5話
「おのれ、おのれ。人を馬鹿にして。キィーーー」
ここはどこかの例の洞窟。その一番奥でなんか癇癪を起こしてる人がいますね。
もう、ただでさえ散らかってるのに、癇癪起こしてる暴れたのか、さらにひどいとこになってます。
これはル〇バとかでも片付けられないんやない。
あとでお掃除業者をぐぐっておかないといけなくなるわね。
ってかなんかひと通り暴れて落ち着いてきたみたいですね。肩で息しているみたいですけど。
「こうなったら、あれを使うしかないわね」
あれってなんでしょうね?
そうこうしているうちに、なんか出掛けるみたいですね。
その前にここ片付けていきなさいよ。
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さてさてここは、はじめにいた洞窟から少し離れた場所。まわりにはゴツゴツした大小様々な岩。むき出しの岩肌のみ。落石したら助からなさそうですね。
そんな危険地帯のいっかくに来ていますけど、なにがあるのやら。
「ここか」
ん?ここは、崖のしたみたいですけど、なにかあるのかしら。
「ひらけーーー、ゴマミソズイ」
するとどうでしょう。崖が左右に割れ中から入り口らしきものが。
すごいですね。どうやってここを見付けたんでしょうか。
「そこに看板あるだろ」
あっ、ほんとだ。なんか蛍光看板がある。
『40ST』だって。
いろいろツッコミどころが多すぎて、某北島バリに『もう、なんも言えねぇ』って気分ですわ。
そうこうしてる間になんか奥に進んでいくと、受け付けがあります。
なんでわかるかっていうと、『受け付け』って札があるんだもの。
「ようこそいらっしゃいました。本日はどのようなご用件ですか」
「仕事を頼みたい」
「ご依頼ですね。内容は?」
「かくかくしかじかっていう理由で、このじじいに一泡ふかせてやりたい」
「あぁ、つまり逆恨みの嫌がらせですね」
あっ、身も蓋もないことズバリ言っちゃったよ、この人。
ほらほら、ズバリ言っちゃうからプルプル怒りの表情ですよ。
「ちがーーーう。これは正当な仕返しである。断じて逆恨みではない」
「・・・。では仕返しの方法はどのようにしますか」
あっさり流しちゃったよ。
「方法などはそちらに任せる」
「畏まりました。私たち四十人のスペシャルなチーム(40ST)にお任せください」
看板ってそういう意味だったんだ。てっきり四十人のすごい盗賊の略かと思ったのに。合言葉『ひらけゴマ』ににてるし。
「ふふふ、じじいめ目にものみせてやるわ」
ああ、もう不安しかないわ。
これにて第三ラウンド準備終了かしら。