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夢の話

作者: きんぐ

夢のよくわからない感じが好きです。

始まりや終わりが曖昧な夢もまた好きです。

 この夢とは、眠っている間に見る夢のことだ。

眠る前までに自分が体験したこと、聞いたことなどが混ざって一つになっているような、脳が今日の出来事を必死で記憶に残そうとしているのを横からみているような。

 夢はなかなか面白い。例えば、自分ではまだその人のことが好きなのかどうかわからない状態であっても、夢ではしっかりヒロイン役のようにすぐ側にいて、起きてから、あの人のことが好きなのかなぁって思う。

夢は自分の本当の気持ちを時に主観的に、時に客観的に見せてくれる。

 そんな夢のよくわからないフワフワした、けれども温かいような感じが好きだ。




 朝起きると、日差しが温かい白い部屋の中にいた。薄いカーテンが光で揺れている。

ここは自分の家ではないが、とても落ち着ける場所だ。

辺りを見回すと、彼女がいた。彼女は僕の名前を呼び、僕たちはしばらく他愛もない話をした。


 出会った頃は顔もほとんど知らないで、たまたま僕の友達の好きな人が彼女だったから、ラインで彼女を友達に追加し、彼の代わりに気になる人を聞き出してやろうと思っていた。

彼女はなかなか自分の心の中を見せなかった。他人の相談には親身になってくれるのに、自分のこととなると、すぐに話題を変えたり、意味不明なスタンプを送りまくり、最終的には未読無視に至る。そんな彼女のミステリアスでめんどくさそうな感じが興味を引いた。

彼女は本当に手強い相手だったようで、半年ほど頑張った彼もついに諦めてしまった。そして、その時彼が恋愛相談をしていた女子とすぐに付き合ってしまった。

彼の気持ちは痛いほど共感できた。なぜなら僕も恋愛相談をしていた女子のことを少しずつ少しずつ気になりかけていた頃だからだ。

その女子こそ、今側で笑っている彼女だ。


 そのうち、スーツをしっかり着こなした二十代前半くらいの男性が部屋に入ってきた。男性の話によると、これは脱出ゲームなのだそうだ。なんか、部屋から頑張って出ないといけないらしい。

彼女はいつもの調子で、「一緒に考えよう」と言った。

彼女となら、どんな困難でも笑って乗り越えられそうな気がした。

終わり方は曖昧だったんですよね...

最近本をよく読むので自分もなにか書いてみたいなと思い書いてみました。

複雑な設定を一から考えるよりは降ってきた物語をそのまま書くほうがなにより楽しいので笑

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