意味が分かると怖いコピペみたいな実話
今日(2015年4月8日)に起こった実体験です。
お母さんにお使いを頼まれた。
今日は寒いのにいやだなと思いながら、私は自転車に乗ってスーパーへ。
私の自転車は、自転車屋で一番安かったのを買ってもう3年目。前かごは凹んでるし、ベルも壊れてるしすぐに空気が抜けてしまうようになってきたから、もうそろそろ買い換えようかなと思いながら、私は自転車をスーパーの自転車置き場に止める。
晩御飯の材料を買って、自転車のかごに鞄と買い物を入れて、キーホルダーもついていない自転車の鍵を差してさあ帰ろうと思ったら、鍵が回らない。
え? うそ? どうして?
何度差しても右に回しても左に回しても、鍵はカチッと音を鳴らして回ってくれない。
……最悪、このタイミングで壊れたの?
はぁ……、まぁいいや。
買ったものはそう重くもなければ、家からスーパーは十分徒歩圏内の距離だし、これ以上無理やり鍵を回そうとしているのを見られたら、どう見ても怪しい。自転車泥棒と思われるのだけはごめんだ。
そう思って私は、そのまま自転車を置いて家に帰った。
家に帰ってお母さんに自転車のことを話しながら、いつもの鍵置場に鍵を置く。
……ん? 何かがおかしい気がしたけど、鍵置場には私の自転車の鍵と、お母さんのママチャリの鍵と、家の鍵しかない。
いつも通りだ。
私はお母さんに買ったものを渡して、そのまま自分の部屋に戻る。
さて、宿題をやらなくちゃと思って、鞄からプリントと筆箱を出して、思い出す。
そうだ! シャー芯が切れてたんだ!
さっきのお使いで一緒に買っておけばよかった。
後悔してももう遅いから、私はお母さんにもう一回ちょっと出かけてくると声をかけて、お母さんのママチャリを借りようと、鍵置場に手を伸ばす。
手を伸ばして、私は動けなくなった。
気づいてしまった。
「どうしたの?」
お母さんが心配して声をかけられて、私はなんでもないとごまかして、鍵を持って出ていった。
お母さんのママチャリのではなく、私の自転車の鍵を。
走って、走って、スーパーの自転車置き場で私の自転車を探す。
探しながら、思い出す。
私があの時持っていた自転車の鍵を。
……あの鍵には、キーホルダーがついてなかった。
私の鍵には、友達から旅行のお土産にもらったキーホルダーがついている。
間違えて、お母さんの鍵を持って行ってしまっていた。
それなら鍵が回らないのは当たり前。そのための鍵なんだから、当然だ。
……なら、私はどうやって自転車でここまで来れたの?
私は見つけた自分の自転車に、キーホルダーのついた鍵を差し込んで、左方向に回した。
カチッと軽やかな音を立てて、それは簡単に回った。
年齢等のフェイクを入れて物語風に書きましたが、大体全部本当。
補足するなら、スーパーの自転車置き場で自分の持ってる鍵に違和感を覚え、「もしかしたら、鍵を二つ持ってきてしまってる?」と思って、服のポケットや鞄の中を探って、鍵はこの一つしか持ってきてないということを確かめました。
……うわ、余計に謎が増した。