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異世界から帰って来させられた元英雄の学園生活  作者: クロスディア
1章 日常を侵食する陰
5/13

第4話 始まりの異変

始まりはいつも突然

第4話


「さて、どう動くかね…」


時間は既に深夜を切った。そんな中、自室で一人考え事をしていた…


「沙織ちゃんから聞きたい事を聞けたのは良かったが、これじゃあ自分からは動きづらいな…」


色々と話は聞けた。かなりの子達が『ひとりかくれんぼ』を試している事。そして、全員が何も起きていない事を。


でも、安心など出来ない。考えすぎなのかもしれないが、()()何も起きていない可能性もあるのだ。


「そろそろ3時か…。一応、 早く終わらせられなかった時に誤魔化す為の工作はしとくか…」


起きて欲しくはないが、念には念をだ。


うーん…『朝釣りに行ってくるぜ、チャオ♪』みたいな書き置きでも置いとくか。


そんな風に偽造工作をしていた瞬間…


「はぁ、何でこうも悪い方向に行くかな…」


気配が、魔力がとある場所に集中していく。間違いない…()()が動いている。


「アイツですらあんなに集めないぞ、全く…」


さて、いつもの様に動くとするか!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最初は軽い遊びだった。


『ねぇ~何処に居るのぉ~?』


皆がやってるって聞いたから、興味が沸いた。


他にも理由があったけど、軽い気持ちでやってみた。


唯、それだけだったのに…


『解体♪解体♪楽しいな♪隠れた子を見つけて殺すの楽しいな♪』


少しずつ私の隠れている場所へと近付いてくる足音。


ヤバい!ヤバい!ヤバい!誰か…


『うーん、居ないなぁ…』


と、足音が遠退いて行く。


はぁ、助か『ったって思った?』えっ…


声が聞こえた瞬間、私を隠す物が切り刻まれる。そして…


『見~つ~け~た♪』


目と目が合う。ああ、もう終わりだ…


「嫌ぁ、誰か…誰か…」

『泣いても無駄ですよぉ♪君はもう死ぬしかないのです♪』


嫌だ、まだ終わりたくない!こんな奴に!こんな所で!


だから、だから…


「誰か…助けて…」


届く筈のない言葉を呟く。


だからこそ、私は驚愕したのだろう。


私の目の前に…


「ああ、俺がお前を助ける。」


私の事を助けてくれる英雄(ヒーロー)が立っていたのだから。



異世界メモ


高橋剣の魔術属性:無属性


基本的に火・水・風・土・氷・雷・光・闇・無の属性に分けられる。


その中で、一番覚えられる量が多い代わりに、戦闘に役に立つ術が限りなく少ない属性が無属性である。



だが、極めれば一番使い勝手の良い属性なのは間違いないだろう。『極められれば』の話だか…

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