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人間誰しも裏の顔があるものである

「好きです!付き合ってください!」

学校のマドンナであり俺の永遠のエンジェルアイドルである、

才色兼備な宮下凛々が頬を赤らめながら恥ずかしそうに俺を見つめている。今教室には俺と宮下しかいない。


宮下凛々と言えばこの学校、

いや・・・・・街でも有名な美少女だ。


成績優秀であり、試験は常に学年トップ。

1位以外をとったことは1度もない。

そして小柄で華奢なスタイルながら胸は大きいという奇跡のスタイル。

顔は小さくパッチリとした大きな瞳はまるで子犬のような無垢であどけない可愛さ。

あの瞳で見つめられ好きにならない男などきっといないだろう。

肌は驚くほど白く、肩まである髪は艶やかでいつも美しい。トレードマークの前髪につけてあるテディベアのヘアピンが愛らしさを増幅させている。

性格は優しく控えめで家庭的好きになるなというほうがおかしいレベルのルックス、スタイル、女子力を誇っている。

高等部に進学して4ヶ月で告白された回数は30人を優に越える。

だが宮下は好きな人がいるため告白を全て断っていると噂で聞いてはいたが・・・・・


(まさか・・・・・宮下の好きな人が俺だったなんてー!!)


この衝撃のあまり白目を剥いているなんとも滑稽な男は俺である。


俺の名前は日高紗輝。

私立月ヶ丘学院高等部に通う高校1年生だ。

月ヶ丘学院は小等部~大学まである小中高大一貫校である。

俺は幼少の頃からいつも1人で過ごしているが、決してぼっちではない。

皆俺のあまりの高潔さと美しさを前にすると自分自身の小ささを痛感し自分の自尊心が傷つくため友達になることはおろか話しかけられることもない。

最後に話しかけられたのは6年前の隣の席に間違ってうっかり座ってしまった時のこと・・・・・

『そこ、私の席なんだけど座らないでよ?!』と泣きながら言われたのが最後だ。この時彼女が本当に伝えたかった気持ちは別だと天才の俺は瞬時に理解した。彼女の本音はこうだ。『こんな平民の席なんかに座られたら明日から椅子は私なんかが座っても満足できなくなってしまうじゃない?!』彼女に本当に悪いことをしたと同時俺は自分を悔やんだものである。



日高紗輝は自分大好きな

ポジティブシンキングの塊でできた男である。

そのためなんでも自分のいいように摩り替えてしまうのだ。


敢えてそう・・・敢えて話しかけられないだけだ。

俺って本当に罪な男だな・・・・・

特に変化のない味気ない学校生活の中で、

宮下凛々の存在だけが俺の毎日を彩る存在だ。

宮下が同じ教室にいるというだけで、

俺は学校に行くのが楽しみで楽しみで毎日眠れないほどだ。

そう俺は宮下がずっと昔から好きだった。


そうあれは俺がまだたった6歳の子供だった小等部1年生の遠足の朝・・・・・



俺はその日遅刻していた。


「くそ・・・・・深夜まで遠足に1番似合う俺の髪型を研究していたら寝坊してしまった!!」


俺は口に毎朝欠かさず食べる俺の大好物のカレーパンを、

くわえながら重いリュックを背負い走っていた。


その時、前方から走ってきた人にぶつかり、

俺のカレーパンは地面に落ちてしまった。


「あ・・・・・!!」


俺は絶望した。

なぜならカレーパンを一口もまだ食べていなかったからだ。


「カレーパンを無駄にするなんて・・・俺はいつからそんな偉い身分になったんだ?!恥を知れ!!日高紗輝!!もう一生カレーパンに顔向けできない・・・・・でも俺にはカレーパンのない人生なんて考えられない!!俺と並んでも鄙見をとらないのはこの世でカレーパンだけなのに!!」


俺はカレーパンを初めて食べた5歳の時そのあまりの美味しさと何度も食べたくなる中毒性に夢中になりそれ以来1日1個カレーパンを食べないと生きていけない身体になっていた。


