【♂×1】 ~仮説くん~
「では仮説くん、自己紹介をお願いします」
若林先生と仮説くんのお喋りが始まりますよ。
ただの顔合わせではないかしら?
「たぶん、ぼくは仮説くんであると仮定します。そしてあなたは、新任教師である若林先生だと、仮定して、なんでこんなような茶番を……。 仮説を立てるのなら、たぶん、ぼくの人となりを探るためにこんなようなことをしているのだと、仮定したぼく。何か間違いがありますか?」
「うーん。まず私は若林先生で間違いありませんよ。そして仮説くんが仮定した事柄も間違いありません。だから仮説くんの趣味とか何かあると……」
開始そうそう若林先生が困り果てたようです。
仮説くんは大変面倒な生徒ね……絶命したらいいわね。
「ふんふん、不確定要素がなくなると大変にいいことのようですね。じゃ、ぼくは仮説くんであると仮定して、趣味は仮説を立てることだと仮定します」
全てが曖昧になったようです。
仮定仮定うるさいわね……仮定にやられて「ぐっ!」ってなったらいいわ。
「何かこう……不確かなことばっかりの自己紹介でしたね。でもこれからよろしくね」
「卒業までのよろしくだと仮定します」
これは仮定でなく……悲しい事実なのよ……ね。
【若林先生と難化不愉快な生徒たち】を読んでいただき、誠にありがとうございます。
若輩者ながら読者様の【読む】に値する物を目指して執筆しております。
なお【感想】等ございましたしたらお気軽に【お書き】ください。