フィールドボス討伐作戦・中編
「「引導を渡してやる。ルーファス」」
俺とレイトは思い切り地を蹴った。地平線に沈みかけている太陽が照らす大地が流れ去って行く。
《ライトニングリーパー》。決める!レイトとの雷攻撃のクロスで!‥‥でも、レイトと俺の剣は見事に空を切った。見えるのは太陽だけ。なんで‥‥!?
1秒と経たない間に俺は背中の方に何かが動くのを感じた。すぐ後ろ。50㎝とない。案の定、ルーファスだった。とっさに剣で受けようとしたけど俺って駄目だな‥‥。俺とレイト以外にも人はいるのに‥‥。
剣で受けようとした体制の奥には、ルーファスとその背中に刺さる何本かの武器が見えた。サンキュな。お前ら。部隊長のことを慕って‥‥って!投げてるの俺の隊員たちだ。レイトの隊員たちは上が横暴働いてるから死んでも問題ないんだ。多分。
「俺とレイトで攻撃を受ける!お前らは攻撃に専念しろ!勝つのは俺たちだ!」
エッジ二本が俺の頭上から迫る。読めた…!読めたぞ…!お前は滅びたのだ!俺たちの連携で死ぬぞ!つばぜり合いに持ち込めば、ルーファスは逃れる事は出来ない。そう確信した。僅か…僅かだが俺たちの方から勝利の風が吹いてきた気がした。
夕方。削れたHPは1本弱。残りは1万前後。だって、影移動っぽいの使ってくるんだもん!死ぬよ?俺。
—————とでも言うと思ったか!今日の月は何だ?新月だ!つまり、影ができないから単純な白兵戦になるんだよ!奴の小賢しい手もここまでだ!
ジャンプ。ジャンプ技?チッチッチ。俺がそんなしょぼっちい手を使うとでも?
連続で放つ全周囲包囲血波剣—————名付けて血波檻。速度は遅くとも、逃げ場のないこの数なら!
俺の放った慈悲なき攻撃は少しずつ、少しずつ奴の体を切り刻んでいった。それでも、仮にも、ボス。仮にも、フィールドであっても、ストーリーに絡まなくとも。ならグリムと同じなのでは?結果は大正解。HPは全回復して攻撃強化がついた。知能も上がったみたいだ。俺たちを倒すことが敵わないと察したのだろう。隊員たちを狙い始めたのだ。
「大規模チェンジ!」
よしよし!最近使ってなかったけど性能は維持‥‥どころか向上しているようで何よりだ。
「さて。こいつをどうやって倒してくれようか‥‥」
《プロミネンス・サブジュケイション》!
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