「カレーパンと俺の相性は抜群。生涯の相棒・・・・・カレーパンは俺の全てなんだ!!カレーパンなしで俺はこれから生きていけるわけもない!!」


俺は自分がこの世で1番好きだったが、

同じくらいカレーパンが好きだった。


俺は悲しみのあまり目から涙が溢れた。


「ごめんなさい!!そんな大切なカレーパンをダメにしちゃって・・・・・」


俺はカレーパンから目を逸らさず淡々と話した。


「もういいんだ・・・・・ぐすっ。今回の事でカレーパンも俺のことを見限ったに違いない・・・・・ぐすっぐすっ」


俺は俯いた。もう号泣寸前だった。その時、俺は気づいた。

カレーパンにばかり目を向けていたばかりにカレーパンの上にのっているものが見えていなかったのだ。

カレーパンの上には中の餡と苺がこんにちはと挨拶する断面が見える苺大福らしきものが愛らしくカレーパンの上にちょこんと乗っていたのだった。


「それ・・・・・ぐすっ。君の苺大福?」

俺は苺大福から視線を反らすことなく苺大福を指を指し聞いた。


「はい。あなたのカレーパンさんのお陰で助かりました」


俺はその一言でカレーパンも俺自身も救われた気がした。


「そうかカレーパンの死は無駄ではなかったんだな・・・・・やっぱりカレーパンは最高の奴だ・・・・・・」


俺は涙を拭うと顔を上げ初めて彼女を見た。


彼女のあまりの美しさに俺は息を呑んだ。

ツインテール姿に前髪にテディベアのヘアピンをつけた白のワンピース姿の美少女がそこにいた。


彼女は心配そうに俺を見つめている。


俺は思わず、

「美しい・・・・・」と声に出していた。


自分のようにいやそれ以上に美しいと思ったのは、日高紗輝にとって初めての体験であった。

名札には月ヶ丘学院小等部1年1組宮下凛々と書いてある。


(同じクラスにこんな可愛い子いたっけ・・・・・?)


この時既に宮下は美少女としてクラスどころか街中で有名であったのだが、俺は友達がおらず自分自身とカレーパンにしか興味がなかったため、宮下の存在を知らなかったのだ。


「遅刻しそうになっていたので朝食の苺大福を口にくわえて走っていたんです。恥ずかしい。」


宮下は恥ずかしそうに両手で口を覆った。


(か・・・可愛い!!なんなんだこの可愛すぎる生き物!!本当に同じ人間なのか?!そうだ!!きっとこの子は地上に現れた・・・・・)


「あ!もしよかったら・・・・・この苺大福食べませんか?とっても美味しいですよ?はい。あーん。」


俺は言われるがまま口を開け宮下は苺大福を俺の口に入れた。


「あなたは天使ですか・・・・・?」

俺は思わず聞いていた。

宮下はまさしく天使の笑みで、


「内緒です」


と口に人差し指を当ててウインクした。

俺は宮下のあまりの可愛さに白目を剥いてその場に倒れた。

遠くなる意識の中最後に思ったことは、

『天使さん・・・・君が好きだって言いたかった・・・』だった。


それからのことはよく覚えていない。

俺はいつの間にか学校に行き遠足へ行きそして家に帰っていた。

この日幼いながら俺は恋に落ちたのだった。

それからは毎日宮下のことを考えた。

宮下に話しかけようと君が好きだと言おうと何度も思った。

だけど宮下はいつも大勢の人に囲まれていて話す隙がなかった。

いや、本当はあった。ただ俺が意気地無しだっただけだ。

何も進展することなくいつの間にか俺は15歳になっていた。


(・・・あの頃が懐かしい。それにしても宮下の夏服姿は・・・やはり最高だ。こんなにもセーラー服が似合う女を俺は他に知らない。じゃあ他の服が似合わないのかと聞かれれば答えは !!そもそも宮下に似合わない服がもしあるならそれはその宮下に似合わない服をこの世に存在させたデザイナーが諸悪の根元なのであってそのデザイナーは即刻クビにすべきである。宮下に似合う服をデザインできなくて何がデザイナーだ!!宮下の夏服のあまりの神々しさに話が大分逸れてしまったが、6歳の頃から思い続けた宮下凛々がこんな頭脳と顔とスタイルと性格と将来性と文才と・・・・・(以下略)しか取り柄のない俺なんかに告白するなんて!!)


凛々は相変わらず頬を赤らめて照れ臭そうにしている。

そんな凛々の姿が可愛すぎて一生見てられるなと日高はこの時思っていた。


「日高くんの・・・・・返事を聞かせてくれるかな?」


凛々は上目使いで日高を見つめた。


その瞳は潤んでいてそれでいて透き通っており吸い込まれそうだむしろ吸い込まれたいと日高はこの時思っていた。


(ん?待てよ?!本当にこのままイエスと答えていいのだろうか?普通すぎないか?告白されて二つ返事で答える男ほどしょうもない男はいない!!ここは1回わざと悪態をつき断ることで、そのあとなんちゃって!俺も好きだ・・・と言うことで与えられる感動とトキメキは普通に返事をするより倍に・・・・・いや!それ以上!!ふん。完璧すぎる理論だな!!よし!これでいこう!!)


