第百三十五話 遅々足る情報収集作業
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夜空に浮かぶ淡い光を放つ月に重厚な雲が掛かると深い影が寝静まった街を覆う。
闇に覆われた街は只々静かな寝息を放つがその闇に紛れて恐ろしい牙を向こうとする獣が今宵の獲物を求めて鋭く目を光らせ始めた。
深い闇夜に紛れて悪事を働こうとする凶悪な獣が出て来ないか。
街を守る者達は監視の目を光らせて警邏を続けているが俺は街全体に散らばる犯罪にでは無く、ある程度の力を持った資産家が所有する屋敷に鋭い目を向けていた。
ふぅむ……。二階部分に明かりは灯らないか。
俺達庶民が所有したら確実に手に余るであろう屋敷は静かに眠りに就く街の家屋と同じ様に大変大人しい寝息を立てて、俺達の気持ちも知らずに安眠を享受している。
敷地の中に建つ屋敷の一階部分は背の高い塀に阻まれてその様子を確認する事が出来ないが、塀から確認出来る二階の四つの窓には何の変化も起こらないでいる。
誰かが二階で拘束されているのなら蝋燭の一つや二つ灯っても良いのだけど……。
それが起こらないって事は人質のティスロの両親と幼い弟、更に使用人の計四人は一階で拘束されている可能性が高いな。
「何か変化はあったか??」
シュレンが己のベッドの上で楽な姿勢を取りつつ、窓の側で監視を続けている俺に問うて来る。
月明かりに照らされたその表情はこの空気に酷く似合う真面目一辺倒なものだ。
「いんや、全く。気持ち悪い位に静かだよ」
「その静けさが異常だ。人が生活していれば多少なりにも音が出るからな」
彼がそう話してフウタが使用するベッドに視線を送った。
「ンガラァ……」
件の彼は異様に派手な真っ赤な装束を脱ぎ捨て、今は楽な寝間着姿になってこの世の堕落を全て吸収した様な姿勢で鼾を掻いて眠っている。
口元はだらしなく開閉してその隙間から耳障りな音が部屋全体に響き渡っていた。
「多少なり、ね……」
思わず腹に拳を捻じ込みたくなる寝相を浮かべているフウタを捉えると溜息混じりにそう言ってやる。
目立たぬ様、部屋を消灯させて極力消音に努めているってのにアイツは俺達の努力を易々と破壊しているから質が悪いぜ。
「音の出方にも大なり小なりある。コイツの場合は……、まぁ大に当て嵌まるだろう」
「大で収まるのか?? 極大ってのがしっくり来るんだけど??」
「ふっ、言い得て妙だな」
シュレンが俺の嫌味に微かな笑みを浮かべると窓に近付き此方と同じ方向を見つめる。
「二階に動きは見当たらないな」
「あぁ、日が落ちてから今の今まで誰一人として近付いていないぜ。それが示す事はつまり……」
「人質は一階に集められており、犯人達も一階を利用している可能性が高い」
「その通り。まだ監視に就いて初日だけど徐々に情報を集めて行こうや」
「承知した。幸いにも建物を占拠されているのは屋敷のみだからな。それだけが救いだ」
此処に到着してからハンナ達が観光客を装い周囲の家屋を調査したが……。屋敷を見渡せる家屋の室内には明るい笑みが浮かんでいたそうな。
どうして室内の様子まで詳細に理解出来るのか。
それは小さな鼠ちゃん達のお陰なのです。
シュレンとフウタが小鼠の姿に変わると家の天井部分及び隙間から家屋に侵入を開始。
沢山の埃とその家を縄張りとする本家本物の鼠ちゃんと小競り合いをした結果が値千金の価値となったのだ。
「有難うな、本来ならお前さん達はこんな依頼に付き合う必要も無いってのに」
