用語集6
用語一覧
樹教
機関
樹教
死喰いの樹の誕生により死の概念自体が変わった後、過去にあったほとんどの宗教はその意味をなくし衰退した結果、縋るものが無い人々が死喰いの樹へ信仰を始めたのがきっかけで起きた宗教である。
『死喰いの樹は誰にでも平等な死をお与えになり、苦しみをもお与えになる。だから、沢山の人々が死によって同じ経験をし、同じ自死欲という感情を持つ。それによって樹はもっと大きな力を得られるだろう。そして、いつの日か世界を滅ぼした不死の王の力すら超えこの世界の人々全てを飲み込み、我々を死の安息へと導いてくれるだろう』
これが、樹教の基となっている考え方である。
そして、10年前に漆我紅による、自死欲感情生命体の暴走事件により、活動が活発化。その後、彼女は行方不明とされていたが、1年前護衛軍旅団長である止水題の殺害と共に教祖になったという情報が世間に広がり、危険思想団体として認定される。組織構造の全貌は明らかになっていないが、幹部達はコミュニケーション能力の有する感情生命体であるという噂さえある。
機関
特異能力者の保護と教育をするために筒美封籐が作った護衛軍直轄の学校。訓練生と保護生に分けられ、訓練生は自ら大衆のために命を懸けたいと思う生徒だけで構成されている。また、その確認は一年に4回ほどされ、何度も生徒たちに護衛軍の仕事は命を懸けるものであるという説明を現場の見学をさせている。現校長は護衛軍大将の成願家保が務めるがお飾であり、ほぼ絡むことはない為問題のある生徒以外認知が薄い存在である。その為、主任として大将補佐である泉沢拓翔が教育等の仕事を全て兼任している。
望んだものに特異能力や筒美流奥義の訓練をしたりして、人材を育てる。また、総合的に優秀な生徒には特異兵仗が贈与され、護衛軍への幹部待遇が用意される。
色絵翠の場合は何度も確認を取ったうえで訓練生になっていたが、丁度特異兵仗を取得した時期に家の問題があり、瑠璃のことを他人に任せられなくなった為、護衛軍への入軍を拒否。護衛軍からは困惑されそれでも命にかかわることなので彼女の意志を尊重し、入軍することを強要はしなかった。そんな状況の中で翠は一番権力があるであろう元大将への瑠璃の軟禁を解くためのコネを得るために『紅葉との模擬戦で私を負かせば護衛軍に入ってもいいよ』という発言 (結果的に言えばこのおかげで紅葉の願いは叶ったが)をしてしまったので、護衛軍からは能力は認められているものの扱いにくい存在として見られている。