第十二話 クラス最強の力
力を解放します。
「あのっ!お願いしますっ!」
レインが言った。
「こちらこそ。では・・・、リペアフォース!!」
いきなりか・・・。ん?えぇ!?まさかの無詠唱!?
それできるんだったら最初からやりゃ良いのに。
「させません!生命の生まれし時よりそこにあるものは光・・・、その光の力をなして、敵を打ち砕か
んとする・・。君臨せよ!光の力!顕現せよ!天より降り注ぎもの!ライトニング・レイン!!」
「なにっ!」
強烈な閃光がて空から細く、でも大量に降ってきて試合場を覆った。
「ふぎゃー!!!?」
ドサッ。シュー。
砂埃が晴れるとそこには黒焦げになったブレインがいた。
あのブレインを一撃で・・・。あの子は結構やるな。
「勝者!チーム4・レイン!」
「「「「ワァー!!!!」」」」
「次に行くじゃん。チーム1・・・最後のひとり以外が棄権!?なぜに!?」
「「「だって勝てる気がしません!!」」」
「そうか・・・。じゃあ、チーム1大将・アグナス・フォーレスト。」
ついに大将か・・・・・。
「始め!」
次の瞬間、一瞬で会場が光に包まれ、光が晴れたところにレインが転がっていた。
「なにが起きた!?」
「勝者!アグナス!」
「嘘だろ?あのブレインを一撃で倒したレインが一撃で負けるなんて・・・。」
「つ、次に行くじゃん。チーム4・・・、えぇ!?今度はお前らが棄権!?」
「「「だって勝てる気「分かったからそれはもう良いじゃん!」しないんだもん・・・。」」」
「次、チーム4副将・トウヤ・クロガミ。前に出るじゃん。」
「うっす。悪いけど本気でやりたいから、場所を外に移さないか?」
「あぁ、構わないが・・・。」
運動場に移動した。
「始め!」
「はぁ・・・・。ここでこれを使うことになろうとは・・・。」
「何のことだ?」
「見れば分かるって。」
「じゃあ見せてもらおうか。」
「オーケー。」
俺は集中した。
「大いなる天の力よ。我が力を喰らい変わりの力となせ・・・・。」
俺の周りの魔力の質が変わり始める。
「それは人の力ではなく、天使の力なり・・・・。変換!天使の力!」
「何!?」
「まだここからだ。」
完全に質が変わった力を用いて、今度はそれを自分の体内に取り込んで形を変えていく。
「大天使の力を得るため、これより守護結界を展開します。」
口調も変わった・・・。(特に自分で意識して変えてるわけではない。)
「自然界より肉体へ力を取り込みます・・。肉体変化の術式の組み上げを開始。」
「させるか!シャイニングスパーク!!」
バチバチッ!バチッ!シュッ。消えてしまった。
「くそ!」
自然界の力を使っているため、自らの力は減らないが、あまり使うとバランスが崩れてしまう。
「術式の組み上げに成功。命名:私に天使の力を、完全発動まで十五秒。」
「母なる光、我に力を、シャインシールド!!」
「発動、意識の変換を解除。・・・やっと口調を戻せる。」
「究極の聖域!!防御に徹するしかない!!」
「完全発動!ここからが勝負だ!!」
その時、俺の背中から白銀の翼が生え、頭上には同色の輪が出現した。
「綺麗・・・・・。」マリアの声だ。
「今からこれの力を見せてやる。」
「この中では俺に攻撃は届かん!」
「行くぞ!我、古の戒めを破るものを罰する者なり、我に力を宿せ!」
「そんなもので敗れるかな?」
「最後の審判を今ここで執り行う、天空の裁き!!」
図太い光の束が降り注ぎ、一撃で聖域と光の結界を破った。
「なにっ!?」
ドッ!!!!!地面が揺れて、その瞬間勝負が決した。
「勝者・トーヤ!よって、チーム4の勝利!」
「「「わあーーーー!!!」」」
刀夜が圧倒的な力をふるい勝利で終わった。
その後結局チーム2 VS チーム5で後者が勝ち、
チーム3 VS チーム5では前者が勝った。
そして、俺たちが優勝した。
そんでクラス委員は男女2人ずつ出すにあたって俺とマリアがなった。
これから、たのしいことがまっていそうだ。
後書き 模擬戦を一気に終わらせました。
次は何にしようか悩んでいます。
不定期更新になると思いますが、
よろしくお願い申し上げます。