表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は今日からNPC討伐部隊長  作者: LYON
プロローグ
4/38

NO.3 可能性は主に3つ

声とともに、100本近くの矢が放たれる。俺らの周りの兵士たちは盾を構えるが、

「遅い!本営弓隊の矢はそんな速さじゃないぞ!」

ドドドドドドッという鈍い音。兵士たちはどんどん四散する。生き残りの兵士たちも撤退していく。

「欲を言えば、もう少し早く助けてほしかったものだな。カイト」

俺は、始まりの城の壁上に行った。

「ゴメンな。招集かけて集め、戦力にするには、このくらい時間が必要だったんだ」

「ま、礼は言っておくよ。ありがとな」

俺の例を受け頷くと、カイトは直ぐに厳しい顔を取り戻した。

「予想外のことが起きている。本営に来てくれ」

―――カイト。本営弓隊の隊長であり、俺と同じ、攻略本部の一員でもある。

「んで?何の用だ?」

本営の豪華なソファにドスッと腰を下ろす。

「さっきの敵なんだがな、どこから湧いて出たかわからないんだ」

「えっ?!さっきの、野営地あたりからやって来たんじゃないのか?」

「野営地周辺は偵察隊が見張っているが、動きはない。つまり、あの敵は、野営地・前線地帯の兵士で灰ということだ」

あんな大軍を隠しておける場所なんて、俺たちの知る中にはない。

「と、なるとだな、可能性は主に3つだ。一つ目が、俺たちの知らない野営地が周辺にあること」

「二つ目はアレだろ?この城を襲うための軍が、システム的にポップした可能性だろ?」

俺の言葉にカイトは頷く。

「最後の3個目。敵にも、”軍略”という概念が存在する可能性だ」

「1と2が、妥当なんじゃない?」

女性の声がした。コッコッとブーツで歩く音がする。暗いほうに目を凝らすと、背中に大剣を背負った、同い年くらいの女子の姿が見えた。

「あ、紹介してなかったね。彼女はリュミナ。本営の作戦司令だ」

「よろしくお願いします」

彼女は一礼すると、

「3は、ありえなくない?ただのAIが、作戦を立てて、手薄なこの城を狙ってくるなんて…」

「でも…このゲームは…いや、この牢獄では…何があっても不思議ではない」

「でも…!そんなことがあったら、この先…戦えなくなるよ!?」

「あらゆる可能性を考慮して、作戦を考えてほしいね?」

「あんたねぇ…!?」

俺と、彼女の目線の間で火花が散る。

「そこまで!リュミナも意見は聞き入れたほうがいいだろ?それと、ユウキも煽りすぎだ…」

カイトの言葉に、俺と、リュミナは気まずくなり、足早にその場を離れた。

どうも。LYONです。ここまで読んでいただきありがとうございます。

まだまだ初心者ですが温かい目で頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

それではまた次回でお会いしましょう。see you next time.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