用語集 3
用語一覧
護衛軍
ERG
衝動
護衛軍
贄の命を保護する為に、数十年前に日本政府が筒美流奥義の開発者である筒美封藤に依頼し、作った軍組織である。特異能力者の特性上と人材確保の為に、国立大学附属病院と共同の施設に本部がある。また全国の支部も地方病院と共に存在している。
更に、護衛軍に所属しているものは大半は筒美流奥義取得の為に医療系の知識を学んでおり、介護や看護、中には医師や薬剤師の免許を持っている人間さえいる。普段は、医療系従事者であったり、感情生命体等の目撃報告があった際に動くという形になっている。
兵器、武器等の所持は認められるが、感情生命体には通常兵器が兵器としての役割を果たせない状態。筒美流奥義によって兵器を強化し彼等に損傷を与える事が出来る。また、護身用として銃などの武器の所持を一般人にも認められてはいるが、そこまで効力は無い為、人間に対しての犯罪に使われがちである。
護衛軍に入る為には年に一度四月始めに行われる採用試験を受け、それに受かる事が必要とされる。特異能力を使える人間は准尉以上に採用される。紅葉の同期は皆かなり優秀な力を持っていた為全員尉官以上で入軍した。紅葉は抜きん出て筒美流奥義を使う事が出来たため、佐官クラス特異能力者に匹敵する力はあるが元大将の孫という事でコネを疑われる事を嫌がり、入軍試験で戦った黄依と同じニ尉官から始まった。
護衛軍の階級とそれに当てはまる人間。位の上から ()は人数
大将:全体の司令や機関の校長を勤める (一人)
初代大将:筒美封藤
二代目 (現)大将:成願家保
旅団長:日本外で存在している国の安全管理を監視する (一人)
先代旅団長:止水題
現旅団長:浅葱氷華
大将補佐:大将の補佐として、テロ対策や特異能力者の人材確保や教育を務める (二人)
現大将補佐:機関の顧問を勤める泉沢拓翔
現旅団長の妻で妊娠中の天照 (浅葱)輝
佐官
一から三佐まであり、護衛軍の上位幹部を務める。作戦立案、特異能力による周囲の殲滅戦や通常の感情生命体なら対多数でも対応可能である。また、特に強力で重要な特異能力を持つ人物もここに入る。
現一佐:所要、踏陰蘇芳
現二佐:香宮洪
現三佐:操朝柊
尉官
一から三尉まであり、護衛軍の幹部として扱われるいわゆるエリートと呼ばれる位。世間で事件になるような感情生命体の退治や機関に行きそこの生徒達に戦い方を教えるような仕事がある。機関から入った特異能力者は基本この位から始まる。また、入軍試験で優秀な成績を収める事が出来ればこの位から始まる事ができる。
現二尉:筒美紅葉、霧咲黄依、操白夜
現三尉官:蕗衿華、水仙薔薇
准尉
おおよそ一般人を遥かに上回る戦闘能力を持つ。強い方ではオリンピック選手だろうが身体能力のポテンシャルが全然違うレベル。また、特異能力者の中でも不完全にしか特異能力を使えないものもいる。
曹
曹長と一から三曹がいる。おおよそ一般人を凌ぐ戦闘能力を持つ。強い方では大体プロのアスリートレベルくらい。戦闘員はこの位が一番多い。入軍事件では大体の人間がこの位から始まる。
士
士長と一から三士がいる。所謂非戦闘要員であり、医療系の仕事に従事している。完全に別な位であり、士長以上の昇進も無い。また、入軍試験などはなく専門の大学などを出ることによって直接入る事が出来る。
ERG
現実だとCGS単位系における仕事・エネルギー・熱量の単位である。
また、心理学者のアルダファーが作った理論に、人間の三大欲求を表す際につけたERG理論という物がある。これはExistence (生存欲求)、Relatedness (関係欲求)、Growth (成長欲求)の頭文字を取ったものである。
作品上では、感情生命体から放出される、感情生命体の構成要素ともなっているエネルギー体である。石油などの代替品にもなり、ERGを用いた電気発電なども行う事が出来る為、死喰いの樹発生後も人類は文化的な生活を送る事が出来た。
基本的にERGを吸い込む事で人間は感情を脳に発生させられるが、筒美流奥義の使用者や特異能力者はその影響を受けずにERGを分解し、エネルギーや武器として使う事ができる。また、Emotional Realized Gasの頭文字をとったものである。ガスと表現されているが割合的に気体である物が多いだけであり、同温度同気圧でも気体液体固体というどの状態でも存在する事が出来、物質の状態はERGが内包する感情 (神経伝達物質等)により変化してくる。通常空気中にある多くのERGは死喰いの樹の葉から放出されたものであるが、上空から地上に降りてきている間の期間に自然分解され危険性がなくなる為、自死欲のERGは"地上では"ほぼ無害である。上空は危ないから、飛行機などの存在はない。基本海を渡る際は船によって使われる。
衝動
一部の感情生命体は空気中に存在している無害な状態のERGを自身の感情に濃度の濃い状態へと汚染したり、濃度の濃いERGを周囲に撒き散らす能力を持つ。その能力の名前を衝動と呼ぶ。傾向的に強い衝動を持つ感情生命体は特異能力は持ってないとされているが、衝動自体が特異能力という説もある為、特異能力の二つ持ちがあるように一概にそうであるとは言い切れない。衝動の強さは感情生命体によって変わり、強ければ熟練の筒美流奥義の取得者や特異能力者によっても対処しきれない場合もある。