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7.聞こえた声(3)

「あー!!もう勿体ぶってないでいいから助けてよ!」


扉からの脱出は不可能だと判断した私は、壁に肩身が狭そうに設けられている窓を壊して外に出るしかないと当たりをつけた。

でも部屋の中央には天使がいるし、迂闊には動けない。


『...俺の名を呼べ』


呆れたような声色に私は噛み付いた。


「あなたの名前?!そんなの知らないわよ知るわけないじゃない!」


『俺の名前を知っている必要は無いんだが...ベルリアン・ノーム・アルフォンソ・キリシュタインだ』


「なんて?!ベリリアン・ノーム...?...もう一回言って!」


こんなコントみたいなことしてる暇今はないんだけど!なんだってこんなめんどくさい名前なのよ!


『あーもう!違ぇ!!お前が俺に名前をつけるんだよ!俺の生前の名前はどうでもいいんだっつーの!』


「そう言ってくれなきゃわかんないわよ!えーっとえーっと...」


べリリアン・ノームだから...




「──ベノム!ベノムでどう?!」




私が叫んだ瞬間、私の周りを囲うように風が吹き荒れた。


「...馬鹿のくせに悪くない。......ん?女のからだ...?」


胸はないが...と私の右手が勝手に私の胸を触る。余計なお世話よ!と言い返して、自分の口が動いていないことに気づいた。


なに、どういうこと?

私の体、乗っ取られてる?

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