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軟包装  作者: なるる
2/24

豊川工場②。

原稿をもとに、携帯から手打ちで入力しているため、改行が慣れていません。ごめんなさい。

新規飛び込みについての話だけ、分かりやすいように番号をつけました。

新規飛び込みについてだけ、知りたい場合、番号だけ読んでください。

プラスチックの工業団地の近くに、雰囲気の違う佇まい。

ここから、第二幕。


透明な玄関のドアを開ける。

本社の時と違い、人の気配がしない。

出荷場と思われる方のドアをさらに開けてみる。


「こんにちはーっ。」

声に反応して、若い男性が出てきた。自分より、年下の人に新規飛び込みを見られるなんて、恥ずかしい。

「こんにちはっ。S社の鳴瀬と申します。包装資材メーカーなのですが、本社さんに伺ったところ、円山部長様が仕入担当と伺って、こちらへ来ました。円山部長様はいらっしゃいますか?」


「円山部長は、今日は日帰り出張でいないよ。」

「そうなんですね。いつ頃なら、いつもいらっしゃいますか?」

「円山部長は、仕入と開発と営業をやっているから、午前中はいたりするけど、外出が多いかな。」

「すごいですね。会社から豊橋で新規を回ってくるように言われたんですよ。それで、どこに行こうか調べた時に、お菓子が好きだから、お菓子メーカーさんと仕事がしたくて。それで、豊橋のお菓子屋さんって言ったら、御社だなって思ったから、一番最初に御社に来ました!」


「ありがとう。頑張ってくださいね。」

「ありがとうございます!」


こんな挙動不審なおばさんに、優しく笑ってくれて、いい子だな。

明日、また来よう!


外に出て、従業員用の車をチェックした。

殆どが、豊橋・岡崎ナンバー。


恐らく、本社で働いていた従業員を引き連れてきているのだろう。

台数は20台弱。空いているスペースも多いことから、別の場所には駐車場はなさそう。


取引先に行ったら、毎回駐車場をチェックして、従業員が増えたり減ったりしていないか、確認しろ!


昔働いたY社で、上司に教えられたこと。

車が減ってきたら、会社に報告しなきゃいけない。

営業マンは、倒産するかどうかを予測するのも、仕事だ。

回収出来なければ、営業マンの責任にもなる。


工場の見える場所には、自販機は見当たらない。

飛び込み営業が基本の自販機がたくさんなければ、出来たばかりの工場だから、あまり飛び込み営業の人の目についていないか、もしくは飛び込み営業を受け入れない会社の可能性が高い。

一通り、状況をメモして、次の会社に向かった。

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