「ふん。皆自分を好きだと思ったら大間違いだ。俺は宮下のことなんて1ミリも好きじゃないし、宮下の存在も告白されるまで知らなかったくらいだ。ふん。」


目を見開き傷ついた表情を浮かべると凛々は俯いてしまった。

俯いていても可愛いなと日高はこの時思っていた。

先ほどまで晴れていた空は曇り雨が降りだした。


「なんてな・・・・・冗断・・・」


「・・・・・者」


「ん?」


凛々が小声で何か呟いたが聞き取れず俺は耳を澄ました。

空が光り雷が鳴った。


「・・・者・・・・・者・・・・・この愚か者がー!!」


日高を睨み付ける凛々の目には怒りと憎しみしか写っていない。そして目にはうっすらと涙が浮かんでいる。

どうやら雷が近くで落ちたらしくけたたましい雷の音がした。

この時日高にも同様に雷が落ちた。


(え?今あの学校のマドンナであり俺の永遠のエンジェルアイドルが愚か者と言ったのか?!え?!えー?!)


「何が皆自分を好きだと思ったら大間違いよ?存在も知らなかったよ!!どの口が言ってるのからしら?あなた小等部の頃から私のことをいつもいつもいつも1日平均197回はチラ見してきてる変態チラ見魔のくせに!!この愚か者!!」


日高はいつもの控えめで美しい言葉遣いをする宮下凛々を探したがいつものおしとやかな宮下凛々はどこにもいない。

そこにいるの怒りを爆発させた鬼のような女しかいなかった。


(これが本来の宮下凛々の姿なのか・・・・・?いや信じない!!俺は信じないぞ!!)


「・・・なんだ変態チラ見魔って・・・そんなに見ていない!!1日平均・・・・・257回くらいだ!!」


「予想を遥かに越える回数見てる!!この変態!!しかも毎日、毎日朝1番に登校して一体何をしてるかと思いきや、私昨日見たんだから!!あなた教室でシャツのボタン全開で頭に手作りの王冠を乗せてワイングラスにブドウジュースを注ぎ右手に握り両脇に2匹の虎のぬいぐるみを抱え愛でながらカレーパンをちみちみ30分かけて食べるド変態のくせに!!小道具を持ってきているせいであなたいつも鞄パンパンで学校一荷物が多いじゃない!!その労力をもっと別の所でつかいなさいよ!馬鹿なの?えぇ、馬鹿でしょうね!!馬鹿!!」


「な!!ビューティフルキングダム~パーフェクトカレーパンの王の休日~を見られていたなんて!!」


愕然とする日高は両手で顔を覆い隠すと俯いてしまった。

そんな日高を生き生きとした瞳で見つめる凛々。

凛々は日高の心をズタズタに引き裂くことによってフラれて傷ついた自分の自尊心をなんとか保とうとしている。

しかしその眼差しには愛おしさも入り混じっているようで、乙女心は複雑である。


「でも宮下昨日は隔月で御呼びしているゲスト様がいたのに、彼女を忘れるなんてけしからんな」


「か・・・彼女?!日高くん彼女がいるの?!」


瞳は大きく見開かれ固まってしまった。


(えー!!かっ彼女?!彼女って言った?今?聞き間違えよね?化膿してたのを忘れたって言ったのよね?ねぇ、そうよね?!そうだわきっと。うん、そうに決まってる!!)


「彼女と会えるのは2ヶ月後か・・・」


恋する乙女が愛する彼に会えない日々を嘆く切なく美しい表情だとこの時凛々は思った。この時凛々にも雷が落ちた。


(こんな痛い人を好きなのは私だけだと思っていたのに・・・!!)


凛々の中で何かが崩れ去り目の色が変わった。

先程までのチャームポイントである仔犬のような愛らしい瞳は陰り一切の光を遮断し、闇しか映されていないようだ。


「なんで私すらまだお招ばれしてないビューティフルキングダム~パーフェクトカレーパンと・・・・・(以下略)にお招ばれしてるの?ねぇ、なんで?その子私より可愛いの?そんなことないわよね?ありえないわよね?名は?何年何組何番?スリーサイズは?頭・顔・スタイルは5段階評価をすると一体どのくらいなのかしら?将来の夢は?友人は?家族構成は?恋愛遍歴は?黒歴史はもちろんないでしょうね?日高くんのことを好きになった理由は?日高くんのことどれくらい好きなの?日高くんのために死ねるの?日高くんの好きなとこ・可愛いとこ・カッコいいとこ・尊敬してるとこ・それぜれ5分以内に1000個以上言えるの?」


凛々の目からは涙がこぼれ落ちた。

(日高くんが好きなのは私だよね?彼女がいるなんて、ねぇ、嘘だよね?嘘だって言ってよ・・・・・)