彼等は己の技を、体を鍛える為にカムリという島国からこの大陸に渡って来たのだ。
悪戯に体力を消費して、しかも付き合う義理も無いのにこんな面倒な依頼を手伝ってくれて……。
「フウタも言っていただろう?? 乗りかかった舟という奴だ。それにダンとハンナと共に行動をしていると次々に厄介事が舞い降りて来る。その厄介事の中には先の様な死闘も含まれているので理に適った行動なのだっ」
先日の巨大砂虫との戦闘を思い出したのか、少々荒い鼻息を漏らす。
「俺だって望んでいる訳じゃねぇよ。でも、運命の巡り合わせって奴かな。シュレンが言う通り俺の周りには厄介事が頼みもしないのに次々と駆け足で寄って来るのさ」
こっちの大陸に渡ってからというものの何度危険な目に遭った事か……。
自爆花に、飢餓鼠のはぐれ、生の森の黒蠍に、キマイラ。そして先の巨大砂虫。
ほら、数えるだけで自分の命が失われてしまう恐れがある超危険な出来事が五回も起きた。
普通の人生を送っている奴等なら精々一回程度あるかないかの危険が短期間の間に五回だぜ?? それに相棒の生まれ故郷で経験した物も合わせると思わず辟易しちまうよ。
「その割には嬉しそうな顔だぞ??」
「へっ?? そんな顔していた??」
「あぁ、微かに口角が上がっていた」
「それは……。ん――……。多分、これぞ俺が求めていた冒険だ!! ってもう一人の自分が自覚した結果じゃないかな。俺が生まれた街は本当に退屈な場所でさ。くっだらねぇ日常に嫌が差していたんだけど」
只監視するだけでは飽きて来るので俺がこの冒険に出たきっかけ、並びに相棒との出会いからリーネン大陸に渡って来た経緯をざっと説明してやった。
「――――。ってな訳で。紆余曲折あってシュレン達と出会う事になったのさ」
「数奇な人生を歩んでいるのだな」
数奇、か。
事実は小説より奇なり。そう言われている様に絵空事の様に思い描いていた恐ろしい事実が次々に起こる俺の冒険は人から見ればそう映るかも知れない。
でもそれを求めて退屈から飛び出したのだから数奇と言われれば本懐なのかな??
だけど俺が言いたいのは程度、何だよなぁ……。せめても――少し危険度が少ない不思議を経験したかったのが本音さ。
「さて、俺が話したのだから次はシュレンの番だぜ??」
「某の話を聞いてもつまらんぞ」
「そんな事無いって。シュレンはどんな場所で生まれたんだ??」
「某が生まれた里は……、そうだな。霞が漂う静かな里だ。カムリの西に位置する里でその里の近くには大きな湖がある。その湖から発生する霧や霞が風に乗って某の里へやって来るのだ」
ふぅん、彼の性格が大人しいのは生まれた環境に依存しているのかも。
「祖父達に育てられたって言っていただろ?? おじいちゃん達もその里で暮らしているのかい??」
「その通りだ。両親は忍ノ者の中ノ段であり与えられた任務で多忙を極めており、某の育成にまで手が回らなかった。某は物心付いた頃から祖父達と共に暮らしていたので正直、両親よりも祖父達の方が実の親という感覚だな」
生まれの親よりも育ての親を優先しているのね。
でもまぁ血の繋がりが全く無い訳じゃないし。そこまで悲観的にならなくても良い話だよな。
「それよりも実の両親も忍ノ者だったんだ。しかも中ノ段って……」
シュレン達は忍ノ者の下ノ段に位置する。
実力が劣る者は下級に位置して、強き者は上級から下の者を監視若しくは鍛えるのが一般的な考えだ。
つまりあれだけの実力を発揮した彼等が下級に位置するという事は、中ノ段上ノ段に位置する奴等は下ノ段よりも数段上の実力を備えている事になるよね??
