キャラクター設定《マナ》
◆プロフィール
作中名:マナ
本名:マナ・ブラックローズ
性別:女性
年齢:不明
好きな食べ物:母の作ったビーフシチュー
嫌いな食べ物:ピーマン
趣味:押し花
登場作品:『灰色青年と勇者の子』
他世界の同一人物と作品名
■なし
◆詳細情報
勇者コウキと魔王ソフィアの娘。
一人称はマナ。
名前の由来は愛。名付けたのはコウキ。ちなみにコウキは東洋から流れてきた一族の末裔で、本人も名前を漢字に当たると光輝になる。
髪色は母親似の薄い紫で髪型もソフィア似だが若干癖が強く、コウキの血も感じさせる。
コウキは学校に通っておらず、魔王も人間社会でのルールを知らなかったため、旅に出るまでは人間社会の知識に疎かった。
コウキから森での食料調達のために狩りを、魔物から身を守る護身術として剣術を学んだ。特に剣術の才能は凄まじく、指南した勇者と互角の実力だったという。
勇者の死後に魔王から《世界》の崩壊を告げられる。 その時に崩壊を止めることができたのは勇者と魔王のみで、自身にはその力が受け継がれていないことを知る。
その後、世界各地で異常気象や魔物の凶暴化、空間の爆発など様々な異変が起きる。魔王一人では余分なマナを吸収しきれず、空気中のマナの濃度が過度に高くなったため(詳しくは《黒薔薇の一族》の項目参照)。
このことを知ったマナは《世界》を救う術を探すために旅に出る。魔王はマナを引き止めようとしたが、マナの決意を知ると旅に出ることを受け入れる。
その後間も無く、魔王は勇者の墓石前でその一生を終える。
ずっと森で過ごしてきたマナはその目で初めて《世界》を見ることとなる。
マナは人間社会の仕組みに疎かったため、とある村で店の商品を買うのにお金が必要と知らずに困ってしまう。その時に十才前後の少女、オレットに助けてもらう。
オレットと意気投合したマナはしばらくその村に滞在しオレットとその両親に人間社会でのルールを学ぶ。
その後、オレットの両親の支援を受けて学校に通い始める。マナの見た目が幼かったこともあり小等部から学ぶ事になる。
中等部、高等部とオレットとともに学生生活を送りながら知識を蓄え世界を救う方法を模索する。
大学に進学しマナの研究に没頭するが、調べれば調べるほどに『《世界》は救えない』という事実を直視することとなり、絶望する。
しかし、絶望に心を支配されかけたある時、親友となったオレットからとある提案を受ける。
それは、『《世界》の延命を諦め、いずれ来る終わりまで幸せであろう、そして、できるだけ多くの幸せを広げよう』というものだった。
そこから二人は人助けをしながら世界中を旅をする。勇者譲りの剣技を生かし、多くの魔物を倒し、悪人を裁く。その姿に百年前に死んだ(とされている。世間では魔王との決戦を境に勇者の姿を見たものはいないため)伝説の勇者の再来を期待した人が現れ始める。
この話は瞬く間に世界中を駆け抜けマナは一躍有名人となる。マナ自身も世界の声に応えるため、新たな勇者として世界各地を回り始める。
しかし、それも長くは続かなかった。
度重なる爆発による農作物の不作、それによる飢餓、戦争、死。世界の期待を背負ったマナは否応無くその中心に立たされることとなる。
結論として、マナは何もできなかった。農作物は枯れ続け、飢えはしのげず、戦争も止められず、死を止めることはできなかった。さらに戦に巻き込まれて最愛の友、オレットを亡くす。
だが、それでもマナは諦めることをしなかった。自分にできることをだけを見つめ、懸命に生きた。
その努力は、《世界》に人がいなくなるまで続いたという。
そして、《世界》から人間がいなくなって数年後、灰色の青年と出会うこととなる。