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【♀×2】 ~運命ちゃん~
~省略~
「私は運命ちゃんです。私が自己紹介をすることは予め決まっていることなのです。ですから自己紹介をしますわ」
長い物には巻かれろ! ですね。
私、この子嫌いよ。絶命したらいいのに。
「え? 運命ちゃんには自由はないの?」
さすが若林先生、いいとこ突きます。
ん? なに? 意味わかんない。
「私自身はあると思っていますが、そう思うこと自体が予め決まっているのです。それによってある意味私には自由意思がありませんわ」
極論! 哲学! 人生論!
たっ、楽しい? それ……人生、楽しいかしら?
「運命ちゃんには【もしも】が存在しない……?」
「その通りですわ。私たちが歩く道はいつだって一本道です。決まった道を歩くだけ」
いっ一種、人生を投げているともとれる発言!
想像を絶するトラウマがありそうね!
「ともかく、皆様、よろしくお願いいたしますわ」
「あっ、うん。よろしく」
これも予め決まっている……の?