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139 進化とインフォメーションさん②

 これまで、何度も見てきたステータス画面が現れた。もう、普通に使っているが、これは本当に便利だった。


 ギィやアリスに直接聞いた訳ではないが、使っていそうな所を見たことがない。それに、なんとなくわかるって言っていたからきっと画面としてみることはできないんだと思う。そういう意味では異世界転生者である自分のオリジナル魔法!?ユニークスキル!?といったところなんだろう。


 まあ、自分の能力上、関連のないスキルが並んでいるから頭で把握するのはだいぶ難しいから丁度良かったといえはその通りだった。


 そして、このステータス画面の便利さをさらに効果的にさせる出来事が起こった。それは、メッセージさんがインフォさんに進化したことだ。今回の進化で特に驚いたことだった。それに、もしかすると、これからさらに進化することで他人のステータスを見ることが出来るようになることもあり得る。異世界転生のライトノベルの定番中の定番である”鑑定”だ。どの程度先になるかわからないが、楽しみの一つであることに違いない。


 ワクワクするな。


「よし、ステータス画面がでたぞ。これが進化後の自分の能力だな!」


 ーーーーーーーーー

【名前 】 なし

 NEW)【種族 】 ヒュージスネーク

 NEW)【状態 】 通常


 NEW)【ランク】 E

【レベル】 1/15

【保護】 (ギイ&アリス)


【HP】 3045/3045(up)

【MP】 4460/4460(up)


【体力 】 420(up)

【力  】 400(up)

【知力 】 300(up)

【素早さ】 380(up)


【物理攻撃力】 1640(up)

【魔法攻撃力】 1312(up)

【物理防御力】 5700(up)

【魔法防御力】 5700(up)


【通常スキル】

 噛みつき ランク8

 牙 ランク8(+640)

 巻き付き ランク8

 ジャンプ ランク9

 魔力操作 ランク10

 【空間魔法 BOX ランク1(MP=30)】

 隠密 ランク5(MP=30 TIME=60min)

 気配察知 ランク5 

 共有意思 ランクZ (ギイ&アリス)

 【NEW)通信 ランク1(+)】

 スプリングチャージ レベル2(MP=40) 

 NEW)ポイズンニードル ランク1(MP=50)


【特殊スキル】

 卵の隔壁 ランク9(×19)

 水弾丸 ランク8(MP=1)

 水弾丸(改) ランク7(MP=10)

 鋼外殻 ランク5(MP=80 TIME=60min)

 パラライズニードル ランク5(MP=5)

 ポイズンファング ランク5(MP=5)

 サーチ ランク5(MP=20 TIME=5min)

 ウルトラソニック ランク4(MP=50 TIME=60s)

 ウインドカッター ランク3(MP=40)

 直感 ランク1(MP=100 TIME=60min)

 ファイヤーボール ランク1(MP=20)

 ニードルショット(麻痺) ランク1(MP=10 10連射)

 狂暴化 ランク1(MP=ALL TIME=5min)


【耐性】

 NEW)毒耐性 (大)(up)【拡張】(+)

 NEW)麻痺耐性(大)(up)【拡張】(+)

 NEW)疾病耐性(中)(up)【拡張】(+)

 ーーーーーーーーー


 進化してヒュージスネークとなっていた。ランクはEとなっている。しかし、ライトノベルなんかでいうところの冒険者ギルドが制定しているランクではEランクは初級冒険者となっていることが多い。


「う~ん、自分が初級冒険者と対峙したとして、負ける気は全然しない。まあ、ライトノベルで出てくる冒険者が基準だったらなんだけど・・・。でも、基準がないから、このランクって今の所全く参考にならないんだよね。そもそも、冒険者ギルドがあるのか。いや、人間自体がこの世界にいるのかすらわからないんだけどなぁ」


