夢は打ち砕かれ。
10月から派遣として働き出して5ヶ月。
2月26日に派遣会社の人と会社の人が話した。
詳しい内容は分からないが、
ざっくりと何を話したか、
夜に聞いた。
2回目の更新の時期だが、
今回も正社員の転籍はないこと。
6月までにマスターして欲しい仕事の一覧表が渡されたこと。
ただし、
これをマスターしたからと言って、
正社員にする約束をするわけではない。
見込みがあれば、
考えてもいいと言うスタンスは変わらないし、
見込みがあっても7月から正社員になるかは分からない。
仕事の一覧表も「納期回答」「在庫表」「版下依頼」「宅急便の金額確認」など、
大半は1ヶ月目から既にやっている仕事ばかり。
ずっとやってきたのに、
まだマスターしたと呼べないのか。
それとも今やっている仕事と違う事を指しているのか。
特に教えてくれる先輩はいないせいか、
5ヶ月経っていても私は知らないままだった。
マスターしろと言っても、
具体的に誰が教えるかは書いていない。
今までも分からない事を聞いても、
本社の人は知らぬ存ぜぬで、
大阪支店の人に聞いてくれだの、
東京支店の人に聞いてくれだの、
たらい回しだった。
他支店に聞けば、
本社の人に何で教えてもらわないんだと言われる。
過去の履歴を何で調べないんだと言われたら、
それも一理ある。
調べたら確かに時間はかかるが、
人に聞かずに分かる。
前の会社で、
ハサミを探したことがある。
「ハサミはどこにありますか?」と、
年の近い先輩に聞いたら、
「何で探しもしないで、最初から人に聞くんだ!探して分からなかったら、聞け!」と怒られた。
その後にハサミを探してうろうろしていたら、
女性の上司が「さっきから、何でずっと、うろうろしてるの!ハサミ?ハサミなら、この引き出しよ。分からない事があったら、すぐに人に聞きなさい!探している時間が無駄でしょ!」と怒られた。
結局、
何をしても誰かの怒りを買い、
文句を言われてしまうのがブラック企業の特長だ。
坪内先輩は、
おどおどして話すから、
「自信持って話なさい!」と次長に怒られ、
私ははっきり話すから、
「生意気な女だ!」と次長に怒られた。
日常的に矛盾だらけのことを言いつけて、
結局誰がやっても気にいらないだけだと気づくまでに、
時間はかからなかった。
パソコンには、
6人ほどが半年から1年足らずの短期間で辞めた証のメールやファイルがあった。
正社員になれない、
生活費の事を考えて、
派遣のバイトを続けるという選択肢は当然ないわけで、
遠回しに辞めるよう仕向けられているのは分かった。
社内で、誰も引き留めはしない。
これが5ヶ月の答えだ。