と誰にも侵されていない純粋無垢な砂浜、そして何処までも続いて行く青き大海原を想像していると俺達が懇意に使用させて頂いている宿屋が見えて来た。
「ありゃ、もう到着したか」
この街は意外と広いんだけど考え事をしているといつの間にか目的地に着いちゃうんだよね。
広そうに見えてその実、人が暮らすに適した広さの街の道路を疲れない速度で歩んで行き丁度良い塩梅に傷付いている宿の扉を開いた。
「あらっ、今日もトットに出掛けたのかい??」
本日も宿の受付業を滞りなく行っているおばちゃんが俺の姿を見付けると声を掛けてくれる。
「味も値段もそして量も満足出来るお店ですからね。気に入っていますよ」
左手に持つこんもりと膨れ上がった袋をポンっと一つ叩く。
「気に入ってくれておばちゃんも嬉しいよ。えっと……。予定では明日に発つ予定だったね」
彼女が手元の宿泊帳を見下ろす。
「えぇ、その通りです。疲弊した体も回復して来ましたので」
「回復ぅ?? いやいや、お兄さん。鏡見て御覧よ。目元が青くて頬もげっそりしているわよ」
そりゃ毎日クソ野郎共を監視して、更に先日の戦闘で受けた傷と体力も回復していないのだから万全の状態は望めないだろうさ。
「よければイイ値段で数日間部屋を貸してあげるけど……」
「考えておきますね。あ、そうそう。これから友人達とこれからの予定について相談するのですが……。その内容如何によっては夜中に発つかも知れません。お借りしている鍵はどうすれば??」
「そこの箱が見えるかい??」
背の高い大蜥蜴のおばちゃんが大きな指を受付台の脇に向かって静かに差す。
「あの箱の中に鍵を入れて置いてくれればいいから」
成程、そういう仕組みなのですね。
「分かりました。それじゃ失礼しますね」
おばちゃんに礼儀正しく頭を下げると微妙に埃が混ざっている空気が漂う廊下へと進んで行く。
「はぁ――い。良い時間を――」
間延びした声、そして欠伸を噛み殺した吐息を背に受けて二階に到達。
「……」
クソ野郎共が潜伏している部屋の前を静かに通過して俺の到着を待ち侘びている友人達の部屋に足を踏み入れた。
「ただいま――っと」
はぁ――、疲れた。
買い出しに行くだけで疲れてしまうこの情けない体で救出作戦は滞りなく遂行出来るのかしら。
甚だ疑問が残るばかりで御座いますっ。
「おっっせぇぞ!! 俺様は腹ペコなんだよ!!!!」
ここは悪態を付く場面じゃなくて優しい声色で相手の苦労を労う様におかえりと言う場面なのですよ??
君はもう少し礼儀に付いて勉強すべきだ。
「道が混んでいたからしょうがねぇだろう。はぁ――い、各自好きなパンを取ってくれよ――」
机の上にこれでもかとパンを詰め込んだ袋を置いて集合を掛けてやる。
「ふむ……。しっかりと肉入りのパンを購入したようだな」
「おっほっ!! このパン甘くて美味いんだよなぁ!!」
相棒とフウタは特に礼を述べる事も無く己の好きなパンだけを手に取りベッドに戻って行くが。
「ダン、いつもすまぬな。礼を述べるぞ」
シュレンだけが細やかなお礼を述べてくれた。
そうそう、こういう事だよ。君達は彼の行動を見習うべきなのです。
「……」
大変良く出来ました。
そんな意味を籠めて母親が息子の頭を撫でる様に、シュレンの黒の頭巾で覆われた頭の天辺を撫でてやる。
「きゅ、急に何をするんだ」
「お礼が言えて偉いぞぉ――って意味さ。どこぞの二人は礼を言わず、自分の好きな物だけ取って行っちまったからな」
顔全体が赤らみ羞恥の極みに達している彼の目元を温かな瞳を浮かべて見つめてやる。
「ふ、ふんっ!! 某は当然の事をしたまでだっ」
あらら、行っちゃった。
袋の中から適当にパンを取ると物凄い勢いで踵を返して己のベッドへと戻り、そして小鼠の姿に変わると俺に大変可愛いお尻を向けてパンを齧り始めてしまった。
うふふ、恥ずかしがり屋さんな性格は知っているけど。あぁしてあからさまに照れてくれるとこっちも何だか嬉しくなっちまうよ。
「けっ、ダンは当たり前の事をしただけだろうが。それを褒めるのはお門違いだっつ――の」
「その通りだ。与えられた責務はこなして当然なのだから」