 自分のしっているランクと今のランクが同じだとしたら、この世界の人間は恐ろしく強いことになる。しかし、今そんなこと考えてもこのラクーン大洞窟に人間がいるわけではないから考えるのはやめておくことにした。


「スネーク、ラージスネーク、ヒュージスネークと進化して、F、G、Eとランクが上がっているからこの後はD、C、B・・・と続いていくんだと思う。とは言っても、他人のステータスを見れるわけでもないし、モンスター達がランク付けしているなんてこともおかしな話だから、これも、今考えても仕方がないか」


 気持ちに余裕が出てきているのか、細かいところに意識が飛んでいた。そうして、ステータスを眺めていて気が付いたことがあった。


「インフォさんはステータスに現れないんだな。とすると、自分とは別の存在ということ!?だよね。でも、見ることはできない。・・・が、声をかけると返事をしてくれる。不思議だ。つまり、自分の声が届く範囲に存在している。もしくは、自分の考えたことがどこか別の場所とつながっていてそこに存在している誰かとつながっている。う~ん、情報がなさ過ぎて考えてもよくわからない。ちょっと聞いてみようかな」


 インフォさんは何らかの情報をくれるということだから、考えるよりもとにかく聞いてもいいんじゃないかと思った。


「インフォさん!インフォさんは誰なんですか?」

「現在、それはお答えできない質問です」

「なんだ!答えてくれないかい!!」


 思わず突っ込みを入れてみたが、やはり答えてくれない質問だった。ただ、”現在”という言葉を入れている以上いつか答えてくれるのかもしれない。インフォメーションさんがいつか鑑定さんに変わったら、教えてもらえるのかなぁ!?


「まあ、深く考えすぎても先に進めないから、次だ次!今回の進化でかなり変化が起きているもんな。1つずつ解決していかないと時間ばっかりすぎていくしな。それにしても、いや~まさかこんなに早く手に入ると思ってもみなかったもんな。これやっぱり、離れていても、交信ができるっていう能力だよな”通信”ってさ」


 そう、でかドブネズミ戦では非常に欲しかった能力の一つだった。相手が連携を取ってくる場合、こちらが声に出さずに情報交換を行えるとしたら、それだけでも、戦いに幅が広がるってもんじゃない。


 そんなことを思い出しながら、さっそく気になっていた通信の横にある(+)を見た。これはきっとギィとアリスが追加されるはずだと踏んだ。


 そして、何時ものように(+)を見ながら集中してみた。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「あれ!何のアクションも起きないな。どうしてだろう」


 そして、もう一度同じように(+)を見て集中してみたが、変わらなかった。やり方を間違えたのかと思い、声に出してみたりと色々してみたが、何のメッセージも流れてこなかった。


「う~ん、どうしてかな。あっインフォさんに聞いてみればいいんだ」


 今まで自分で考えることで解決してきたから、誰かにたずねるということに中々慣れなかった。でも、いまはインフォさんに聞くことが出来るんだ。側に教えてくれる人がいるのはなんだかうれしいなと思った。


「インフォさん!通信の横にある(+)の使い方教えて?」

【申し訳ありません。質問の意味が分かりかねます】


 なんでだ?教えてくれるんじゃなかったのか?


 ちがう!最初は色々と教えてくれていた。もしかすると、質問の仕方が悪かったのかな。いや【質問の意味が分かりかねます】って誰が聞いても質問の仕方が悪かったとしか思えないな。


 すまん!インフォさん


「だとすると・・・インフォさん、通信について教えてもらえますか?」

【通信可能な対象を登録して、通信可能距離内での通信を行います】

「おっ説明してくれた。でも、登録出来なかったのはなぜだ?」

【登録対象者は保護された状態で5m以内の対象者となります】

「とすると、登録対象者はギィとアリスで間違いないが、今は側にいないから登録できないのか。ありがとうインフォさん」


 声に出せばつぶやきであっても、インフォさんには聞こえているということになるのか。便利なのかそうじゃないのか今はまだよくわからないな。しかし、新しいスキルに関して調べる時間の短縮になるのは間違いない。インフォさんは凄いと改めて感心した。


