表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/238

100 ギィとアリスの危機!

記念すべき100話です。

読者の皆様のおかげで書き続けることが出来ました。

これからも頑張って行きますのでよろしくお願いいたします。

 ギィとアリスが問題ないとしたら、狙うは正面の敵モンスターだ!


 それにしても、なぜ攻撃してこないんだろう!?


 まあいいか、攻撃してこないならそろそろこっちから攻撃すればいいだけだ!


 ドブネズミは速さはあるが、直線的な動きが多いので、大体のスピード感覚はつかめていた。


 ジャンプを使って、タイミングを合わせれば何とかなりそうだ!


「よし!いくぞ!」


 自分が様子を見ていた為、敵モンスターの動きも止まっていた。


 今がチャンスと思いジャンプで距離を詰めた。


 正面のドブネズミは対応しきれず、慌てて移動を開始した。


「今更動き出しても、遅くないかい!」


 噛みつきで一気にとどめを刺すことも考えたが、なんとなく汚い感じがして躊躇してしまい、水弾丸に変更した。


 水弾・・・



「きゃぁーーー!」

「うわっちぃっ!!」



 ・・丸!ビュシューーーーン!


 水弾丸を発射しようとした瞬間、ギィとアリスの悲鳴が聞こえてきた。


 そのため、水弾丸の軌道がそれてしまった。


 当たったか・・・・ってない!いや、かすったか。


 ギィとアリスが気になる・・・。


 確認したいが・・・。


 ドブネズミはどうする!!?


 正面のドブネズミがどうするかを見ていた。


 水弾丸がかすったことがよかったのだろう。


 ドブネズミは後ろに下がって行った。


 よしっ!今のうちだ!


 ギィとアリスはどうなっている!?


 アリスの方を見ると、初撃を食らった後、後ろに下がってドブネズミから距離をとっているようだった。


 そして、向かってくるドブネズミに対して硫酸弾を打ち牽制していた。



 次に、ギィの方を見ると、攻撃してきた後ろのドブネズミの方を向いて、丁度攻撃を仕掛けようとしていた。


「ギィ!挟み撃ちにあっているぞ!そのままだと危ない!一旦戻ってくるんだ!」


 そう声をかけると、ギィはこちらに気がついて動きが止まっていた。


 危なっ!!


 止まっていたギィに対して、正面にいたドブネズミがギィに向かってきていた。


 ドブネズミは噛みつき攻撃をするために、大きく口を開けて牙を光らせていた。


 ギィは右から迫ってくるドブネズミに気が付いた。


 即座に、後方にバックステップで下がり右からのドブネズミをかわした。


 ズシャシャシャャャァァァアアア!


 ドブネズミは前方に勢いよくしゃがみこむようにして滑って行った。


 しかし、後ろに下がった後、自分の方に戻ってくるために前に進もうとしたギィに対して左から光る影が迫っていた。


 ドブネズミが猛スピードで突進してきていたのだ。


 バックステップから前進するためにギィは体の動きが一旦止まっていた。


 ドブネズミはその隙を狙っていたのだ。


 ギィはドブネズミをかわすために、尻尾を使って地面に叩きつけドブネズミから距離をとろうとした。


 しかし、体に動きがない状態だったために、それほど動くことはできなかった。




 間に合わないっ!


 ギィとの距離は離れていて、ドブネズミと接戦状態では、水弾丸を発射することもできなかった。


 牽制も考えたが、誤射の危険があり、誤射後はさらにドブネズミの攻撃にさらされることを危惧して見守ることにした。



 ギィはドブネズミの噛みつき攻撃をもろに食らっていた。


 しかし、ギィは尻尾を使って、噛みついているドブネズミをなぎはらっていた。


 ギィの尻尾の薙ぎ払いを受けた、ドブネズミはギィの皮膚を噛みちぎりながらも転がっていった。


 ギィは出血しながらも、2匹のドブネズミの攻撃をかわしつつ後退してきていた。



 先ほどから、硫酸弾を連射しながら牽制していたアリスはなかなかその場から離れられなかった。


 正面からドブネズミがアリスに向かってきて、それに対してアリスは硫酸弾を打ち牽制していた。


 正面にいるドブネズミに牽制の硫酸弾を打った瞬間、横からドブネズミが攻撃するといった連携の為、アリスは集中して自分の攻撃を当てることが出来ないでいた。


 ドブネズミは草むらの中を進み、姿が見えない状態で攻撃してきた。


 前から来たと思ったら、次は横から攻撃してきた。


 横から攻撃してきたと思ったら、反対側から挟撃してくる。


 ドブネズミは前方とサイドからの変則攻撃を連続で行ってきていた。


 アリスの動体視力と硫酸弾の発射スピードがないと、厳しい牽制だった。


 しかし、かなり意識を集中していて、気をすり減らしている戦いを続けるのは厳しそうになっていた。



「アリス!1!2!3!で牽制を入れるからタイミングを合わせて一気に後ろに下がれるか!」


「ありがとうございます。お願いしますの!」


「行くぞ!1!2!3!ウインドカッターッ!!!」


 ヒュルゥゥゥウウウウウーーーーーーーー!!


 自分の『3!』の声で、アリスは後方にジャンプして一気に後退していった。


 アリスの後退の動きに合わせて、ドブネズミは突撃を仕掛けてきていた。


 しかし、同時に自分のウインドカッターがドブネズミ2匹の前方に入ったため、2匹は急停止していた。


「くそ!当たればよかったのに!」


 しかし、アリスも硫酸弾を牽制に発射を続けながら後退してきた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