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小説、おかしばなし  作者: 高梨政隆
11/12

11話

突っ込みどころは相変わらず満載にしてみました。

今日も今日とておじいさんはいつも通り、山に柴刈りにきてます。


ちなみに柴刈りは芝刈りとは違うんですよ。

よく皆さん、芝なんか刈ってていうひともいますけど、この柴刈りは低木を刈ったり、枯れ枝をたきぎとして利用するために拾い集めたりして山の雑木林の手入れをすることなんです。


昔の人々にとって山の雑木林は,資源の塊。腐葉土や木の実。キノコの類や冬を越すため炭の材料にと生活に密着したものだったのです。



なので休日の昼下がり、庭先を手入れしてる、みたいな想像はダメダメなのです。


さて、そんなおじいさんも一仕事終えて、お昼休憩中です。

ちょうどいいところでおばあさんの愛妻弁当を食べるところです。


最近、巷ではキャラ弁、デコ弁が流行ってることもあり、おばあさんも流行に乗っかって作ってくれるようです。



「では食べるとするかのぉ。いただきます」


そういっておじいさんはお弁当を食べようとしたその時、いきなり地震が。

そのせいでお弁当箱が転がっていってしまいました。


どうやら一緒に来ていたポチ(熊)が、たまたま居合わせた金太郎と相撲(という名の格闘)をはじめてしまい、その余波で地震が起こったようです。


ちなみに金太郎は金色の髪型にエメラルドの瞳をしています。

決してスーパーサ〇ヤ人とかではないんです。

金髪だから金太郎と呼ばれてます。

でも最近、たまに青色にもなりブルーとも呼ばれ始めているとかいないとか・・・。


しかし、そんなことはどうでもいいんです。

お弁当がころがってしまった。これが問題なのです。


なぜならおばあさんは毎回おじいさんに感想を尋ねてくるからです。


これにちゃんと応えないと、おじいさんがヤバイことになるのDEATH。


「まっ、待ってくれー」


そういいながらおじいさん、一生懸命追いかけますがいい感じに丸い弁当箱はコロコロと転がってしまい、なかなか追いつけません。


「くっ、こうなったら、身体よもってくれよ。界〇拳じゃーーー」


あっ、なんかおじいさんが紅くなってめっちゃ速くなりました。

すげーなぁー、おじいさん。


そしてなんとかダイビングキャッチ。

なんとか弁当箱を捕まえることに成功したのでした。


「ふぅ、危ない、危ない」


ほんとに良かったね、おじいさん。これで弁当台無しにしてたら、おばあさんが・・・。


さて、弁当箱を抱えて戻ろうとしたその時、視界が真っ暗になったのでした。



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