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③ 若林先生+不動くん+状況=本編
「どうして遅刻をしたのかな?」
ああ。どうやら、ホントにホントにふんふんだ。
絶命したらどうしよう。どーもこーもないわ!
「ご飯がいけないんだ!」
「不動くん……何を言っているの?」
きっとそうです。
間違いないわ!
「美味しいんだよ? 新米は」
「……うむ。確かに美味しい」
納得してはいけないのでは?
私はパン派。
「だからです」
「何が?」
鈍いのかわざとなのか。
鈍いのよ。
「おかわりしたんだ! だから……」
「遅刻したの?」
やっぱり。
これが王道よね。
聞き捨てならぬ!
うわ! 王道くん、勝手に入って来ないでくれ!
早く叩きだして!
「不動くん……持って来なさい」
「?」
「炊飯器……持って来なさい。この際許します」
やれやれ。これいいのかしら? ますます脂肪の……いえ、筋肉の鎧になるけれど……ね。
新米ってやつは半端なく旨い故に、たまに食すのが最高の食べ方であると断ずる。そんな作者です。