(おまけ)登場人物紹介 〜物語終了時点〜
この人物紹介には、大きなネタバレを含みます。
まだ本作を読み終わっていない方は、スルーされることを推奨します。
〜 主要登場人物 〜
『カレンフィールド=ランドスケイプ=フォン=ハインツ』
通称 カレン。15歳。本作の主人公。
双子の弟でハインツ公国の王子。
一見すると絶世の美少女。
だけど実態は…女装しないと気絶するという恐ろしい『呪い』を受けてしまった薄幸の男の娘。そのせいでほとんどの人から『ミア姫』として認識されている。
実は…生まれつき『難治性魔力閉鎖症』と『双発性魔力奪取症』という治療困難な病気を持っていた。この病気の進行を遅らせるために、ヴァーミリアンから『禁呪』をかけられたのだが、そのことを本人にバレないようにするために、カモフラージュとして『女装化』の魔法をかけられていた。
物語の最後で『天使』に目覚める。
その結果、生死の境を彷徨うが、エリスによって命を救われた。
『ミリディアーナ=アフロディアス=フォン=ハインツ』
通称 ミア。15歳。
双子の姉でハインツ公国の姫。
一見すると大変な美少年。
だけど実態は…自由気まま天真爛漫に生きて、弟たちを振り回しまくってる男装女子。そのせいで世間からは『カレン王子』と認識されている。
本当は…弟想いの優しい姉である。カレンが終盤に生命の危機に陥ったときには、自分の命を投げ出してでもカレンを救うことを申し出たほど。
幼い頃にカレンの病気を知り、「カレンが元気になるまで自分が王子様のフリをする!」と決意して、あえて王子様のふりをしていた。
…が、どうも性格的にも合っていたようだ。
弟の病気の秘密を守るために、両親に手を貸したり、また時にはカレンを過酷な状況に落として鍛えたりしていた。
しかし、本作の後半では逆に男らしくなってきたカレンに戸惑いをみせるようにもなる。
実は弟の病気についてはちゃんと認識していたわけではなく、自分が魔法が使えない理由(弟共々魔力を封じられていた事実)を、カレンが発病するまで知らなかった。
なお、カレン同様本作の最後に『天使』に目覚める。
『エリス=カリスマティック』
15歳。紅茶色の髪。本作のヒロイン候補。
双子の元にやってきた家庭教師の女の子。実は隣国ブリガディア王国の国王陛下の隠し子。
実は…前作『私、魔法屋でアルバイト始めましたっ!』の主人公。
優れた魔法の才能を持つ、比較的常識人なちょっとおっちょこちょいで優しい娘。
彼女の過去のエピソードについては、前作を参照。
なお、本作の終盤にてついに『心の扉を開く鍵』という『天使の歌』に目覚めた。
『クルード王』
(クルード=バンダリス=フォン=ハインツ)
ハインツ公国の国王。魔戦争の英雄の一人で、双子の父親。
『双剣』クルードと呼ばれていた。手に持つのは先祖伝来の二本の魔法剣『双剣ハインツ』。
賢王として名高く、国民には人気がある。
気さくで配慮ある大人な人物だが、実態は妻と娘に振り回される哀れな中年…と思われていた。
ストレスのせいか脱毛が激しいことを密かに気に病んでいる。
実際は、ヴァーミリアンらとともに、カレンの大きな秘密を本人にバレないように隠していた。
妻と子供想いの優しい人物である。
『ヴァーミリアン王妃』
(ヴァーミリアン=フロンティア=フォン=ハインツ)
クルード王の妻で双子の母親。
7大守護天使の一人。『塔の魔女』と呼ばれている。
希代のトラブルメイカーとして知られており、自分の子供に過酷な状況を与えることが「教育」だと信じている、はた迷惑な人…と思われていた。
だか実際は、特殊な人生経験によって儚い肉体を持つ薄幸の人物で、夫の治世に迷惑をかけないよう変人のふりをしていた。
夫と…なによりも自分の子供たちのことを深く愛しており、カレンの病気を本人に隠すためにありとあらゆる場面で「悪役」を演じていた。
彼女の固有魔法は雷に由来するものであり、天使の歌は『雷神の鎚』など。
その他に以下の禁呪を使うことができる。
・『魔喰虫』…魔力を喰う虫を仕込む魔法。
・『魔法の口』… 自らの掌を傷付けることで、そこに魔法の口が出現し、同時に最大3つの魔法を使うことができるようになる。
『マダム=マドーラ』
