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小説、おかしばなし  作者: 高梨政隆
9/12

9話

久々の投稿DEATH。

仕事が忙しくてすみません。

くっそー、なんてババアや!


いや、これは普通のババアじゃない。まさに鬼ババアだ!

どこに水の上を走るババアがいるんだ。


水中に片足が沈む前にもう片方で水面を蹴れば、確かに理論上は可能だが。そんな非常識なことを。


そうこうしている間にも、鬼ババアは迫ってくる。

くっ、こうなれば仕方ない。本来はやりたくないのだが。

私は意を決して背後に揮発性有機化合物を撒きながら、おもむろに火を投げ込む。


すると背後は一気に火の海へと生まれ変わる。

この高温の中を通り抜けることなどできるはずがない。

自然破壊だ、と誰かに訴えられるかもしれないが、勘弁してほしい。


こっちだって人生かかってるんだから。

諦めたら試合終了だよ。なにせ捕まったら人生終了なのだから。

某バスケットボールにでてくる白髪デビルといわれた、ふくよかでメガネを掛けた先生もきっと許してくれるさ。


しかしこれで逃げ切れるはずだ。

そう思いながらもどこかひっかかる。

これも長年のかんみたいなものだ。

ずっと首筋のあたりがひりついているからだ。


突然、背後から大きな爆発音と共に爆風スランプが一気に押し寄せてきた。

不意でもあった為、もろにその衝撃を受け吹き飛ぶ。


一体なにがおこったのだ。

状況を確認するため目を向けると、そこには尻をこちらに向けた鬼ババアの姿が。


なんてことだ。クレイジーすぎる。あのババア、オナラのメタンガスを利用して爆風消化をしてみせたのだ。


爆風消化とは爆弾を破裂させてさることで発生する爆風を利用して火を消したり、周囲の物体を吹き飛ばして消火帯を作ることで延焼を防ぐ消火方法だ。

主に森林火災や油田火災など大規模な火災を鎮火するのに用いられることが多いとされている。


爆風消化には大抵爆弾が用いられることもあるが、消火剤の入った専用の『消火爆弾』というものもあるため、そういったものは家庭用のものとして市販されてたりもする。


しかしあの鬼ババアはよりもよって、オナラに含まれるメタンガスでそれを引き起こしたのだ。

なんてはた迷惑なオナラだ。

腸内環境は大丈夫なのだろうか。


そんなことをおもいながら、吹き飛ばされた衝撃から、なんとか立ち上がろうとするが、一帯に広がる臭さに意識が朦朧としている。

そんな自分の視界が影に覆われる。

いつの間にかここまできていたのだ。


「こんなことで、私を止められるとおもうとは、あなた、たーいだDEATHねぇーーーーー。デモ、安心しなさい。そんなアナタをきっちりと教育してあげますから。いーひっひっひっ」


そんな高笑いが響きながらついに隊長の意識は途切れてしまうのだった。


ーーーーー



「婆さんや、ポチの餌やりやってくれたんかぁ。ありがとなぁ」


「いえいえ、おじいさん。昨日、ちょうど生きのいいエサが手に入ったものでねぇ」



鬼ババアと40人の盗賊ー完ー


ラストを夏なのでホラー要素を入れてみました。

まさかの三部作になってしまった鬼ババアと40人の盗賊。

いろんなツッコミどころ満載にしてみました。

個人的には怠惰がお気に入りw

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