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依存の幅

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

苦手な方はご注意下さい。


何でも良いんですよ。自傷行為でも何でも。

今の自分を落ち着ける事が出来るなら、何でも。

夜に悩み、不安、其れらを一身に浴びて、心が壊れそうな時、其れらを吹き飛ばしてくれる様な事がしたくなる。私にとって其れが夜の一人遊び、または二人遊びだった。

だから今日も虚ろな目で彼に抱かれる。全ての悩みを嵐諸共掻き回し、無に帰してしまう。それで良い。それで良いんだ。其れがどれだけ無意味で、不道徳だとしても、それで良いんだ。

全てが終わった後の心の状態は無の極地だった。どれだけ自責の念を唱えても、虚無を訴えても、何も感じない。ただ弛緩した疲労感だけが、私を優しい眠りへと誘おうとしている。

ふと、彼の指が私の髪に触れた。幾度か優しく撫で上げて、優しい声音で語りかける。

「全ての物事に自暴自棄になっている。君から誘う時は何時もそうだ。明日、休みだろう?

少し息抜きをしよう」


私は放心状態のままに、彼と街に繰り出した。

彼には申し訳ないけれど、やはり何かをする気は毛頭起きない。キスをして、そのままベッドに連れ込んで、昨日の続きがしたい。そうしてこの不安を取り除いて欲しい。

けれども彼は素知らぬ顔でこう言った。

――まだお疲れの様だから、喫茶店でお話でもしようか。と。

訪れたのは、隠れ家のような店。甘味屋の一部を改装したような小江戸の香り。けれども装飾として置かれた高級カップが純喫茶であることを示していた。

喫煙席に案内されたので、何処からともなく(にび)の煙が燻らかす。甘い様な、ほろ苦い様な、兎にも角にも口に入れて掻き回したくなる匂い。それを肺に溜めると、思わず酔ってしまいそうだった。悪くない。

私と彼は早速注文を済ませ、囁く様に会話をする。

「煙草の匂い、好き?」

「好き。だから嬉しい。ずっと嗅いでたい」

嗅ぎ続けたら、今の悩みをこの煙に溶かして消えてしまいそうだから。此処に入れば、悪い事は何一つ考えずに済みそうだから。其れに舌を刺すような苦い珈琲があればなお良い。全部全部全部、嫌な事を忘れさせてくれる。

そんな期待をして、届けられた珈琲は一口で舌根深くまで刺激する程、苦い珈琲だった。口の中で転がして、染み渡らせるとその苦みがよく分かる。

でも今はこれが良い。半端な甘味があると、今の私は救えない。この苦味で全てを忘れさせて欲しかった。

「……漸く元気になってきた」

「え……?」

「君が僕を誘う時は大抵、自傷行為がしたい時だ。乱暴にされて、刺激物を取り込んで、兎にも角にも痛みで全て有耶無耶にしたい時だ。だから……」

細めた目が開く。私を咎める様に。

「分散、させた方が良いよ。一点に凭れると依存になってしまう。自傷行為をするにしたって、手を変え、品を変え、少しづつ齧る程度にした方が良い。

此処の匂い、味、依存先の一つに加えても悪くないんじゃない?」

煙草の匂いが鼻腔を掠める。甘くて、苦くて、肺を傷める匂い。でも好きな匂い。今の痛みを和らげてくれるから。

「……有難う。また……来たい」

以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。

またメンヘラ入ってるので、流して頂けると嬉しいです。


苦い珈琲の良いところは酸化が遅いところ。

時間が経っても苦味が柔らかくなるだけなところ。


この世界に理不尽なんて溢れ返ってます。

其れに耐えきれなくなった時、自分の心を無にする方法を知っとくと楽になれます。


幸せの前借りという形であっても、今これに縋らないとどうなるか分からない。何をし出すか分からない。

そんなの、誰にもあるんじゃないでしょうか。

彼女にとって、其れが二人遊びだったというだけの話。


だから軽い依存性なんですよ。

彼にバレない様に振舞ってはいそうですが、バレバレです。


そんな彼女を案じて、出来るだけ傷にならない自傷行為を進めてます。

やりすぎなければ健康体。それぐらいのものを紹介してます。


煙草の煙を吸い込むとか、滅茶苦茶苦い珈琲を飲むとか。

慣れてなければちょっと苦しい程度。

でもこれぐらいで満足するなら可愛いもの。


大丈夫ですよ。

本当に人間死にたくなった時、それこそ元気で普通な感じで突然消えしまうので。

弱音吐ける場所があるだけ、まだ大丈夫。

心配なんて、要らないんですよ。

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