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その ひぐらしの声に

作者: 大和





時間も朝の五時半を廻った頃だろうか


何度となく 寝て起きてを繰り返し

朝の知らせを告げる鳥の声に耳を傾けながら

いつものように 観た夢の内容を検索していた頃


遠く微かに 一匹の ひぐらしの鳴く声が聴こえた




その ひぐらしの鳴く声も時間にして

十秒もあるかないかぐらいだったが

確かに この耳に聴こえた


ひぐらしと云うのは この時期に鳴くのかと

瞬時に疑問に想ったと同時に

観た夢の検索を重ねていた指は

ひぐらしの声を動画で聴き

その姿や詳細などを検索し始めていた


検索の結果 遠く微かに聴こえた

ひぐらしの鳴く声は

幻聴でもなく

時期も夏や 夕暮れだけではない事が判明した


山手側ではあるが

こんな住宅の多い町の中

時期も少し早く感じる鳴き声に

懐かしさをも感じながら


夏の頃に鳴く 蝉の声よりも

ひぐらしの鳴く声に

どうやら私の中にある 先祖の遺伝子が

よく耳にし 気に入っていた生物の鳴き声を

私に教えたかったのだろうと悟り


梅雨の時期から鳴く

ひぐらしの声に

耳を傾け


夏の頃には多くなる

蝉よりも 大きさは半分しかない


そのひぐらしの姿や声にも 注目してもらえたら








二代 忠時 末裔より












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