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異世界学術論~結局のところ物理が最強~  作者: N-マイト
第三章 組織闘争編/影を照らす光となれ
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第六十六話 悪夢起床/過去最悪クラスの寝起き

「ーーーーーーうわあああ!」


『ふにゃっ!?どうしたの!?』


がばり、と俺はベッドから跳ね起きる。

マリアが叩き起こされて驚く。

だがしかし動転している俺は状況に気が付かない。


「マリア!?マリアだよな!?生きてるよな!?...ッ!アイリーン!ネア!エレーナ!カガミ!カリオペ!

――ッ」


『ちょ、暴れようとしないで、どうしたの!?昨日普通に別れただけじゃない!悪夢でも見たの!?』


「ーーーー!...そうか、夢か...」


俺は漸く今の状況を理解する。


何事も無い朝。学園の寮でそこは別に王都と言う訳でもなく、誰も慌てている様子はない。窓のカーテンを開けてみれば、気の早い生徒がスキップしているのが見えた。


「はあああああああ....」


『何?私達が死ぬ夢でも見たの?』


深く息を吐き出し、こくりと頷く。全く、あんな悪夢は初めてだ。妙に生々しく、血生臭い...今鼻腔に血の匂いがこびりついている様だ。


アイリーン達が死ぬ光景。今ですら平静を喪いそうな....あれ。


『...どうしたの?...え、私が一番むごかったとか?』


「いや...」


いや、寧ろ死に顔を見ていないような気がする。

...いや、今は兎も角。


『きゃ!?』


俺はにべも無くマリアを抱き締めた。


『...そうよね。怖かったものね。...In the sky stars are bright... May the moon’s silvery beams... Bring you sweet dreams...』


母親の様に。子供をあやすように、マリアは俺の頭を撫でてくれた。


「今子守歌歌ってどうするんだよ...」


少し涙がでるのを感じながら、マリアの細い体を抱き締める。

こんな弱さは前世では見せなかったし、感じなかった。

ある意味で命のやり取りが当たり前に行われるこの世界。

俺はそうは思っていなかったが、心の何処かでは恐怖していたのかも知れない。


「...もしかしたら、俺が一番弱虫なのかね...」


『...』


マリアは、何も言わなかった。

ただ、俺の頭を撫で続けた。













俺は、一つの事を心に決める。



仲間を守ることに、やりすぎなど存在しないのだと。

はい、夢オチです。

時たま変な分岐があるときはこうやってバッドエンドifでも書こうかな、と思い立ち。夢としてなので√の末路を短めに書きます。

因みに今回は”準備不足”が原因です。みんなも敵地に行くときは完全武装を忘れないようにしよう。

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