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波乱の始まり
桜が舞い散る中
私は小学校に入学しました
ある日私は 具合が悪いから買いに行けないと父にお使いを頼まれ近所の薬屋に
店に入り父に頼まれた薬の名前を口にしたや否や店のおじさんが慌てて私を奥に連れて行き
「大きい声で言ったら駄目だよ!今度からはお父さんが買いに来る様に言ってね」
と 袋を渡されました
帰って父に袋を渡すと
中からアンプル見たいな茶色い硝子の容器を出しハート型の軽石みたいな物で
キリキリ…
っと切り
ポキッ
っと先端を折り注射器で中の液体を吸い出し腕に打つ父
私が
「なに?それ?痛くないの?」
と聞くと 父は
ふぅ~と一息おいてから
「元気になる薬だよ お母ちゃん心配するから内緒だよ」
と私の手に20円を握らせました
私はお小遣いをもらったうれしさと父と2人の秘密が出来たうれしさで舞い上がりました
そして父に
「わかった お父ちゃんとの秘密ね 誰にも言わないよ でもこの薬かわいい名前だね
ひろぽんだって」
それが悪い薬と知るのは…そう先の事ではありませんでした
そして
ひろぽん
が…覚醒剤に変わるのも…