少なくともあの野郎共よりかはこの世の通りを弁えている筈さ。
「そこの二人、今の台詞を忘れるなよ?? いつかヒデェ仕返ししてやるからな??」
残り数個になったパンの袋の中に手を突っ込み、適当にパンを摘まみ上げると勢い良く口の中に放りこんでやる。
んぉっ、これは揚げたパンか。
ジュクっとした舌触りと何とも言えない歯応え、そして絶妙な甘味が堪りませんなぁ。
「やれるものならやってみやがれ!! 華麗に躱して倍に返してやるからよ!!!!」
はいはい、左様で御座いますかっと……。
少々お行儀が悪いが食事の手を進めながら机の上に屋敷の簡易見取り図を描いた紙を広げ、パンを咀嚼しながらその全体像を見下ろす。
ん――……。見取り図を見る限りではそこまでの広さは感じ無いけど、実際に目の当りにしたら結構な大きさに驚いちゃうんだよねぇ。
眼下に広がる見取り図と窓の外にチラリと映る屋敷の二階部分に視線を送っていると、早くも食事を終えた横着者が机の上に推参した。
「何見ているんだよ!!」
「ん?? あぁ、今日の深夜に作戦を決行するだろ?? 今からその段取りを決めようかなぁって」
小さな鼻をヒクヒクと動かしながら俺を見上げているフウタにそう話してやる。
「深夜に決行するからちょいと早い気がするけど……。まぁ作戦の全体像を共有するのは悪くない考えだな」
「その通り。ってかごめん。そのきったねぇ前足退けてくれる??」
フウタの右足が屋敷の見取り図の一部を踏んでいたのでさり気なく忠告してやった。
「おぉ、わりぃ。後、次にきたねぇ前足って言ったらテメェの耳を噛み千切ってやるからな??」
「以後気を付けま――っす。よぉ、ハンナシュレン。段取りを決めるから集まってくれ」
そろそろ食事を終えそうな雰囲気の両名に声を掛けてやる。
「んんっ!! 待たせたな」
相棒は咀嚼を続けていたパンを無理矢理ゴックンと飲み込んで歩み寄り。
「某達が集めた情報を頼りに作戦を練り上げて行こう」
シュレンはまだ食べ終えていない揚げパンを両手に大事に抱えてやって来てくれた。
「人質奪還作戦を決行する前にこの宿で潜伏している四名の大蜥蜴達を無力化する必要があるよな??」
俺達が大馬鹿野郎共を成敗するのは日付が変わる頃の深夜。
この宿に潜伏している組織の連中達が屋敷との定時連絡を行った後に決行する。
定時連絡後でも監視の目を光らせている蓋然性があるので油断は出来ない。後顧の憂いを断つ為にも先ずは宿に潜伏している奴等を確保しなければならなのだ。
「屋敷を襲っている最中に逃げられるかも知れねぇし、俺達の姿を捉えられて屋敷を占拠している連中に知らされる可能性もあるからな」
当然だろ??
そう言わんばかりにフウタが大きく頷く。
「じゃあ奪還作戦前に宿の部屋を急襲。大蜥蜴共を拘束した後に屋敷に向かおうぜ」
俺がそう話すと全員が真面目な瞳の色を浮かべたまま一つ頷いてくれた。
「それでは奪還作戦の次の行程に移ろう。屋敷の外を警備しているのは四名。各々が武器を携行しており各自が屋敷の東西南北を流動的に巡回している」
シュレンが揚げパンを左脇に抱えると屋敷の見取り図の外側を右前足で指す。
小さな前足なのに器用に動かしますなぁ。
「屋敷と塀の間はかなりの距離があり人の姿で塀を乗り越えたのならば恐らく直ぐに見つかってしまうだろう」
「月明りに照らされたら嫌でも目立つからな。じゃあ……、人質奪還作戦の第一段階はこの四名を無力化する方法か」
倒すだけなら特に問題無さそうだが、それを屋敷内部に察知されたら不味い。
敵襲を察知されてしまっては人質の命に関わるからね。
「東西南北を守るいずれかの蜥蜴野郎に俺様とシューちゃんが鼠の姿で接近。無力化したのなら塀の外で待機しているダンとハンナを呼んで、それから各方角に居る奴等をブチのめす作戦ってのはどうよ??」
「フウタの作戦は悪くないけど……」
「内部に居る連中に気付かれる可能性があるな」
屋敷の窓から俺達の姿を見られる、戦闘の音で感づかれる、微かに上昇した魔力で感知される等々。
不安要素がこれでもかと含まれた作戦に難色を示した。