「中ノ段にも様々な種類が居る。実力を最優先する者であったり、隠密行動を得意とする者であったり。某の両親は後者だな。各大陸へ渡って様々な情報を入手してカムリの中枢機関にその情報を譲渡する任務を負っているのだ」
「へぇ、それは初耳だ。兄弟は居ないの??」
「姉が四人、兄が二人だ」
流石多産の鼠の魔物。兄姉が多いなぁ……。
「六人と歳が離れている所為もあり兄姉仲は然程良くないぞ。だが……。偶に里に帰って来た時は遊び相手になってくれて。良く迷惑を掛けたものだ」
「迷惑を掛けたって言う割には物凄く嬉しそうな表情を浮かべているじゃん。所で、ずっと気になっていたんだけどさ。シュレンとフウタって何歳なの??」
少しだけ頬を朱に染めて窓の外を眺めて居る彼の整った横顔に問う。
「某とフウタは今年で二十歳になる」
「へぇ、俺と六つ違いか」
フウタは年相応って感じだけど、シュレンはもう少し上かなぁって考えていたが……。意外と若くてびっくりしちゃったよ。
「ハンナは幾つなのだ??」
「アイツは今二十三だよ」
「と、言う事はダンが某の中で最年長になるのか」
「そういう事。年上は敬えよ??」
どこぞの相棒はそれが気に食わないらしく。シンフォニアに請負人の登録する際、俺と同い年という虚偽の記載をしていたからなぁ……。
里の教えを破っちゃいけないんだぞと揶揄っても馬耳東風。
全く効く耳を持ちやしない。
いつか相棒の里に帰ったらセフォーさんとシェファに報告してやる。
アイツは鉄の掟を破ってふしだらな生活をしていました、と。
「努力しよう。むっ?? あの明かりは何だ??」
シュレンが一際警戒した声を出すと二階の窓にぼぅっと映る小さな明かりに鋭い視線を向けた。
「蝋燭の火か??」
恐らくこれが考え得る最善の答えだと思うけど。
「だろうな。窓が開くぞ……」
「「……ッ」」
蝋燭の朧げな火が窓に近付き、その明かりが鮮明になると俺達の間に強烈な緊張が走る。
息を殺し、気配を殺して蝋燭の明かりを見つめていると屋敷の窓が静かに開かれた。
「……」
開かれた窓から現れたのは一体の大蜥蜴でありその風貌は遠目でも鍛えられた者であると判断出来るものだ。
月明かりに照らされた個体は俺達が使用する宿の角部屋に向かって蝋燭の火を大きく回して円を描いていた。
「おい、あれって……」
「あぁ、恐らくこの宿の二階部分に奴の仲間達が潜伏しているのだろう。そしてあの合図は恐らく異常が無い事を示している筈だ」
「定時連絡って奴か。今、何時頃か分かる??」
「――――。日付が変わる頃だ」
シュレンが夜空に浮かぶ星の位置を確認してから話す。
「よぉぉ――し。これでまた一つ新たな情報が入手出来たな。ニシシッ!! テメェ等の情報を少し――しずつ入手してボッコボコのギッタンギッタンにしてやるから待っていろよ??」
俺達に不必要な仕事を押し付けた事を後悔して頭を垂れろ、そして恨むのなら今回の事件を企てたお前達の上司を恨みやがれ。
「中々に凶悪な面持ちだな」
「そりゃあ不要な仕事を押し付けられたんだからな。憤るのは当然さ。さてと、そろそろ相棒が屋敷の裏側の監視の任務から帰って来るな。フウタを起こして監視の任務の交代といこうや」
「承知……、と言いたい所だが。奴を起こすのには少々勇気が必要なのだが??」
シュレンの言葉を受けて件の彼に視線を送ると。
「ハァンッ……。もっとぉ……」
あの馬鹿野郎は枕を美女と見立ててギュっと抱き締めており、先程まで着用していた寝間着は部屋の隅へと追いやられ。下着姿で枕をヒシと抱く姿は容易に嫌悪感を抱かせる威力を備えていた。
