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4アンメイド長誘拐


「ツフィナ、ツフィナ。もう朝なんだから起きなさい。」

「起きないなら放置でいいと思う。」

「ダメ私達がお仕置きされるからクワトロ。」

「わかりました、起こす。前にこうやって起こされたから復讐。」

ツフィナと相部屋のクワトロがツフィナの顔に濡らして来たハンカチを付ける。

「キャーー!」

「頼むんじゃなかった。」

「ちょっとなにするの。」

「ごめんツフィナ、まさかリネイがタオルで起こすとは思わなかった。」

「タオルだったの、誰かに舐められたと思って怖かったの安心したの。」

アンさんに顔舐められたと思ったの。

ゴンゴンと扉を叩く音が聞こえる。


「ごめんなさい。」

「あなた達反省してるのよね、濡らしたハンカチで起こさないでもっといい方法あるはずよ。それをわざわざツフィナでやるんじゃないわよクワトロ。ツフィナなら優しく顔触れば起きたるわよ。」

アンさんそれで起きたらハンカチを濡らしてやらないの、でも起こしてくれる時は揺らして起こしてくれてたはずなの。リネイが、でもどうしてクワトロが今日は起こしたの。

「メイド長、ツフィナも悪い。」

「どうしてよ。」

「ヘビースモーカーだから飲めないし会話できないって言われた。」

「ツフィナちょっと言い過ぎよ、ハンカチ濡らして起こされたのも仕方いかもしれないのよ。でもやめなさいよクワトロ。」

「はいわかりましたメイド長。」

「ツフィナ、クワトロのそれも性格だから悪く言わないでよ。」

「わかったのアンメイド長。」


ツフィナは相部屋のクワトロとリネイの二人がアンメイド長に怒られているのを見て安心したため突然話題に上がり涙が流れそうだったが必死で堪えるツフィナ。

二人にこの後いつまでも寝てるからこうなったのと詰められることが目に見えるためそれまで我慢するのとツフィナは思った。


・・・


「おはよう。」

部屋の二人は起きてないの、ちょっと外が騒がしいの。気にもとめずにメイド服に着替えて廊下に出て誰も見かけなかったため図書室に行き本を読むツフィナ。


ツフィナが本を図書室で読んでいると声が聞こえる。

「ツフィナー、ツフィナーどこー。」

「子供じゃないからそんな風に探さないでなの。」

恥ずかしいの。

「ごめんなさい、それよりツフィナ、メイド長知らない。」

「知らないの。どこに行ったか知ってるの。」

「昨日、食材を買いに行ってから帰ってきてない。」

昨日、飲んでた時も帰ってこなかったからもう帰って来てると思ったけどそうだったの。

「もう半日経ったのに帰ってないってなにかあったの。」

「そう思う、昨日は護衛の人に見られながら料理作ったけど今日はそんなことしたくないメイド長どこ。」

そんなことしてたの、大変なの食事作りも。

「そんなことしてたの、クワトロ。」

「護衛がそういうことしてる時はあるけどアンがいるときは毒味がしっかりいるから大丈夫。」

そうなの、なら私がすればいいだけじゃないの。なんで頼まないの。

「旦那様にアンさんが不在なこと言ったの。」

「言うわけない、旦那様に教えたらメイド長がどうなるかわからない。」

アンさんが半日戻ってないって言ったら解雇もあるかも知れないのはわかるの。

「探しに行くにしても私も含めて外に行けないの。」

「ツフィナならメイド長と親しいから探す許可出るかも知れない。」

「それでも無理だと思うの。」

独裁者アハトがメイド長探すよりこの中からメイド長作る方が楽に決まってるの、そんなことしないと思うの。

「どうして。」

矛盾に気づいてないの。

旦那様アハトにメイド長がいないことは言えないのにメイド長がいないから探しに行くの、おかしいのわからないの。

「旦那様に教えられないのに探しに行くの変なの。」

「そうだけど、ツフィナなら探しに行ける。」

「外に行くための理由がないのに外行くのは無理なの。」

「そんなこと言わないで考えてほしい。」

「メイド長のために仕事やめるかも知れないの。生活したいから無理なの。」

「でも……。」

でもじゃないの、私だってアンさん心配だから考えてるの。

「ツフィナ、こんなの来たのどうしよう。」

「どうしたの。」

新しく部屋に来たメイドが持って来たのは手紙でそれを開く。

メイドを預かった。返してほしければ独裁者アハトをミルン食堂に連れてこい。さもないとメイドを殺す。って書かれてるの。

ツフィナは怒った顔をする。

「どうかしたツフィナ。」

「読めばわかるの。」

「メイドを預かった、返してほしければ旦那様を連れてこい。さもないとメイドを殺す。金を必要としてないじゃない。」

「それを旦那様に届けて事情を説明するの。私はアンさんを探してくるの。」

「待って。」

心配そうにしてるけどアンさんのことは教えないと無理なの。

「なに言ってるの待ちなさいツフィナ。」

「なんでなの。」

「メイド長がどこにいるのかツフィナわからないのに探しに行っても意味ないから、朝からメイド長がいないからってあなた達は騒ぎ過ぎ。旦那様に指示を聞く考えはツフィナと賛成。」

