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小夜子~心のキズ~   作者: 焼きプリン
1/3

心の病

「…」


何時間たっただろう。

時計の針が淡々と鳴り響く。

「…喉が乾いた。」

私は冷蔵庫を開けた。

中にはお茶と薬しかない。

とりあえずお茶を手にとって飲んだ。

「…げほっ、ごほっ」

だめだ。喉をとおってくれない。

最近は何を食べても戻してしまう。


いつから、こんな風になってしまったんだろう。


“きっと、きっと全部僕のせい。”

考えるたびに胸がきつくなってくる。

頭が痛い。

「…薬、薬飲まなきゃ。」

私はあわてて冷蔵庫を開けた。

薬を手にとってそっと飲んだ。

薬の副作用だろうか。胸がふわふわする。

そのたびに私は思う。


いつまで、こんな生活をするの?


こんな風になってしまった自分が情けない。

不安だけがつのっていった。


# #


朝だ。まぶしいはずの光が私には薄くしか見えなかった。起き上がると、髪が枕にへばりついていた。

もう何日もお風呂に入ってない。ベタベタと粘っている。

汚いベッド、濁った窓、私の肌も何もかも、

綺麗なものなんて、何一つない。


死にたい。死にたい。

もう生きていたくない。

間違ってキズをつけた手首は、

いつからだろう。

茶色く汚れていた。

きっと私の部屋のカーテンの隙間に光が入ってきても、気づかないだろう。


すると、聞いたことのある声が外から聞こえた。

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