「はぁ!? 結局は外側に居る連中を何んとかしないと作戦が進まないじゃねぇか!!」
「まぁ……、そりゃそうだけどぉ……」
完璧な作戦を提唱したいが現時点ではフウタが立案した作戦が最も可能性のある作戦だと感じてしまう。
「強固な壁を打ち破る為には時に大胆な行動を取る必要がある。作戦の第一段階は今し方フウタが立案した作戦行動を取るべきだろう」
「さっすがシューちゃん!! 良い事言うねぇ!!」
一匹の小鼠がお尻の可愛い小鼠の体に頬ずりするが。
「離れろ。この無礼者が」
彼はそれを頑として跳ね除けてしまった。
「まぁそれしかねぇか。じゃあ突入時は屋敷の北側からだな。此処なら月明りが屋敷に遮られて見つかり難いし」
屋敷の見取り図の北側に指を差す。
「承知。ならば某達が魔物の姿に変わって北側から侵入。屋敷北部を警戒している大蜥蜴を無力化した後、機会を見計らって塀の外で待機しているダン達に合図を送る」
「それが恐らく最善だろう。集合後は俺とダンが東西と南部を警戒している大蜥蜴を無力化する。その間にシュレン達は屋敷に侵入しろ」
屋敷の東西南北、同時四点の襲撃よりも確実に一つずつ潰して行った方が賢明かな。
何処か一つでも失敗に終わったら人質の命が危ぶまれる可能性がグンっと高くなるのだから。
「その後はどうする??」
腕を組んだまま今も険しい顔を浮かべている三名に問う。
「屋敷内部を巡回している大蜥蜴達の大まかな移動経路は先の潜入時に頭の中に叩き込んでおいた。内部を警備している者は六名。その内三名は……、此処。居間で人質を監視しており。残る三名は廊下、正面玄関、そして東側に位置する階段付近を行き来しているぞ」
シュレンが小さな前足を見取り図の上に乗せつつ大変分かり易い説明を施してくれる。
「つ――事は外側の大蜥蜴を無力化する時に気を付けなきゃいけないのは東側と南側だな」
「フウタの言う通りだ。作戦の第一段階を実行する時はその事に注意しようぜ」
相棒の肩を優しくポンっと叩いてやる。
「ダン達が外の四名を無力化している間に某とフウタが二階から侵入。階段付近を巡回している大蜥蜴を二階へおびき寄せて無力化させる」
「正面玄関と廊下の個体はどうするのだ」
ハンナが見取り図から一切視線を外さず、厳しい瞳を浮かべたまま誰とも無しに問う。
「ハンナ、正面玄関は俺達で何んとかしよう。外の居る連中を気絶させた後。玄関を優しく叩いてそいつを外におびき寄せる。んで、無力化したのなら外に放置させるんだ」
「ふむ……。それが理に適った行動だな」
「だろ?? それで残る廊下の個体は再びシュレン達が二階へおびき寄せてぇ……」
最終最後の難関である居間に視線を落とした。
「人質の命を確保しつつ残る三名を無力化、か。どうするよ??」
相手の奇をてらって雷撃作戦も悪くは無いが……。ティスロの家族と使用人の安全を確保せねばならない。
人質の命の確保と大馬鹿野郎共の拘束の同時展開が大いに頭を悩ませてしまう。
ここが奪還作戦の一番の正念場だよなぁ。
「居間の扉、天井、居間の二つの窓。この三点から同時突入するぞ」
「い、いやいやハンナちゃん?? さも簡単そうに話しますけどね?? 人質の命を確保する事が大前提なんだよ??」
この世の道理を弁えていない子供に優しく語りかける母親の口調で言ってやる。
「相手はこの数か月同じ日を、同じ行程を繰り返してきた。いつもと変わらぬ日々を漫然と過ごしている輩だ。突如として敵性勢力が三点から襲い掛かって来たら対処に確実に一手、二手遅れるだろう」
「某もその作戦を提唱しようとしていたのだが……。一つ問題がある」
「「「問題??」」」
シュレンを除く三名が同時に口を開き、そして同じ方向に向かって首を傾げた。
「居間で警戒を続けている三名の内、一体から強力な力を感じた。他の二名もそれ相応の力を持っている」
成程。
最後の砦を守る連中はシュレンも警戒する程の実力を備えているって事か。
「幸いな事にこっちの戦力は四名だ。先の作戦通り三点から突入して、三名が敵性勢力と一対一で対峙する。んで、残る一名が人質を屋敷の外に誘導するのはどうだ??」
