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53 レベルアップと上位モンスターの知性


【レベルが3上がり11になりました。】

【巻き付きがランク8になりました。】

【ジャンプがランク9になりました。】

【隠密がランク4になりました。】

【気配察知がランク5になりました。】

【水弾丸がランク8になりました。】

【パラライズニードルがランク4になりました。】

【ポイズンファングがランク4になりました。】

【サーチがランク4になりました。】

【ウルトラソニックがランク3になりました。】

【ウインドカッターがランク3になりました。】


 メッセージさんの声が聞こえてきた。

 最初の頃は、驚かされているのを楽しんでいるかのようなメッセージさんだったが、前回のラージバットとの対戦の時は、メッセージさんの声を聴くだけで、勝利へ近づいているような気にさせてくれた事を思い出した。


「こうして聞いていると、久しぶりに会った友人のような気がするなぁ。」


 メッセージさんの声を聴き終わった後に、つぶやいた。


「えっ!師匠!誰か近くにいるんっすか?」


 ギィが不思議そうな顔でたずねてきた。


 メッセージさんの声を聴いていると、一人で戦っていたころを思い出し、その時の癖で、独り言をつぶやいてしまっていた。

 少し恥ずかしかったので、ごまかしてみた。


「前回、死闘を繰り広げたラージバットとの闘いを思い出して、強敵だったラージバットを友人と思ってしまったのかも・・・・。」


「強敵と戦ったら、友達になるっすかぁ~。 強い方々の考えることは難しいっすねぇ~。」


 やはり大分無理があったのだろう、ギィは不思議そうな顔をしていた。


 あまりごまかせずに、悩んでいたので、いそいで違う話題をふってみた。


「おっ!おうっ!と、ところでギィ今回の戦いで何かスキルを獲得したかわかるか?」


「あたらしいスキルっすか? そうっすねぇ~、最後の攻撃がなんかスキルになったみたいっす。爪剛回転撃っていうっす。かっこいいっしょ!」


 ラージバットとの戦いのとどめに、ギィが繰り出していた大技だった。

 ぶん回しの後に、回転しながら勢いをつけて、両手の爪剛撃で強力なダメージを与えていた。


 ギィも、かなりレベルが上がっていたようだ、強くなると、一緒に戦う際、安心が出来るなぁ〜。

 安心出来るといえば、ギィの皮鎧ってなんだったのか気になったので聞いてみた。


「ギィ!ラージバットのウインドカッターを食らったのにあまりダメージを受けていなかっただろ? あれは何だったんだ?」


「皮鎧っすか! あれ体の表面がめっちゃ硬くなるっす。 でもあんなにダメージを防げるなんて思わなかったっすよ。 びっくりしたっすね〜!」


 キルアント族の綱外郭みたいなものか、種族によって、名前が違うってことだろうな。


「今回の戦いで、何か気づいた事はあるか?」


「師匠が強かったっす!」


「そうじゃない! ラージバットについて何か気づいたことは無いか?」


 戦いの最中に、ラージバットが罠を張ってきた事に気づいたのか聞きたかった。


「そういえば、途中で急降下して来て、師匠が言ってた爪攻撃かと思ったら、素早さ減少の魔法が来たのには驚いたっす。 あっ、そういえば、急降下の前に、ウインドカッターの回数が違っていて、あれ、失敗したのかと思ったっしょ。あれにはだまされたっすねぇ。」


