表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オウマ  作者: 夏目義弘
2/10

第二話

 オウマは一気に加速器アクセルを踏み込んだ。動力発生装置エンジンうなりを上げ、車を急発進させる。空転した車輪外輪タイヤが道路のアスファルトを削り、噛み合うと同時、車体が猛速度スピードで初速する。

 目標ターゲットは御殿の正面の門。お屋敷は高い塀に四方を囲まれている。車が突っ込めるのは、真正面だけだった。

 三千立方センチメートル(CC)を超える排気量が、三トンを超える車体を秒速三十二メートルにまで瞬時に加速する。正門までは十秒とかからない。車が地対地推進誘導弾ミサイルと化す。

 座席安全装置シートベルト装着オッケー操縦輪ハンドルは十時十分握り完了オッケー。背筋を伸ばし、座席に、お尻、腰、背中、肩、首、後頭部を預け、衝撃に備える。


 幸い、車の運転には心得があった。

 小学校高学年時にオウマは、国家三大田舎の一つに住んでいた。堤防で遊んでいた時に、おいちゃんと知り合った。おいちゃんが、車の運転方法を教えてくれた。

 おいちゃんは、近所の板金工場の修理工だった。仕事柄か手先が器用で、板金には廃車も持ち込まれていたので、そこから手組スクラッチ自家製全地形対応車バギーを作成。無許可で堤防を走らせていた。

 何を思ったか、堤防で野球をしていると、そこに混ぜてくれと言ってきた。おいちゃんは野球も上手だった。腕が良いので早目に仕事が終わるので、いつも三時ぐらいからは暇だとのことだった。そこから仲良くなるのに時間はかからなかった。バギーも乗せてくれたし、そこで運転も教えてくれた。大らかな田舎だった。


 車ミサイルの加速は、さらに増していく。秒速五十メートルを超え、急加速の加重にオウマの背中が座席シートに、べったり押し付けられる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