「次は~~あっ、ポイズンニードルっているスキルを獲得している」


 これで、毒攻撃手段は2つになった。ポイズンファングと中距離のポイズンニードルだ。これまで、水弾丸やウインドカッターといった遠距離攻撃手段を中心として戦ってきた。強大な防御力に、素早さに関するデバフ、そして、遠距離魔法。今の所このコンボを中心に戦ってきている。


 これから降りて行くラクーン大洞窟の地下2階で、ウルトラソニックに耐性を持っていたり、視界が妨げられるような環境での戦いがないとも言えない。そうなってくると、近接戦闘が避けられなくなるかもしれない。そのまま、遠距離攻撃で行けるかもしれないが・・・・。


 まあ、丁度、毒攻撃で、しかも、近接~中距離攻撃のスキルが手に入った。ならば、進化で体力的にも、防御力もかなり強くなったはずだから、次の地下2階では近接戦闘を経験しておくのもいいかもしれない。


「うん、そうしよう。それに、ドブネズミ戦術もあるし、もしも、厳しいときは遠距離攻撃にシフトしていけばいいからな」


 ドブネズミ戦術とは、ドブネズミ戦でドブネズミ達が使った方法。前に出てきた1匹に攻撃を仕掛けようとしたら、両サイドもしくは後方から挟み撃ちにする戦術の事。


「新しく気になったことは、後一つだな。耐性の横についている【拡張】なんだけど、これなんだろう!?耐性を広げる!?耐性の効果を上げる!?でも効果はすでに表示されているし、ってあれ耐性が一つ増えてる!」


 いつの間にか、疾病耐性が追加されていたことに気が付いた。


「あぁぁぁ。もしかして、戦闘後に体が火照っていたのは、何かの疾病の状態異常だったからかもしれない。戦闘中もデバフがかかった状態で戦闘をづづけていたのかな。思いの外戦闘が厳しかったのは、戦術だけではなかったかもしれない。しかし、今となっては、いい経験になったのは間違いない。今後は気をつけよう」


 状態異常に気をつけようと考えた時に、ステータスの1つの項目に気が付いた。


「そういえば、【状態】っている項目が増えていた。これは、状態異常時の体の状態を教えてくれるのか!だとすると、戦闘中はこまめに気をつけて置けば、何らかの対処ができるかもしれない。進化して、色々と細かいところがアップグレードしているんだなやっぱ強えーよ」


 色々予想してみたが、さっぱり気が付かなかった。しかし、ふっとインフォさんに頼ることを思い出した。


「今まで、自分で考えるしかなかったから、なかなかインフォさんにたずねるっている考えが浮かんでこないんだよな。わかればすぐなのに・・・。まぁ、そういうわけだから、インフォさん!耐性にある拡張について教えて下さい」

【効果対象者に対して、耐性を付与します。消費MP=100です】

「インフォさん!登録できる範囲を教えて下さい?」

【効果登録対象者は保護された状態で5m以内の対象者となります】

「そうか、やっぱり5mなんだな。拡張はMPを使うのか、これもギィとアリスに限定的な感じでいいだろうな。まずは、使ってみないとわからないな。いずれにしても、スキル確認はこんなもんかな」


 スキル確認がひと段落したので、しばらくゆっくりしてみた。サイズが大きくなったので、通りすがりのキルアント族達が2度見していくのが、少し面白かった。しばらく眺めていたが、近くを通るキルアント族が少なくなって行くのを感じた。


「今日の終わりはそろそろだな。後は、この体での身体能力を検証が必要だが・・・それは、明日でいいか」


 進化後、寝てばっかりだなと思いながらも、この体になじむためにも丁度いいかもなとかってに理由をつけてやっぱり普通に眠りに入った。

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