双子の乳母であり侍女長。
たいへん口うるさく、ミアは苦手にしている。
サファナの母親。
口癖は「…ざます!」
『スパングル大臣』
ハインツ公国の庶務全般を司る内務大臣。
基本的には事なかれ主義な人。
クルード王とマダム=マドーラの三人と合わせて「ハインツの三大良心」と呼ばれている。
実はミスティローザのファン。
『サファナ』
マダム=マドーラの娘で双子の幼馴染。元の双子担当侍女。
現在は有名ファッションデザイナーで、双子とエリスのファッションの講師となる。
ミアと仲が良く、トラブルのきっかけをよく作る。
最近、新ブランド『アフロディアーナ +』を立ち上げた。
ルクルトと付き合っている。
『ベアトリス』
双子専門の侍女。
ファーレンハイトの街出身。
『写真集事件』以来ミアに心酔しており、実質ミアの専属となっている。
偉そうにしている女が嫌い。
ちなみに侍女は全部で四人いる。
(その他の侍女)
『バーニャ』
…掃除担当。小太りの女性。
気だてがよく、面倒見が良いので、侍女のリーダー的存在となっている…が、年齢と彼氏の話をするとキレちゃう残念な人。
先日の美少女コンテストで特別審査員賞を受賞した。
『プリゲッタ』
…案内担当。ようやく先輩になった。
実は魔法司会者で、司会進行などが特技。
イケメン大好き。元『美少女コンテスト』準優勝者。
『シスル』
…雑務担当。まだ新人。
実は魔道具使いで、お城の魔道具を直したりしている。
先日の美少女コンテストで第三位になった。
『ボロネーゼ=ニコン』
有名天才写真家。むきむきオカマ。
カレンのことを『魂の盟友』だと心の中で思っている。
最近カレンとかなり仲良くなった。
『アフロディアーナ』
サファナが展開する新ブランド『アフロディアーナ +』のイメージモデルとして抜擢された謎の美少女。
別名『光の女神』
その正体は…
-------- 各国やその関係者 --------
ーーー【ハインツ公国】ーーー
…物語の舞台となる小国。ファッションとワインが有名。
「公王」が統治していることから、王族以外の貴族はこの国には居ない。
首都 … ハイデンブルグ
首都にある公園…白鳥公園
メイン通り…「マリアージュ通り」
魔災害に遭った都市 … ファーレンハイト
王家専用の海…メルキュール海岸
ルクルト…『白鳥城』の庭師。サファナの彼氏。
『スパイラルエッジ』…四人組のダンス集団。
ノリが軽くてハイタッチ好き。
ーーー【ブリガディア王国】ーーー
…ハインツ公国の隣にある大国。
『ジェラード王』
…隣国ブリガディア王国の国王。クルード王の友人。
7大守護天使の一人。実はエリスの遺伝子上の父親。
レドリック(レッド)…ブリガディアの王太子。エリスの異母弟。
『ブライアント=ナルター=タイムスクエア』
通称ブライ。ブリガディア王国の上流貴族の息子。
女好きのイケメン。
カレンに一目惚れしたのが運の尽き。
実はブリガディア王国のレドリック王太子の友人。
なぜかエリスと因縁が…?
バレンシア…エリスの親友で、かつて働いていた『魔法屋アンティーク』の現店主。赤髪でグラマー。
彼女の詳細については、前作『私、魔法屋でアルバイト始めましたっ!』参照。
チェリッシュ…『魔法屋アンティーク』で働いている魔法使い。
性格は単純明快であけっぴろげ。
よくバレンシアと言い争っている。
インディジュナス卿ボルトン、シャンテ …エリスの育ての両親。エリスを溺愛している。
ーーー【フレイスフィア王国】ーーー
南方にある一年中暑い国。
名物はスフィアダンス。
『ミスティローザ』
セクシーな美女。通称『歌姫』。
本名は、ロディアンヌ=サマンサリア=ローゲット という。
かつて『ミスティダンス』で一世を風靡した有名芸能人。
ーーー【ユニヴァース魔法学園】ーーー
若い魔法使いが憧れる学校。
完全下宿制。
ロジスティコス=ユニヴァース…本学園の学園長。
世界最高の魔法使いと言われている、七大守護天使のうちの一人。
カレンの秘密を知る数少ない人物。
なお、双子とエリスを魔法学園に推薦しており、そのときを心待ちにしている。
その天使としての能力は極めて万能型で、彼の固有魔法『真理の書物』は、数十種類もの異なる効果の章を持つ『天使の歌』である。
