説明とエンカウント
先に言っておこう…
この小説は作者の趣味で書いている。つまり…
不定期投稿だ!
決意して歩き続けること十数分、ようやくギルドを見つけることができた。
どうやら自分の異世界知識は通用するらしい。
「お邪魔しまーす…」
ギルドの扉を開いて即座に閉めた。なんだアレ。
もう一度開く。やっぱり間違いじゃない。
君子危うきには近寄らずだっけ?まさしくその通りだ。
よって俺は即座にこの場を離れるのが正解だ。
よって
「お邪魔しまs… ギャー⁉︎」
そんなことを考える前に全力で逃げるのが正解だったようだ。立ち去ろうとした瞬間、扉が開き手が俺の肩を掴み中に引き摺り込んだ。
ギルドの中は思っていたよりも広かった。しかし俺はそんなことを考える間もなく怯えていた。
何故って?周りを大勢の筋肉モリモリの怖い顔の人たちに囲まれて尋問、もとい質問されたら誰だってこうなるだろう。
「で坊主、何故こんなところにいたんだ?」
はいすいませんでした現実逃避してすいませんでした。
そう。現在進行形なのだ。とりあえず質問には答えないと殺されかけないので急いで返事をする。
「えっと…色々あってお金とかなくてこの王都まで来て…それで生活するためのお金を稼ぐために冒険者になろうと思ってここに…」
嘘は言っていない。そう、あくまで嘘は言っていない。
「そうか坊主、冒険者になりにきたのか。あそこのカウンターで登録できるから行ってこい。」
「はい!」
もちろん即返事である。
まぁ本来の目的は登録なんで教えてくれたのはとてもありがたい。
「いらっしゃいませ。ご登録ですか?」
「ええ、はい。」
え、なんでこの人俺の目的知ってるの?怖いんだけど。
「そりゃ、ギルドの中であんなに大声で話していたら嫌でもわかるでしょう?」
さらっと俺の心を読まないでほしい。
「で、説明はなくていいんですか?」
「すいませんでした。お願いします。」
あれ?なんで俺謝ってるのだろう?
「えーと、それじゃ説明しますねー。
まずギルドの基本の仕事なのですけど、ギルドの壁に貼り付けてある依頼を取ってここのカウンターに持って来て、受理されると依頼成立になりまーす。その後依頼人のところに行って、依頼された仕事をこなすと依頼成功となります。そしたらその依頼人にハンコをもらってその紙をギルドのカウンターに持って来ると報酬と引き換えになりまーす。」
この辺りは俺が知っているギルドと一緒だな。
「次に禁止事項になりますけど、まず依頼人に暴力を振るうことは原則禁止となっています。あとは常識を守るとか犯罪をしないとかになってきます。破るとペナルティがありまーす。」
テキトーだなおい。
「はいはーい質問です。何故依頼人に暴力を振るうのが「原則」禁止なのですか?」
「稀によくギルドや冒険者に無理難題やイチャモンをつけてくる人がいるので、そういう人に対しては別に禁止されていません。あとは依頼と称して犯罪させようとする人に対しても暴力は禁止されていません。存分にしばいてきてください。」
「分かりました。」
思っていたよりも物騒な世界だな。
「あとは冒険者にもランクがあります。初めはFランクから始まって、依頼をこなしていくにつれてランクも上がっていきます。最高ランクはSランクですが、そこまでいく人は稀で大抵の人はCかBランクで終わります。あと、Bランク以上の冒険者は指名依頼があったりします。」
なるほど、Sランクは人外と。
「最後にたまにダンジョンが出現した時は冒険者の出番になります。レイドクエストとしてほとんどの冒険者が参加になりますので、覚えておいてください。」
「分かりました。ところでさっき話してた人のランクってどれぐらいですか?」
「えーとあの人は…」
「マークだ、よろしくな新人。ランクは一応Sだ。」
………おかしいな。俺の耳が正常なら今確かにSと聞こえたんだけど、気のせいだな。うん。
「ちなみに後の奴らは俺のパーティーメンバーでほとんどAランクの奴らだからよろしくな。」
「「「「よろしくぅ新人!」」」」
……お家帰る!って家ねぇーじゃん!どうしろと!
「…とりあえずマークさんたちはほっといて、「ほっとくな!」登録に入りたいのですが、名前を教えてもらってもいいですか?新人さん。」
「え、えーと俺の名前は…」
さてなんと答えよう。苗字付きのフルネームはワンチャン異世界から来たとバレる。ただ偽名を名乗る度胸はない。こういう時の正解は…!
「アキラ…アキラだ。よろしく。」
こうして冒険者アキラが誕生した。
自身の危うさを知らないまま……
読んでくれてありがとうございます。
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