数の利を生かさない手は無いからね。
「悪くないな……。では、その役目は誰が請け負う??」
「俺が請け負うよ。お前さん達はこういう作戦は苦手そうだし??」
強い敵と戦う事が大好きな白頭鷲ちゃん、血の気が多い我儘小鼠に修行大好きな小鼠。
例え俺が誘導役を負わなくても強敵を目の当たりにしたら作戦を無視して敵に突っ込んで行きそうだものねぇ……。
三名の横着な男の子を持つお母さんは大変なのですよっと。
「ギャハハ!! 良く分かっているじゃねぇか!! そいつらはまぁまぁつえぇんだろ?? 俺様の力が何処まで通用するのか試したいからな!!」
「某は修行の身。強き敵と対峙するのは必然だからな」
「シュレン、フウタ。その三名の中の一番の使い手は俺が引き受けるからな。絶対に手を出すなよ」
「テメェ!! ずりぃぞ!! 俺様がソイツをブチのめすんだよ!!!!」
ほら、俺の予想通りじゃん……。
「はいはい、それは貴方達で決めなさい。お母さんは人質四名を屋敷の外に逃がして、それから此処の部屋に誘導しますから……」
人前で勝手に喧嘩を始めてしまった子供をあやす様な口調で言ってやる。
「人質の安全が確保されてから俺が戻って来るまで絶対に殺すなよ?? その十名は反政府組織朱き槍の工作員だ。街の執行部に引き渡して彼等が重要な証言を集めるのに必要だからな」
勢い余って殺めてしまえば朱き槍の情報は闇の中へと葬られ事件の詳細が有耶無耶になってしまう恐れがある。
ティスロの証言を確固足る物にする為にも犯人達の存在と証言が必要なのさ。
「りょ――かいっ。ふぅっ!! これで作戦段取りは決まったな!! 今晩が楽しみだぜ!!」
フウタの瞳の色が輝きを増して自分の感情と同調する様に小さな鼻の髭がヒクヒクと動く。
お前さんは楽しいかも知れないが俺は今から胃が痛む思いだぜ……。
突入時に俺達の存在がバレてしまったら?? 屋敷外部の連中を無力化している間に見つかってしまったら??
そして人質の命が失われてしまったら??
幾つもの不安要素が心の中で膨れ上がり感情に暗い影を落としてしまう。
「ダン、今から気負う必要は無い。心静かにその時を待て」
「へいへい、それじゃ俺は一足先に昼寝させて貰うぞ――」
俺の心を見透かしたハンナの言葉を受け取ると己が使用しているベッドに横たわり疲労や負の感情を籠めた息を長々と吐いた。
「じゃあ俺様も昼寝を……」
「某達はこれから監視の任だ。休むのは待て」
「ちぃっ……。じゃあ外の監視はシューちゃんが担当な!! 俺様は窓から屋敷を眺めているぜ!!」
「断る。昨日も某が外だったでは無いか」
「二日連続でもいいだろうが!! 今日で監視は終わりなんだから少し位我慢しろ!!」
あぁ、睡眠を司る神様……。どうか早く俺に心地良い睡眠を与えて下さいませんか??
ここ最近ずぅぅっとあの鼠達が燥いでいて真面に眠れないのですよ。
シーツの中に潜り込み、決して叶わない願いを心の中で唱えていると頭の中で幻の声が響いた。
『あ、その願いは却下ね。どうしても眠りたければあの鼠達を何んとかしなよ――』
他人事みたいな口調で帰って来た無慈悲な台詞を受け取ると頭の中がズキンと痛む。
この依頼を終えたのなら誰が何んと言おうと休みを貰おう……。そうじゃなきゃ過労死しちまうからね。
永遠に止まない口喧嘩に辟易しつつも体の中に潜む睡眠欲を無理矢理叩き起こす為に力強くぎゅっと瞳を閉じた。
しかし、それでも睡眠欲は首を擡げて出現する事は無く。俺の意識は現実世界にずぅぅっと居座ったままであった。
お疲れ様でした。
さて、いよいよ人質奪還作戦が始まります。
この後のプロット執筆が相も変わらず難航しているので油断出来ない日々が続きますね……。
本日は祝日もあってか、休みの人も多いかと思います。皆様は週の半ばに訪れたこの休日をどのようにして使いますか??
私の場合は……、そうですね。先ずはアラームに起こされない時間帯まで眠り。そして起床したのならプロット執筆。その後に温かなラーメンを食べに行こうかと考えております。
それでは皆様、本日は所によって風が強くなる予報ですので気を付けてお休みなさいませ。