この世界に救いなどない 第二話 ~勇者になる~
春輝はこれからどうなっていくのやら…
「私はエルフ族の王女ルゼ・フェルモンドと申します。あなた様を呼び出したのは他でもありません!かつてこの世界は、エルフ族と人間族が共存して暮らしていました。ですが、大きな戦争があり世界が二つに分かれてしまいました。その戦争のせいでエルフ族と人間族は王様と王女を失い、女王一人ずつが残りました。私はこの戦争を終わらせたいと考えています。なので勇者としてあなたを召喚したのです。」
「なっなんで僕なんだよ!?」
「あなたには勇者の素質があるからです!」
「さっきのあの男たちを焼いたやつか?」
「エルフ族はみな魔法を使う事が出来ます。魔法の種類は火、闇、光の三種類であなたはそのすべてを使えるんです。」
「そういえばさっきなんで襲われてたんだ?」
「この頃人間族がエルフの女、子供をさらっているんです。理由はわかりませんが人間の王女カンナ・ルシフェルが手引きしているらしいです。民と勘違いして襲ってきたのでしょう…」
「お願いします!世界を、世界を救っていただけませんか?」
「…ったくしょうがないなあ僕じゃなきゃダメなんでしょ?頑張ってみようかな。」
「ありがとうございます!」
そうだ…あっちの世界の俺はどうしようもないクズだった…今の俺は新しい僕だ!こっちの世界だったら誰かな救いになれるのだろうか…
「もっと…もっとだ!!もっとエルフをさらってこい!!」
「はい!王女様!!」
「ふっふっふ…もう少しだ、もう少しで完成する…」
一方人間族は着々とエルフを集めるのだった…
「勇者様?そういえばまだお名前を聞いておりませんでした!」
「僕?僕は西村 春輝…ところで敬語やめない?なれないからさw」
「そっそうですか?じゃ、じゃあこれからよろしくね春輝!」
「うん!」
人が焼ける漂う森の中二人は世界を世界を救うことを誓い打ち解けていった。
「じゃあまず私の城に来て!状況説明したいし」
「おう」
そうして二人は森を出てエルフ族の城へと向かった。これから何が起こるとも知らず…
「姫様がお帰りになったぞ!!」
城下町の門番が大きい声で怒鳴った。
「姫!!後ろに人間が!!」
門番は勢いよく棒で春輝を殴った。
「うわっ!!」
「何をするの!!私の選んだ勇者よ!」
「なっ!人間を勇者に選んだんですか!?」
「ただの人間じゃないわ!別の世界の人間よ!」
「も、申し訳…ありません」
「いってて…いきなりたたくなんて…」
それもそうだ、なにせエルフの敵は紛れもない人間だったのだから…