無意識の領域に潜むのはその者の本来の姿であると言われているが、恐らくあの寝姿がフウタの真の姿なのだろう。
素直に言い表すと気持ち悪いの一言に尽きるぜ……。
「油断したら抱き締められそうだな。まっ、監視の任を組んだ相棒なんだから起こす役割は譲るよ」
屋敷の二階の窓が閉まっているのを確認すると疲労感、睡眠欲等々。様々な感情を含めた巨大な溜息を吐いた。
「むぅ……。これも修行の一環だと思えば良いのか……」
そうそう、気色悪い寝相の鼠から攻撃を受けないで起こす訓練さ。
シュレンが本当に気持ち悪いモノを見つめる様な瞳を浮かべると今もきたねぇ寝相で眠っているフウタの肩に優しく触れた。
「フウタ。時間だ、起きろ」
「うぅんっ。もうちょっとだけぇ……」
うっぇ、気色悪っ……。
抱き締めた枕を美女のだと思い込んでいる夢見心地の野郎は腰をヘコヘコと動かして男の象徴である一部分を枕に擦り付けており、夢の中ではまだその最中なのか。感情が高ぶるに連れてその動きが激しくなって行く。
「ふざけるな。いい加減に起きて……」
シュレンが片膝をベッドの上に乗せて本格的に起こそうとした刹那。
「ふふっ、我儘な子猫ちゃんめっ……」
「うぉっ!?」
フウタが小柄な彼の体をヒシと抱き締め、己の寝床で大変親密な密着具合のまま寝転がってしまった。
「止めろ!! そ、某はそちら方面に興味は無いのだっ!!」
彼が寝惚けている大馬鹿野郎の横っ面を叩くがそれでもフウタは目覚める素振を見せず。
「もぅ……。ここまで来たんだから最後までしちゃおうぜ……」
それ処か現実の彼の行動を夢の中の美女に反映させてしまった。
多分、だけど。あの馬鹿野郎が今見ている夢は美女とあまぁく絡んでいる場面だよな。
ほら、その証拠として夢の中の彼女の性欲を目覚めさせようとしてシュレンの尻を擦っているし……。
「ふざけるな!! いい加減にこの最低な手を退けろ!!」
シュレンが両腕の拘束を解こうとするが、獰猛な獣が一度食らいついた獲物は決して外さない様に夢現の彼はより強力な力でシュレンの体を抱き締めてしまった。
はぁ――……。一体いつになったら交代出来るのやら……。
呆れにも陽性な感情にも捉えられる溜息を長々と吐いて窓の外に視線を送ると宿の部屋が本当に静かに開いた。
「交代の時間だ。俺は暫くの間休む……。む?? 貴様等、そこで一体何をしているのだ」
ベッドの上で行われている格闘技戦を捉えたハンナが険しい瞳で問う。
長時間立っていた所為か彼の瞳は疲労の色が目立ち、只でさえ怖い瞳がより強烈な怒気を帯びている。
「交代の時間を告げようとしてシュレンが起こそうとしたんだけど……」
「こ、こらっ!! 貴様!! 止めろ!!」
「やんっ……。俺様、そこが弱いんだぜ……」
「――――。寝惚けた小鼠に襲われてしまったという訳か」
そういう事。
そんな意味を含ませて彼に対して一つ頷いてやった。
「シュレン、大馬鹿者を起こすのは少々コツが必要なのだぞ」
ハンナが左の腰からすぅっと剣を抜剣しながら今も寝技の応酬が行われているベッドに近付いて行く。
あ――、多分。アレを行うんだな……。
俺も何度か食らった事があるけど滅茶苦茶痛いんだよねぇ……。
「い、いや。某でも流石に小太刀で切り刻むのは憚れる」
「違う。剣の腹で大馬鹿者の頭を……。思いっきり叩けばいいのだっ!!!!」
この状況を知らない者があの場面を捉えれば恐らく。
『ひ、人殺しぃぃいい!!』
と、口を揃えて叫ぶだろう。
