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ホールあじさい事件1

挿絵(By みてみん)

 しとしとと雨が降っていた。ここ最近ずっとジメジメしている。

 緑の髪の少女神、ツマツヒメ神、ツマは長い黒髪を持つ少女神で刀神のニッパーと共に今日も神々専用の図書館で引きこもっていた。


 この図書館がある空間はあまり季節の変化に捉われない。不思議な空間である。

 外から見ると古臭い洋館にしかみえないこの建物は築何年という概念すらもない。

 ツマは閲覧コーナーに座りニッパーと共にアジサイの本を読んでいた。


 「もう雨だらけっすね。」

 ニッパーがどんよりした天気を悲しむように声を漏らした。


 「ここは季節関係ないけど。……でもアジサイは雨の日に見るからいいの。長谷寺とかー、神奈川県の開成町のアジサイとかー……なんかいっぱい特集組まれているけどどれを見てもやっぱり美しい。」

 ツマは写真集のようになっているアジサイ特集を頷きながら読んでいた。


 「じゃあ、暇っすから見に行きます?」

 「いいね。雨の中のアジサイ巡り……風流だ。」

 ツマはアジサイ特集を閲覧机にペッと置くと伸びをしながら立ち上がった。


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