一方その頃日高はカレーパンについて考えていたので凛々の涙の訴えは全く聞いていなかった。


凛々は日高のネクタイをぐっと引っ張ると、

「彼女の名前はなんていうの?早く言いなさい!!早く!!」

と問い詰めた。


「彼女の名前はミルクだ」


「ミルク?とんだキラキラネームね!!親の顔が見て見たいものだわ!!」


「見るか?ほら」


すると日高はスマホを凛々に向けて見せた。

するとそこには実に愛らしいパピヨンという犬種の犬が写し出されていた。


「え?・・・犬?」


「可愛いだろう?このご両親から生まれたのがミルクちゃんなんだ。ミルクちゃんはまだ生後1ヶ月半なんだがそれはそれは可愛くてな。ミルクちゃんが生まれる前はこのご両親をお招きしていたんだが、私たちよりも子供にいい経験をしてもらいたいから自分達はいいって仰ってな・・・・・ぐすっ。親の愛ってすごいよな・・・・・ぐすっぐすっ」


「彼女って犬なんかーい!!

犬を学校に連れてくるなんて何考えてるのよ?!」


「失敬な!!連れてきていない!!隣の鈴木田さんの家からちょっと拝借して一緒に来ているだけだ!!」


「隣の家の犬なんかい!!勝手に連れてくるなんてなんて非常識なの?!」


「ふっ。大丈夫だ。隠蔽工作のため俺特製の直径5cmのパピヨンのぬいぐるみを置いてきてるからな」


雷の音が鳴り響いた。

キメ顔で日高は言うと椅子に座りカッコつけて足を組み換え髪をかきあげた。


「意味ねーよ!!なんだぬいぐるみって。サイズも小さすぎるわ!!隠蔽工作したいならリアルの寸法で作れよ!!隠蔽工作する気0じゃん!!第一ぬいぐるみで隠蔽工作なんて子供でも考えないわ!!というか授業が始まったら犬はどうしてるのよ?!」


「鈴木田さんの家のワンちゃんは優秀だからな。俺がカレーパンを食べ終わったら1人で帰っていって隠蔽工作のため置いてきたぬいぐるみは俺の家のポストに入れて置いてくれるんだ」


「優秀だな!!間違いなく人間の日高紗輝よりも優秀だ!!」


凛々は再び日高のネクタイをぐっと引っ張った。

目と目が合う二人。

その時空が晴れて教室には夕日の光が差し込んだ。


「・・・・・・」


しばらくそのまま見つめ合う二人。

二人の心臓の音は高鳴った。


「宮下・・・」


日高の唇が凛々の唇に触れようとしたその時、

凛々はあまりの恥ずかしさに耐えられず日高から離れた。


「ち・・・近いわよ!!人との適切な距離感も判らないの?!ちょ・・・調子にのらないでくれる?あなたのことを学校中の女子は皆学校で1番付き合いたくない気持ち悪い男子ナンバーワンとしてあなたを認識しているわ。男子は大金を積まれても友達にしたくないナンバーワンとしてあなたを認識しているわ。あなたなんかを好きな人なんてきっと一生現れないわよ?わかったら黙って一生カレーパンを恋人に暮らしなさいな。このドド変態さん」


(宮下・・・いい匂いがしたな・・・)


思いだし頬が赤く染まる日高。

凛々も同様頬を赤く染めて前髪を不自然なくらい触っている。


「ん?でもそんな痛すぎて寒すぎる付き合いたくない男子ナンバーワンの俺に告白するなんて・・・・・お前俺のこと大好きすぎじゃないか?」


その瞬間、凛々の細く美しい長い足は日高のみぞおち目掛けて蹴りあげた。あまりの痛さに低く呻くと日高はその場にしゃがんだ。凛々は痛いところをつかれ耳まで真っ赤に染めている。

よほど恥ずかしいのか今日一番の赤い顔である。


「あなたのことなんて全然好きじゃないんだから!!あなたに苺大福を食べさせてあげた日のことなんて全く覚えてないんだから!!記念日なんかにしちゃったり、定期的にあの場所に行ったりしては物思いに耽ったり、愛おしさが込み上げたりなんかしてないんだから!!覚えてなさい!!私をフったこと後悔させてあげるんだから!!一生カレーパンを恋人に暮らせばいいのよ!!このカレーパン中毒のドドド変態!!」


そう言うと教室を大急ぎで出ていった。


「み・・・見事な美しい蹴り・・・だった・・・・・宮下もあの日のこと覚えててくれたのか・・・・・・結局俺も好きだって・・・言い損ねたな・・・・・」


日高はその場に白目を剥いて倒れこんだ。

まさしく愚か者の姿であった。

大好きな初恋の人に告白されたのにも関わらず答えを間違え鬼の如く怒らせてしまった哀れな男の末路だった。

空からはまた雨がものすごい勢いで降りだした。


一方その頃凛々は傘を持ってきているのにも関わらずわざと日高の傘で帰るという暴挙にでていた。


そのため日高はずぶ濡れで帰り次の日風邪をひくのだった。




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