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Lv2、もとい、にとりのターン

――昼頃の博麗神社。

ここでは、いつも通り霊夢が粗茶を飲みつつゴロゴロしていた。

「あー暇ね。何か異変の1つや2つ起きないかしら」とんでもないことを言ってまた一口、茶を啜る。

「今日は何をしようかしら。とりあえず、天気がいいし、掃除でも…」

そんなことを朝から言っていてもう昼である。しかし、賽銭のために…とようやく霊夢は立ち上がった。

その時、誰かが階段を上がってくる音がした。

「ヤバい!!参拝客だとぅ!?掃除しとけばよかった…」いきなりの事ですっかりキャラが変わってしまった霊夢。余談だが、境内は荒れ放題である。

どうしようか、と慌てていた霊夢だったが、参拝客の姿を見た途端、いつもの落ち着きを取り戻しした。

「なぁんだ、あんたか」

「そんなに嫌そうな顔をしないでおくれよ」

霊夢に嫌そうな顔をされた参拝客の正体は、河城ニトリ。河童である。

「『にとり』は片仮名じゃないよ…」

「地の文を読むんじゃないわよ。全く…何の用よ」

霊夢が珍しくツッコミを入れた後、用件を聞いた。正直、早く帰って欲しいのだ。別に嫌いな訳でないが、博麗神社には妖怪が出ると噂されてしまう。

「お、よく聞いてくれたね。実は博麗神社の境内を借りて実験を――」

「ダメ」高速返答である。「ま、まあ、話を最後まで聞いておくれよ。無縁塚に落ちていたゲーム、と言ったら分かりにくいな…まあ、玩具の一種だ。面白いものだったから私らも作ろうと思って何個も落ちていたものをコツコツ集めて、データを取り、完成したんだ。でも、1つ忘れてたんだ」

「何をよ」

「ゲームを動かすためのものだよ。私らが作ったのは、外の世界でいう『カセット』と呼ばれるものでそれだけじゃ何も出来ないんだ…」

「そんなの、動かすためのものを作ればいいじゃない」

「手厳しいねぇ…ま、それは特にたいした問題ではなかったから霊夢のいう通り作ったさ。」

「ふーん。で、早く帰って――」

「でも、また問題が出てきたわけよ」

…聞いちゃいねぇ。霊夢がため息をついたのを気にする様子もなく、にとりは続けた。

「皆で格好よくしたいよねって話になったんだけど…ロマンを求めすぎて、大きく成りすぎたんだ…」

にとりが遠い目で言う。

「ここまで来たら皆に見せたい、でも、置かせてくれる場所が限られてくるし、ある程度、気軽に行ける場所じゃないと駄目なんだよ。頼むよ〜霊夢〜」

話は終わったらしく、にとりは最初と同じように言った。

「ダメ」霊夢はもう一度、言った。

「…どうしても?」

「どうしても」

「………………」

にとりは考えるようにしてから言葉を付け加えた。

「お賽銭入れと――」

「好きに使っていいわ」

本日二度目の高速返答である。

「ありがとう〜霊夢。」

「よ、よせやい。照れるぜ」

お金がもらえるので、テンションの高い霊夢であった。

「人たくさん呼んどいていいの?」確認のため霊夢は聞いた。

「お願い。幻想郷の大イベントにしたいからさ」

「分かったわ」



2週間後、人妖で溢れた博麗神社に集まったのは――

続く


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