心の病
「…」
何時間たっただろう。
時計の針が淡々と鳴り響く。
「…喉が乾いた。」
私は冷蔵庫を開けた。
中にはお茶と薬しかない。
とりあえずお茶を手にとって飲んだ。
「…げほっ、ごほっ」
だめだ。喉をとおってくれない。
最近は何を食べても戻してしまう。
いつから、こんな風になってしまったんだろう。
“きっと、きっと全部僕のせい。”
考えるたびに胸がきつくなってくる。
頭が痛い。
「…薬、薬飲まなきゃ。」
私はあわてて冷蔵庫を開けた。
薬を手にとってそっと飲んだ。
薬の副作用だろうか。胸がふわふわする。
そのたびに私は思う。
いつまで、こんな生活をするの?
こんな風になってしまった自分が情けない。
不安だけがつのっていった。
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朝だ。まぶしいはずの光が私には薄くしか見えなかった。起き上がると、髪が枕にへばりついていた。
もう何日もお風呂に入ってない。ベタベタと粘っている。
汚いベッド、濁った窓、私の肌も何もかも、
綺麗なものなんて、何一つない。
死にたい。死にたい。
もう生きていたくない。
間違ってキズをつけた手首は、
いつからだろう。
茶色く汚れていた。
きっと私の部屋のカーテンの隙間に光が入ってきても、気づかないだろう。
すると、聞いたことのある声が外から聞こえた。