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結果

検査の結果を聞きに行った。

残念ながら(?)橋本病ではなかった。ほっとしたような、じゃぁなんなんだ…?という気持ちである。


ただ、医者から「貧血がかなりひどいですね。」と言われた。「ヘモグロビン」とある欄の数字を見ると、「7.7」とある。最低でも13はないといけないのに、ほぼそれより半分だということになる。


「この貧血の原因を、つきとめるのが先です。鉄剤をお渡ししてもいいのですが、原因がわからないのに、増やしても…」


先生はそうおっしゃり、便に血が混じっていないか、生理の量は普通か…と聞いた。毎日下痢はしているが、いつも明るい黄色で、生理も普通だ…と答えた。


「…じゃぁ、なんでしょうねぇ…。内科で調べてもらった方がいいと思います。」


…私は、その足で内科に行った。


……


そこは、子どももお世話になっているよく行く病院だ。急性腸炎の時もお世話になっている。

私は先生に、心療内科で言われたことを告げ、血液検査の結果を見せた。


「…確かに、低いですね…。内臓をちょっとエコーで見てみましょうか?」


先生はそう言い、ベッドに寝るように言った。


…エコーなんて、2人目を妊娠した時以来だ。


先生は、みぞおちから、両脇腹、下腹まで、ジェルを塗った器具を当てながら、厳しい表情でモニターを見ていた。私も見てみたが、さっぱりわからない。


「んー…胃も、肝臓も、すい臓も、子宮も、腸も…異常はないようですね…。ま、全部見れてるわけじゃないですが…」


私は先生のその言葉にほっとした。…だが、じゃぁなんなんだ?という気持ちである。

先生は、私の体についたジェルをペーパーフキンで拭いながら「いいですよ」と言った。


「もう1度、血液検査をしましょう。それから、念のために便の検査もね。」


先生はそう言いながら、私のカルテを見て、「そう言えば、血圧が高かったですね。」と言われた。

私は、はっとした。すっかり忘れていた。


「ちょっと、計って見ましょうか。」


先生はそう言って、血圧を計ってくれた。…結果は、上が「140」で下が「90」…


「やっぱり、高いなぁ…」


先生はそう言って「うーん」と考え込んでいる。


「…あの貧血なのに、高血圧ってありえるんですか?」


私がそう聞くと、先生は少し笑って答えた。


「もちろん、ありますよ。貧血と言っても、血が少ないんじゃなくて、鉄分が足りないという意味ですから」

「ああ、なるほど!」


私は納得した。…このでかい体に血が回りきっていないのかと思った。…だが、確かに鉄は脳にまで行っていないようである。そして、この血圧だ。そりゃ、頭がおかしくなるわな。

…私は、独りそう納得して、病院を出た。


先生は、一応「鉄剤」と、「整腸剤」を処方してくれた。降圧剤は血液検査の結果を見てからにしましょう…とおっしゃった。


…私はほっとした。以前「降圧剤」を飲んだことがあるのだが、よけいに頭がふらふらになり、仕事にならなくなったので、勝手にやめたことがあるのだ。


また、血液検査の時に、看護婦さんがまた血圧を計ってくれたのだが、その時は、なんと上が「172」で、下が「118」にまで跳ね上がっていた。…血を抜かれるのに緊張したためだと思うが、さすがにこれは自分でも驚いた。


…翌日、私は、小さな血圧計を買った。

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