納期回答。
新しい職場に来て2ヶ月。
お客様から注文書が来てから納期回答を、
いつ返信するか社内で問題がでた。
私が一番最初に入社した会社では、
新版も再版も営業が受注をし、
翌日に業務が確認して全てに納期を書いて返信していた。
「納期管理が素晴らしいですね。」と、
お客様も褒めてくれるような会社だった。
他には、
その週に受注した製品を、
金曜の夕方に全てを納期回答をしていた会社もあった。
納期回答をする日が決まっているから、
必然的に習慣となり、
納期回答自体が遅れることはない。
ただ、
予測で書いているがために、
後から納期遅延が多発して、
その都度謝らなくてはいけない。
受注後から納期回答が早い場合、
確定してないのに返答している会社と、
本当にその場で予定を組んでいる会社の二種類がある。
未確定で、
納期回答をしてしまうと、
後から遅れた時に連絡をしなきゃいけなくなり、
いきなり怒鳴られる。
怒鳴られた経験が多いほど、
納期回答が遅くなる。
また、
名古屋の人はせっかちだ。
「12月上旬に仕上ります。」なんて、
回答しようものなら、
お客さんは勝手に「12月1日出荷→2日着」と脳内変換してしまう。
それで12月13日に仕上がれば、
「遅い!」と大激怒だ。
これが秋田県のお客さんなら、
「もうできたのか。」と言われる。
比較的せっかちなのが名古屋だから、
「来週初めに出来ます。」と言う台詞は命とりになるから使えない。
信号の小咄がある。
車に乗っていて、
100m先に信号がある。
さらに500m先にも信号があるとする。
「次の信号を右に曲がって。」と言われて、
どこで曲がるか。
仙台出身の私は500m先の信号だと思って、
最初の信号は曲がらずに直進する。
そこで名古屋出身の人が怒りだす。
「次の信号で曲がれと言ったじゃないか!」
最初は意味が分からないが、
名古屋の人が言う「次」は、
目の前の事だった。
お互いの言葉の解釈が違う。
「上旬」と言うのが、
具体的に言っているようで、
実はいつを言っているのか県民性によって変わる、
マジックワードである。
金曜納品の商品が間に合わないから、
再来週になると連絡した。
「すぐには使わないから、いいけど、来週の火曜には欲しい。再来週なんて遅いだろ。よく使うフィルムだから、ないと困るよ!」
すぐに使わないと言いつつも、
納期は2日しかずらせないと言う。
それって、
「すぐ使う」の部類に入らないのか。
名古屋人は当たり前のように言う。
さらに発注が遅い事は棚にあげて、
納期が遅いと罵る。
地域性が強すぎる。
このやりとりにストレスを抱えて、
内勤は入れ替わりが激しく定着しないのだ。
話の場面がいきなり変わりましたが、この話の主人公は9月末にヤバイ会社をやめ、10月から新しい職場で働いてます。