クワトロ説得してくれてうれしいの。

「クワトロとツフィナの言う通り。旦那様にメイド長のこと報告。それとツフィナ、アンさん呼びだからちゃんとメイド長って呼ばないとダメじゃない。」

そんなに考えてもないし聞いてないと思ったけど考えてるのクワトロ。知らないかったの。

でもクワトロ、あんなおいしい料理作れるから考えてるの、そんなことよりアンさんなの。


「友達を見捨てることなんてできないの。旦那様ならアンメイド長は解雇だから探しに行くの。どこにいるか可能性だけでもあるから行くの。」

ツフィナはそれだけ言って逃げるように出かける。

「探しに行くのもいいけどツフィナ、無事で帰って来なさい。」

リネイの声に頷いたツフィナはアンが外出時に一緒にいる護衛を探す。


やっぱりいたの。屋敷の旦那様の護衛は暗殺組織影だと思うの。それで変装して同じ人物を装ってるのはわかるの、でも歩き方と耳が違うの。

そういう粗末な人間性があるお陰で私は楽できるからいいの。そのお陰で今毎日楽しいの。

それなのにあんた達の都合だけでアンさんを消されるのは許せないの。いくら同組織の人間でもなの。


どこにアンさん隠してるの、影のお兄ちゃん。

これでもしあの孤児院にでも隠されてたらどうすればいいか考え者なの。

バカみたいな現実を信じたくないけど影のお兄ちゃんについて行くの。

陰のお兄ちゃんはある場所に向かった。

アンさん見つけたの、よかったの。

組織の成長過程の殺しのための道具にされてなくて安心したの。


コンテナ小屋に影の護衛が入ったため耳を澄ませて聞くとその中にアンさんは幽閉されていることがわかるツフィナ。

こんなに杜撰なら私ってそれなりに優秀じゃないのと自己評価を高めるツフィナ。

策もなにもなしに突っ込んでいってもなんとかなるかも知れないの。なぜかため息が漏れるツフィナ。

アンさんが逃げたことがバレずに済ませるの。

豆腐小屋の扉は一つ、窓が三つで上にはなにもないの、これ雨漏り酷そうだし雪降ったら大変そうが率直な感想なの。

こんな建物作りたくはないの。

窓から見える場所にアンさんいないの。少し安心するの。

敵の影の位置とアンさんの位置がわからないと作戦が決められないの。あの場所の設計図でもあれば簡単に作戦を組めるけどないと思うの。


あったの、普通に管理されてたの。旦那様が設計図もってたの。

もしかしら独裁者アハトも陰と関わりがあるかもしれないの。ありえないと思うけど怪しいの。


コンテナ小屋の部屋は四つあるの。

一つはバストイレなのそこに一つ窓があるの。その奥に脱衣所があるの。脱衣所の隣の部屋はダイニングキッチンみたいなの。

リビングとして使われる大部屋の中央部屋があるの。玄関部屋があるの。

四LDKの一人で住むにはうれしい小屋の、住むことはないの。


設計図から考えると大部屋の壁が見えたのはおかしいの。

そう考えると壁が一つ多くて大部屋を二つに分れてたの。

バレずにアンさんを連れ去る方法を考えないとなの。

扉がない奥から潜入して探るのは作戦としてはいいかも知れないの。見張りが何人かわからないの。

