すね毛疾風伝
昨日、夢を見た。
恐ろしい夢だ。
光る毛の夢だった、私のみている世界はどうなっている。
ああ、私は夢を見たんだ、そうだ、これは、ゆ。め
私が夢の中で目撃したのは、不気味なほど美人な女性。
正直ナンパしたかったが、それ以上に不気味だったので近づけなかった。
彼女は何者なのだ。
私は恐る恐る近づくと、その女性はこちらを向いて笑った。
そして、彼女のすねを見ると、ボーボーだった。
正直がっかりした。
だが、光ったのだ。
彼女のすね毛が発光し始めた。
苦しい。
心臓が締め付けられるような感覚だ。
これは夢だ。
自覚していた。
しかし、逃れられなかった。
苦しい、逃げたい。
私はあきらめた。
もう死んでもいいと思った。
すね毛が急速に成長し、光り始めた。
すね毛は恐ろしい程に成長し、私の脳を焼いた。
私はすね毛に包まれ、自分ではなくなった。
祈り。
おわり