ティーナ…エリスの魔法の師匠であり、親友。
エリスが前に働いていた魔法屋の店主。カレンに匹敵するものすごい美人。
魔法学校に下宿している。
実は…世にも珍しい片翼の天使。
彼女の詳細については、前作『私、魔法屋でアルバイト始めましたっ!』参照。
フローレス…魔法学園の導師。通称『青の導師』。天使である。
クラリティ…魔法学園の導師。通称『赤の導師』。フローレスと共に天使である。
--------その他--------
ーー『明日への道程』ーー
数多くの伝説を残す、史上最強と言われる冒険者チーム。のちに六人組のチームとして知られることになるが、現時点では五名しかいない。
その英雄譚は数多く、『ベルトランドの魔獣群の撃退』、『アユラン遺跡の謎の解明』、『魔王復活の阻止』、『ハインツの火龍討伐』、そして『悪魔団体の壊滅』など…
『レイダー』
通称 『英雄』。
超有名冒険者チーム『明日への道程』のリーダー。
ハインツを襲った魔災害『火龍』を討伐。
両親は『魔戦争の英雄』パラデインとクリステラ。
彼は実は三種類の『天使の器』に認められており、三つの固有能力を持つ。
しかもその能力はずば抜けており、味方からは『反則級』、敵からは『神か!?』と言われた。
『絶対魔法防御』…問答無用で魔法を無効化する。
『絶対物理防御』…絶対無敵の防御。
『絶対防御無視』…防御無視の攻撃が出来る。
主人公レベルの反則的存在である。
ガウェイン…野生的な戦士。
通称『野獣』。
言動がガサツだが良い人らしい。
以前バレンシアに剣を教えたことがある。
ウェーバー…青髪青目の美青年。
通称『氷竜』。
冷静沈着な人物だが、実は人間でないとの噂も?
ベルベット…金髪の魔法使いの女性。
通称『うら若き魔女』。
レイダーに惚れている?
パシュミナ…治癒術師の黒髪の女性。
実は魔族。『魔戦争』の生き残り。
かつては魔将軍『凶器乱舞』と呼ばれていた。
のちに『漆黒の聖母』と呼ばれることとなる。
悪魔に操られていた妹を助けるために、『明日への道程』に参加した。
人を傷つけるのが嫌で、レイダーに頼んで戦闘能力を封印してもらっているが、ある単語によりその封印を解くことができる。
普段はおっとりとして非常に優しい女性。
ーーーーーー魔戦争関係ーーーーーー
〜 七大守護天使 〜
『聖道』パラデイン。
『聖女』クリステラ。
『聖剣』ジェラード。
『塔の魔女』ヴァーミリアン。
『賢者』ロジスティコス。
『星砕き』???
『断罪者』???
〜 魔王軍 〜
『魔王』グイン=バルバトス
『魔獣王』ガーガイガー。
『土龍』ベヒモス。
…クルード王とヴァーミリアンに倒された。
『魔貴公子』スケルティーニ。
『凶器乱舞』パシュミナ。
…『明日への道程』の項を参照。
『魔傀儡』フランフラン。
…かつてハインツを襲った魔族。
のちに『断罪者』に討伐される。
『暁の堕天使』ミクローシア。
…ロジスティコスの娘。
『原罪』アンクロフィクサ。
…魔王を召喚した男。金髪の美男子。
ーーその他ーー
プリムラ…パシュミナの妹の魔人。
『五芒星』に召喚され、操られていたが、ティーナの活躍により解放される。
〜『五芒星』〜
一般の人々を憎んでいる五人組の悪魔団体。
魔人プリムラを召喚し、さらには新たな魔王を召喚しようとしたが、『明日への道程』によって滅ぼされた。
メンバーは以下の通り。
(二人は登場前に滅ぼされていたため、名前含め不明)
『主星』…『五芒星』のリーダー。
冷静沈着だが、最後はレイダーに打ち取られる。『禁書・魔族召喚』で魔人を召喚した。
『魔操者』…プリムラを精神操作で操っていた悪魔。パシュミナにより滅ぼされた。
『調教師』…魔獣を操る悪魔。ヴァーミリアンにより滅ぼされた。
『解放者』…
正体不明の髪の長い女悪魔。
『五芒星』に『禁書・魔族召喚』を渡した人物。
本作では名前のみ登場。
『放浪者』…
カレンがこの世とあの世の境で出会った正体不明の人物。どうやら死者らしい。
生前は大きな罪を犯し、今はある人物に謝るため彷徨っているというが…
金髪の美青年で、カレンは誰かに似てると感じたものの…蘇った際にこのときの記憶は失っている。




