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小説、おかしばなし  作者: 高梨政隆
5/12

5話


「おのれ、おのれ。人を馬鹿にして。キィーーー」


ここはどこかの例の洞窟。その一番奥でなんか癇癪を起こしてる人がいますね。

もう、ただでさえ散らかってるのに、癇癪起こしてる暴れたのか、さらにひどいとこになってます。

これはル〇バとかでも片付けられないんやない。

あとでお掃除業者をぐぐっておかないといけなくなるわね。


ってかなんかひと通り暴れて落ち着いてきたみたいですね。肩で息しているみたいですけど。


「こうなったら、あれを使うしかないわね」

あれってなんでしょうね?

そうこうしているうちに、なんか出掛けるみたいですね。

その前にここ片付けていきなさいよ。


*********



さてさてここは、はじめにいた洞窟から少し離れた場所。まわりにはゴツゴツした大小様々な岩。むき出しの岩肌のみ。落石したら助からなさそうですね。


そんな危険地帯のいっかくに来ていますけど、なにがあるのやら。


「ここか」


ん?ここは、崖のしたみたいですけど、なにかあるのかしら。


「ひらけーーー、ゴマミソズイ」


するとどうでしょう。崖が左右に割れ中から入り口らしきものが。

すごいですね。どうやってここを見付けたんでしょうか。


「そこに看板あるだろ」


あっ、ほんとだ。なんか蛍光看板がある。

『40ST』だって。

いろいろツッコミどころが多すぎて、某北島バリに『もう、なんも言えねぇ』って気分ですわ。


そうこうしてる間になんか奥に進んでいくと、受け付けがあります。

なんでわかるかっていうと、『受け付け』って札があるんだもの。


「ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご用件ですか」


「仕事を頼みたい」


「ご依頼ですね。内容は?」


「かくかくしかじかっていう理由で、このじじいに一泡ふかせてやりたい」


「あぁ、つまり逆恨みの嫌がらせですね」


あっ、身も蓋もないことズバリ言っちゃったよ、この人。

ほらほら、ズバリ言っちゃうからプルプル怒りの表情ですよ。


「ちがーーーう。これは正当な仕返しである。断じて逆恨みではない」


「・・・。では仕返しの方法はどのようにしますか」

あっさり流しちゃったよ。


「方法などはそちらに任せる」


「畏まりました。私たち四十人のスペシャルなチーム(40ST)にお任せください」


看板ってそういう意味だったんだ。てっきり四十人のすごい盗賊の略かと思ったのに。合言葉『ひらけゴマ』ににてるし。


「ふふふ、じじいめ目にものみせてやるわ」


ああ、もう不安しかないわ。


これにて第三ラウンド準備終了かしら。


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