 やはり、ギィも一応気が付いていた。

 ポイズンバット達は、何度戦っても、同じパターンで攻撃を仕掛けてきていた。

 しかし、ラージバットは、罠を張ってきていた。

 罠を張るためには、ある程度の知能が必要になる。

 ラージバットはその知能を備えているということだ、だとすると、ラクーン洞窟の主であるグレートリザードはかなりの知能を持つと考えられた。

 体が大きくて、硬く、数多くの魔法を使うだけの巨大モンスターから、フェイントや罠、おとりを張った攻撃まで仕掛けてくる可能性が膨らんでいった。

 今の自分は直接攻撃での対応が中心だった。

 これから先は、チームでフェイントや罠を仕掛けて戦う手段を身に着けていかないといけないと感じていた。


「ギィ!今回の戦いで、分かった事もあったし、レベルアップも出来たと思う。明日は、メーベル女王との謁見があるので隠れ洞窟まで、戻るとしよう。」


「はい!師匠!自分もかなり疲れたので、ゆっくりと休みたいっす。」


 ギィは、今まで余裕で戦える相手ばかりだったから、今回のラージバットとの闘いは緊張感もあり精神的にも疲労があるだろうと思った。

 帰り道は会話もなく、のんびりと戻って行った。


 しかし、自分は久しぶりのレベルアップ!

 メッセージさんの声を久しぶりと思うくらい久しく見ていなかったので、帰り道を進みながら見ることにした。


「ステータスでろ~!」


 ーーーーーーーーーー


【名前 】 なし

【種族 】 ラージスネーク


【ランク】  F

【レベル】 11/15(up)

【保護】 (ギイ&アリス)


【HP】  630/1645(up)

【MP】 1850/3560(up)


【体力 】 259(up)

【力  】 276(up)

【知力 】 212(up)

【素早さ】 284(up)


【物理攻撃力】 970(up)

【魔法攻撃力】 776(up)

【物理防御力】3440(up)

【魔法防御力】3568(up)


【通常スキル】

 噛みつき ランク7

 牙    ランク7(+320)

 巻き付き ランク8(up)

 ジャンプ ランク9(up)

 魔力操作 ランク8

 隠密   ランク4(up)(MP=30 TIME=60min)

 気配察知 ランク5(up)


【特殊スキル】

 卵の隔壁      ランク8(×16)(up)

 水弾丸       ランク8(MP=1)(up)

 水弾丸(改)    ランク6(MP=15)

 鋼外殻       ランク4(MP=80 TIME=60min)

 パラライズニードル ランク4(MP=10)(up)

 ポイズンファング  ランク4(MP=15)(up)

 サーチ       ランク4(MP=20 TIME=5min)

 ウルトラソニック  ランク3(MP=50 TIME=60s)(up)

 ウインドカッター  ランク3(MP=40)

 共有意思      ランクZ(ギイ&アリス)


【耐性】


 毒耐性  (中)

 麻痺耐性 (中)


ーーーーーーーーーー


まあ、特に新しく獲得したスキルがあるわけでもないので変わらないなと思った。

しかし、HPは約1000位減っていた。

ギィを守る為にかなりダメージを受けていたせいだろう。

MPは半分くらい残っていた。

魔法はかなり使用していたが、まだまだ、余裕があった。

ラージバットはおそらく格上のモンスターのはずだった。

そのラージバットとの戦いのあとですら、半分のMPが残っていることにおどろいた。


あと、ジャンプがランク9になっていた。

戦いの最中、移動はすべてジャンプをしていたからだろう。

ランクMAXは10なのかわからないが、ゲームでは10が一つの区切りとなっていたので、ジャンプのランク9はかなり気になった。


ギィとアリスを保護対象となっているが、この保護の効果がまだわからなかった。

自分と同じように、攻撃を受けたスキルを獲得できるわけではない。

進化の数値が多きか、小さいかはステータスを見ることが出来ないのでわからない。

・・・未だ、謎の項目だった。


まあ、いつかわかるだろう!


気軽に考えることにした。


隠れ洞窟の南の居住区に戻ったら、アリスが自分たちの帰りを待っていた。


「おかえりなさい。 早かったですわね。」


「アリスちゃん!ただいま! あのねラージバットと戦ったんだよ。」


仲の良いギィとアリスはいつものように話し込んでいた。


自分は明日のメーベル女王との謁見について、ケッセイの危険性について考えていた・・・。

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