話してる回数とか考えてニ人か三人なの、二人はいると思うの。

わからないのに策を考えすぎても意味ないの。

ここは行き当りばったりで外に行くことが多いアンの護衛とすり替わるだけでいいかもなの。


買い出しに出かけた影の一人をわかりやすく尾行し人通りの少ない物陰に入った所でフルボッコにされたのを見てそこにいるホームレスに金貨を渡してフルボッコにされた影の服を盗み買い物を済ませるの。

頼んだのはいいけどまさかここまでボコボコにされるとは意外なの。逆にホームレスが殺されると思ってたの。返り討ちに会わなくてホームレスの人はよかったの。


買い出しに出た影は宿を取って箱に縛ったの。宿の人がニヤニヤしてたけどどうでもいいの。

影に似せて歩き方や顔を変装をほどこすツフィナ。

ツフィナは難なくコンテナ小屋に潜入し料理に睡眠導入剤を入れて見張りに配る。見張りはツフィナを入れて三人。

二人は常時いるようになっているの。人質が一人いるから当然なの。

やっぱり一つの大部屋を二部屋に分断されたてたの、そこにアンさんがいたの。

私はアンさんのいる部屋でもう一人の見張りとご飯を食べるの。

外の様子が知りたくて外に出るともう一人は食事を口にしていないの。

ツフィナは普通に食べて成功するか部屋にいる見張りと話す。話が弾み相方が眠ってしまった所で変装したまま眠っているアンさんの拘束を解く。

アンさんを担いで部屋の外に出るの。アンさんには眠っている見張りの恰好と着替えさせたの。見張りにアンさんの恰好させて布袋を顔につけてわかりづらくしたの。でもすぐばれると思うの。


食事にまだ口を付けてなくて眠っていないかもしれないと思ったのに外の見張り眠ってて安心したの。

外に出た後、はぎ取った服と食材を買うついでに買った服に着替えて屋敷に戻ったツフィナ。

屋敷に戻ったツフィナとおんぶされているアンを見てクワトロは安堵した。

「はいこれ、ツフィナ。旦那様からの外出許可証。あなたが渡して来なさい。」

「今、どこにいるの。」

「執務室でハンコ押してる。」

「ありがとう、リネイ。行ってくるの。」

アンをおんぶしたまま外出許可証を渡しに執務室に向かうツフィナ。


「ツフィナです、失礼します。」

「入っていいぞ。」

「こちらをお渡しします。事後報告で申し訳ありません旦那様。」

「結構だ、それよりツフィナ。私の貴重なメイド長を見つけ出してくれて感謝する。」

「いえ、すみません。感謝承ります。しかしアンメイド長は私の友人ですので助けたまでです。アンメイド長は自室に連れて行き、私は疲れたので今日は自室で休ませていただきます旦那様。」

「報告は後日確認するが私も今日は寝る。ツフィナもう一度言うが感謝する。私の大切なメイド長を救ってくれて感謝する。」

「感謝承ります、旦那様。失礼します。」

「あれがツフィナか。」

気になるけどアンさんを部屋に連れて行って寝るの、今日はもう眠いの。

自室に行きすぐに寝るツフィナ、今日は酒を飲む暇がなかった。


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