表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロキの代償  作者: NON
1/1

堕神の烙印

やっと戦闘シーンに入りました。

我ながら痛いことになってますねぇ(他人事のように)

しょっぱさでは塩分濃度82%並の作品になりつつ.......なってますねこれ。

帰り道、重い、辛い、ダルい、疲れた。などの負の思考が頭を回っていた。いっそのこと夜道にほっぽっとこうかな?と考えたがやめる。こんなとこにおいたら風邪を引いてしまう。せめて藁ぐらいは用意しとかなければいけない。よしこれからは藁を持ち運ぼう。‥‥‥‥

気づいたら朝だった。

どうやって帰ったかはわからない。運び屋のおじさんと交わした約束を思い出し備え付けの時告げのクリスタルを見た。時刻は朝の9:27集合は正午の鐘が鳴るときだがせめて十分前、いや三十分前にはつきたい。これは、俺の中でのボッチの基本だ。

とりあえず、ロキたちを起こそうとベットから起き上がり足を床につけようとしてなにか柔らかいものに触れる。とっさに浮かび上がった想像に顔を赤くしながら素早く足をずらす。そこには、ロキの顔があった。ほっとしたが、なにやらざんねんな気持ちにもなったがここに関しては深く考えたくない。

にしても、こいつら幸せそうに寝てんなー。嫌になっちまうぜ。

などと考えながら、幸せそうに寝てる二人の肩に足をかけて揺すりに揺する。ここでてを使わないのは幸せそうに寝てる二人への嫌がらせ七割面倒臭かったが三割だった。

正午の鐘が鳴る。

それと同時にオリーフ率いる運びやがやって来た。ロキが「あっ、オリーフさーん」といってくれなかったら分からなかっただろう。

「おっしゃー、そろそろいこうか冒険者君よ。俺のバッファローはそこらの連中のより断然丈夫断然スピーディーなバッファローだ!例え地の果てでもひとっとびだぜ。」

なんだろうこのオリーフって人。凄いウザイ、かなりウザイ、果てしなく、無茶苦茶、下手したら全人類を敵に回すくらいウザイ!

馬車ならぬ高速化け物牛車は、車のような早さでアストから離れていく。まだ十分はたっていないだろうが、もうあの平凡極まりないアストの街は見えなくなっている。バッファロー恐るべし。

どうやら、眠ってしまっていたらしい。馬車の走行音が石畳から砂に変わったことをジャリジャリと告げていた。俺と同じくロキとウリエルも夢の中のようだ。

そこでふとおかしな点に気づく。これから行くところは洞窟であり、道は整備され砂地などどんなことがあっても通らないのだ。不思議に思い馬車の乗り組み口の垂れ幕を開け外を見ようとした。その時馬車が止まり盛大に倒れてしまった。いつもならこれくらいでやめるわけにはいかないのだが、少し狸寝入りに入ることにした。理由は簡単。馬車が止まる=人が降りる。

実際に足音が近づいてくるので前世の影響とでも言っておこう、正直なところ体が勝手に行動に出たのだ。

細目で垂れ幕を凝視していると、少ししてから垂れ幕が空いた。入ってきたのは細身の長身金髪の騎士、名前はなんといったか‥‥‥‥。まぁ、この際関係はない。

騎士は俺らが寝てることを確認するかのように顔を覗きこんできたがなんとかバレずに見続けていると‥‥ウリエルを抱え荷車から出ていった。その時、出発時には俺らが乗っている馬車のみだったのが垂れ幕から同じような馬車が覗いた。

とにかく、俺一人では考える力が足りない。ロキを起こし、馬車から出ようとしたとき‥‥ロキが目に見えない壁にぶつかり反対側の壁まで弾かれた。しかし俺が手を出しても弾かれるどころか、何かに触れることもなかった。

「‥‥なんなんだよ。くそっ。‥‥‥‥」

「いてて‥‥‥‥んー、これは、防護結界の一種イレギュラー・アウトだね。礁君が通れるってことは、結界の術者は人間、人族の結界だね。」

「ちょっと待てよ!結界?はぁ?なんにもないぞ?そもそも、いれぎゅらー・あうと?ってなんだよ?」

「イレギュラー・アウトは人族が得意とする結界のひとつ。簡単に組めるわりに簡単には壊れたり破られることはないから厄介者なんだよ。ちなみに、対象は組んだ種族以外絶対全反射だけど、一回に付き一方向にしか張れない。けどこう使われるとはさすがに相手もバカではないらしいよ。」

いや、そんな素敵な結界、入り口一つの荷台に張らない奴がどこにいるんだよ。

けど、俺は出れてロキが出れないとなるとかなり大変だ。もし、ウリエルが多くの敵に囲まれさらわれているとしたら俺一人ではほぼ無力‥‥ロキの力が必要。

となると、結界を壊すほか無い。

「なぁ、‥‥‥‥」

「礁君‥‥これを持ってここから出て割るんだ。そしたら僕もここから出られる。」

「なにこれ?‥‥‥‥割る?水晶だろこれ?」

「これは、僕ら精霊専用転送水晶。これを割れば何があってもそこに転移ができる。でも、割るタイミングは礁君、君が決めるんだ。頼んだよ。」

渡されたのは、とても綺麗に磨きあげられた球形の水晶。よく占い師とかが使っていそうな物とそっくりだった‥‥ただ、限りなく黒に近い紫色なことをのぞいて。割る‥‥つまり岩や地面に叩きつければよいのだろうか‥‥面倒くさい。そもそも、この世界で生きていくのであれば、ロキの力に頼りっぱなしではいけない‥‥と思う。荷台の中を見回すと、藁のような植物の山があった。おそらく、バッファローの餌なのだろう。

その中に、黒光りするものを見た。

興味本意で掘り出すとそこにはド素人の俺でもわかるくらいの出来栄えである西洋剣が出てきた。

出発前日に買ったあの鍛冶士のおっさん手製の二本が心許ないわけではなく、あくまでも保険としていただくことにした。

「じゃあ、ウリエルを助よう!」

「もちろんだよ!転移水晶の事頼んだよ!」

それだけの言葉を交わすと俺は、結界から飛び出した。

我ながら痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!

恥ずかしいわ笑。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