ハンナが抜剣した剣を高く掲げると手元でクルっと回転させ刃先では無く剣の腹の真正面を大馬鹿野郎の脳天に向け、そして何の遠慮も無しに勢い良く振り下ろす。
そして鉄が人体の一部である頭部に直撃すると思わず顔を顰めてしまう鈍い音が深夜の宿屋に鳴り響いた。
「いっでぇぇええ!! な、な、何っ!? 星の人生が終わった!?!?」
両目に大粒の涙を浮かべたフウタが勢い良く上体を起こして左右の様子を窺う。
「フウタ。交代の時間だぞ」
「あ、あぁ。そうだったんだ……。ってか、お前ぇその装束の乱れ具合はどうしたんだよ」
顔全体を追っている装束は見事に剥がれ落ちて端整な顔に位置づけられるシュレンの顔は見事に露呈し、横着者の絡みによって胸元もかなりのはだけ具合だ。
「分かったぞ!! 俺様の寝相が素敵過ぎて辛抱堪らずに襲うとしたんだろ!? 駄目よ?? 俺様の体が美味しそうに見えても……。俺様はぁ女の子が大好きなんだからねっ」
フウタが可愛らしい所作で片目をパチンッと瞑ると。
「き、貴様ぁ。某がどれだけ大変な思いをしたのか知らぬ様だな!!!!」
「びぃぃええええ!?!?」
その姿が癪に障ったのだろう。
シュレンが懐からクナイを取り出して何の遠慮も無しに彼の太腿に突き刺してしまった。
あはは、さっきは躊躇していたのに今のくっだらねぇ仕草でプチっと切れちまったんだな。
「よぉ、フウタ。これから朝まで監視するんだ。丁度良い気付け薬になったんじゃねぇの??」
窓際から己のベッドへと戻り、清潔なシーツで包まれた布団を被る。
あぁ、すっげぇ心地良い……。こんな質素なベッドに極上の心地良さを感じるなんて思わなかったぜ。
ここ数日は野宿が主だったからなぁ……。今日はこのまま静かに朝まで眠りましょう。
「だとしても!! 相棒に刃物をブッ刺すなんておかしいだろうが!!」
「五月蠅い。某は窓から監視の任に就く。貴様は屋敷の裏手へと向かえ」
「嫌だね!! 俺様が窓から監視するんだよ!!!!」
後はこのクソうるせぇ雑音がなけりゃ最高なんだけど、人生とは中々上手く行かないと言われている様に収まる気配が見えやしない。
ベッドの上で俯せの状態に移行すると市場でまぁまぁの安い値段で売られている硬くも柔らかくも無い枕を後頭部に当てて雑音を遮断しようとするがそれは叶わず。
「そこの小鼠……。いい加減に黙らないとその口を縫い合わせるぞ」
「やれるもんならやってみやがれ!! 少し位女にモテるからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!! このほぼ童貞野郎が!!!!」
「ほぅ、そうか……。ではその命……、貰い受ける!!」
「ぎぃえっ!? し、真剣は駄目だってぇ――っ!!!!」
相棒が乱痴気騒ぎに参戦して丁度良い塩梅の暴力を揮い、横着な小鼠を部屋から叩き出して漸く静寂が訪れてくれた。
意識が夢と現実の境目で右往左往していると東の空から巨大な光の玉が大欠伸を放ちながら出現して全世界に眩い光を齎す。
その光から顔を、体を背けると苦痛も辛苦も存在しない幸せな世界へと旅立って行ったのだった。
お疲れ様でした。
本タイトルにも記載した通り、彼等の情報収集は遅々足るものとなります。人質救出作戦まで数話挟みますので予めご了承下さいませ。
さて、皆様の温かな応援のお陰でブックマークが四百件に近付いて参りました。
まだまだ先の話ですが四百件に到達した際には日頃の感謝を籠めて番外編を更新しようと考えております。
更新する時には後書きにてお知らせしますのでそちらも読んで頂けたら光栄です。
それでは皆様、お休みなさいませ。