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小説、おかしばなし  作者: 高梨政隆
7/12

7話

(BOSS視点です)


そのことに気付けたのは偶然だった。いや、長年染み付いた感のようなものだったのかもしれない。

その昔は47人の盗賊の頭として、さまざまな悪事に手を染めた。


収穫目前の果物や野菜を盗むためにはどうしたらいいか?


販路はどうしたらよいのか?


保存方法は?


美味しいものの見分け方は?


それらの課題をクリアするために、畑を耕し実際に作物を作った。


作ったものをよりよくするために、どこぞの農家に潜入(修行)することもあった。

その結果、ブランド作物をいくつも作ったのはいつのことだったか。


今では逆に教えを説く為、いろんな講演にもでるようになった。




販路形成のため営業みたいなこともした。


契約の際、騙されそうになり逆に相手をはめたこともあった。

弱味を握っていいようにしてやったこともあった。


そのせいでカチコミをかけられたことも日常茶飯事であった。

結果として戦闘技術があがったことはいうまでもない。



ってかこれってホントに悪事なの?って他人はおもうもしれないけど、オレさまとしては充分悪事である。

だって動機が不純で悪いことだったのたから。



そして今回の仕事だ。まぁ、正直にいうと楽な仕事であったと高を括るっていたのは否めなかった。


そのために目が曇ってしまっていてのかもしれない、というのは言い訳でしかない。


気付くためのヒントはいくらでもあったのだから。


そもそも番犬がわりにツキノワグマがいること自体おかしいのだ。


人なんかにどうこうできるほど、彼らは甘くはない。


ニュースでも山菜採りにでかけた先で襲われた事例は数しれず。

最近のやつらは特に人を恐れなくなってきた。

そのため死者もでるほどなのだから。


ましてやあれはツキノワグマ。強さにかけては指折りのはずの奴が番犬。

いかに赤ん坊の頃から面倒をみているとはいえ、馬代わりに乗ったりとかありえるのだろうか。


いや、ありえないだろう。


しかし現実は小説より奇なりという。

つまりなにが言いたいかというと、ツキノワグマが暴れても大丈夫ってことだ。

すなわち、奴より強い、より強者がいるということではないのか。


そんな思考にいたったのだ。


そしてそれは証明される。


オレは咄嗟に地面を転がるように、身を投げだす。

その直後、オレが座っていた椅子は見事に両断された。


咄嗟に襲撃者がいたであろう方向に、銃撃を放つも空をきるばかり。


ヒットアンドアウェイということか。


まぁ、基本ではある。


オレは周囲を警戒しながら天幕をでて辺りを見回す。

そこで、オレは驚愕する。


行方不明になっていたメンバーがそこにいた。


あるものは顔に落書きされ。

またあるものは女装メイクにポラロイド写真を添えられていた。


なんてことだ。こんなものを本人がみたら、精神状態がへんになってしまう。

いやそれよりも、もしSNSで拡散されたら立ち直れないぞ。


うちには某げーむを制作する(仮)部のマンガにでてくるように、精神を回復させるためにいろいろ世話をやってくれる2代姉御の九〇下先輩のような人はいないんだぞ。


「戦闘力たったの30か、ゴミめ」


突然、背後から声をかけられたのはその時だった。



次回に続く

いろいろツッコミどころ満載。Σ\(゜Д゜;)

わかる人にはわかるネタ。

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