Lv.27再確認
落ち所を探していたら、いつもより長めになりました。
それでもいい方はゆっくりしていってね!
「―あらあら、霊夢。女の子がそんな汗だくになるまで戦っては駄目よ?」
そう言って現れた妖怪は、いつもと同じような、紫色を基調とした服を着て、ドアノブ型の帽子を被り、洞窟内なのにも関わらず、日傘をさしている。
「ゆ、紫?」
「どうしたの、そんな驚いた顔して?」
そう、幻想郷の大妖怪、八雲紫であった。
「いや、『どうしたの』じゃないでしょ!何でここに来たのよ」
「冷たいわね〜折角、霊夢がピンチになっていたから来てあげたのに」
そう言ってクスクスと笑う。
今こんな緩い会話が出来ているのは、蛮奇のスペルカードが狙いを半分に分けたからだ。
勿論、弾幕が激しいのは変わらないのだか、先程よりは随分ましだ。
紫は一瞬、蛮奇の方に視線を向け、それから霊夢に質問した。
「あの子どうしたの?何だか雰囲気がピリピリしてるじゃない」
「いや、何かあいつ誰かに操られているみたいなのよ。勘だけどね」
紫を狙っていた蛮奇の頭をショットで撃ちながら、答える。
放ったショットは、頭をかすめた。直前で気付かれたのだが、さっきよりは当たる様になってきた。
「そう……誰かに操られてるね…」
そこで紫は含みのある笑い方をしたのだが、霊夢は弾幕をかわしていたのでそれに気付く事が出来なかった。
「っと、また激しくなってきたわね」
蛮奇の方が二人の動きに対処しつつある。片方を狙った弾がもう片方の動きも捉えているのだ。
紫でさえ冷や汗をかいている位だ。
「ねぇ、霊夢」
暫く会話の無かった二人だったが、紫が不意に話かける。
そして霊夢の返事を待たずして、紫はこう続けた。
「霊夢が『この世界』に来てから手に入れたもので、この状況を切り抜けられない?ちょっと、確認してみてくれるかしら?」
「は?確認って……出来る訳ないでしょ!この状況で」
弾幕は激しさを増すばかりだ。
こんな状況でステータスを見ようとするものなら、一斉に狙われてしまう。
「ああ、そこは大丈夫よ。私が一時的にスキマの中に入れてあげるから」
「はぁ!?それって紫一人で相手するって事じゃない。あんた、今の状態でも結構きつそうじゃない」
「まあ大丈夫よ、これ位耐えるだけなら出来るわ。でも、霊夢が手に入れたものが無いとこの状況は打破できないの」
またクスクス笑い出す紫。
こういう時の紫は、答えを知っている。
心の中でひそかに「こいつ、今までの事を全部見てたな」と、悪態づく。
しかし、紫の言う『答え』が何か、霊夢には分からなかった。
「という訳で宜しくね、霊夢。後でちゃんと迎えに来るからね」
「ちょっ、待ちなさい紫!!」
霊夢の抗議の声は目の前に現れたスキマによって掻き消された。
ふと思ったのですが、この小説毎回読んでくれている人ってどれぐらいいるのですかね?




