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軟包装  作者: なるる
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業界に入った流れ。

簡単な業界に入った理由。

平凡な主婦になると思っていた10代。

もちろん、海外で働きたい!とか、テーマパークで働きたい!演劇の道にすすみたい!子供に関わる仕事がしたい!なんて、夢とは呼べないけど、それなりにやりたい事もあった。


気づいたら、

何十社も履歴書を送ってて、面接をしてくれたのが、包装資材メーカーのY社だった。


ハローワークで、家から通える距離で、最低でも月に20万円もらえるとこを選んで応募した中に、たまたまドライラミネート会社の営業職があった。


もちろん私には選択肢なんてなくて、働けるなら、どんな仕事でもやる勢いだった。


色々とラッキーが重なり、採用。

それから、必死に袋について勉強し、未熟ながら、担当したお客さんや仕入先の方が運良く、優しい人ばかりで、楽しみながら仕事がやれた。


食品やら雑貨、お洋服…。

基本的に、現代は「袋」に入って、売られているものが大半だ。


昭和みたいに、大根を買ったら、新聞にくるまれたり、商店街でコロッケを買ったら、新聞に包んで渡されることなんてない。

鍋を片手に、豆腐を買いに行く。ラーメンを買いに行く。

今、30代の私が、ギリギリ覚えているくらい。


愛知県には、某有名自動車メーカーがあり、そのおかげで、袋メーカーがたくさん出来たそうな。


それでも、袋をどうやって作るか、知っている人は少ない。


身の回りに溢れていて、毎日触っていても、わざわざ袋を作りたいと思う若者はいないと思う。


包材メーカーの社長の子供以外で、袋を作りたい!と、

子供の頃から憧れていましたと言う人を見たことがない。


やりたい仕事がない。就職先が、ここしかなかった。

いわゆる、仕事の選択肢がない人たちの、終の棲家。


それが、軟包装業界だ。

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