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軟包装  作者: なるる
12/24

納期回答。

新しい職場に来て2ヶ月。

お客様から注文書が来てから納期回答を、

いつ返信するか社内で問題がでた。


私が一番最初に入社した会社では、

新版も再版も営業が受注をし、

翌日に業務が確認して全てに納期を書いて返信していた。

「納期管理が素晴らしいですね。」と、

お客様も褒めてくれるような会社だった。


他には、

その週に受注した製品を、

金曜の夕方に全てを納期回答をしていた会社もあった。


納期回答をする日が決まっているから、

必然的に習慣となり、

納期回答自体が遅れることはない。

ただ、

予測で書いているがために、

後から納期遅延が多発して、

その都度謝らなくてはいけない。


受注後から納期回答が早い場合、

確定してないのに返答している会社と、

本当にその場で予定を組んでいる会社の二種類がある。



未確定で、

納期回答をしてしまうと、

後から遅れた時に連絡をしなきゃいけなくなり、

いきなり怒鳴られる。


怒鳴られた経験が多いほど、

納期回答が遅くなる。


また、

名古屋の人はせっかちだ。

「12月上旬に仕上ります。」なんて、

回答しようものなら、

お客さんは勝手に「12月1日出荷→2日着」と脳内変換してしまう。


それで12月13日に仕上がれば、

「遅い!」と大激怒だ。


これが秋田県のお客さんなら、

「もうできたのか。」と言われる。

比較的せっかちなのが名古屋だから、

「来週初めに出来ます。」と言う台詞は命とりになるから使えない。



信号の小咄がある。

車に乗っていて、

100m先に信号がある。

さらに500m先にも信号があるとする。


「次の信号を右に曲がって。」と言われて、

どこで曲がるか。


仙台出身の私は500m先の信号だと思って、

最初の信号は曲がらずに直進する。


そこで名古屋出身の人が怒りだす。

「次の信号で曲がれと言ったじゃないか!」


最初は意味が分からないが、

名古屋の人が言う「次」は、

目の前の事だった。


お互いの言葉の解釈が違う。


「上旬」と言うのが、

具体的に言っているようで、

実はいつを言っているのか県民性によって変わる、

マジックワードである。


金曜納品の商品が間に合わないから、

再来週になると連絡した。


「すぐには使わないから、いいけど、来週の火曜には欲しい。再来週なんて遅いだろ。よく使うフィルムだから、ないと困るよ!」


すぐに使わないと言いつつも、

納期は2日しかずらせないと言う。


それって、

「すぐ使う」の部類に入らないのか。


名古屋人は当たり前のように言う。


さらに発注が遅い事は棚にあげて、

納期が遅いと罵る。

地域性が強すぎる。


このやりとりにストレスを抱えて、

内勤は入れ替わりが激しく定着しないのだ。


話の場面がいきなり変わりましたが、この話の主人公は9月末にヤバイ会社をやめ、10月から新しい職場で働いてます。

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